真冬の朝5時半。コンビニでコーヒーだけ買って、車を飛ばして海へ。気合いだけで着替えて入ったら、40分で歯がカタカタ鳴り始めた。セットが来ているのにパドルが伸びない。頭も回らない。結局1時間で上がって、震えながら帰る——この失敗、やったことありませんか?
原因は「寒さ」だけではありません。多くの場合、燃料と水が足りていないんです。冬の海で体温を保つのは筋肉が出す熱で、その燃料は血糖と筋グリコーゲンです。つまり朝ごはんの中身が、そのまま滞水時間に出てしまう。しかも冬は喉が渇かないので、知らないうちに脱水が進みます。
この記事では冬サーフィンの食事を、入水前・インターバル・海上がりの3段階で設計します。コンビニで実際に買える組み合わせ、車で作れる温かい補給、体重別の水分量まで数値で出しました。読み終えたら、次の朝イチから滞水時間が20〜30分伸びるはずです。

目次
- 冬サーフィンで体温が落ちるのは「燃料切れ」から
- 入水90分前に食べるもの|消化と血糖のバランス
- コンビニで組む冬の朝ごはん|実物リストとカロリー
- 車で用意できる温かい補給3種|準備時間と保温の比較
- 冬こそ水分が必要な理由|寒冷利尿という落とし穴
- インターバルの補給|2ラウンド目を捨てないために
- 上がった後30分の回復食|翌日に残さない設計
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|冬の食事は3段階で設計する
冬サーフィンで体温が落ちるのは「燃料切れ」から

「冬は寒いから早く上がる」。これは半分だけ正解です。同じ水温・同じウェットでも、人によって滞水時間は倍くらい違いますよね。その差を作っているのが、熱を作り続けられるかどうかです。熱の出どころは筋肉の収縮で、その燃料は糖質。ここを押さえると冬の食事の意味が変わります。
震えは「筋肉でグリコーゲンを燃やす」行為
寒さを感じると、体は最初に皮膚の血管を締めて熱を逃がさないようにします。それでも足りないと、次に始まるのが震え(シバリング)です。震えは不随意の筋収縮で、安静時の数倍の熱を作る緊急手段です。ただしタダではありません。燃料として筋グリコーゲンと血糖を激しく使います。
ここが冬サーフィンの落とし穴です。朝ごはんを抜いた体は、震えるための燃料をほとんど持っていません。だから「震えが来た」ではなく「震えが続かない」状態になります。体感としては、ガタガタ震えた後に急にスッと楽になる感覚。あれは回復ではなく、熱産生が落ちて体温が下がり始めたサインです。
震えが弱まったのに寒さが抜けない、眠気が出る、受け答えが遅れる。このあたりの線引きはサーフィンの低体温症|震え・眠気が出たら上がる基準で詳しく書きました。食事は、その段階に入るまでの猶予を長くするための準備です。
水中は空気中より熱が逃げる|だから燃料の消費が速い
水は空気よりはるかに熱を奪います。一般に水中の熱伝達は空気中の20倍以上と言われ、同じ気温でも体感は別物です。12℃の水に浸かるのと12℃の風に当たるのが全く違うのは、これが理由ですね。
さらに冬は、パドルという「熱を作る動き」の効率も落ちます。5mmのセミドライは胸と肩の可動域を奪うので、同じ距離を進むのに余計な力がかかります。厚いウェットで進まない時は冬のパドリング改善3手順にまとめています。どの厚みを選ぶかはセミドライと5mmフルスーツの違いも判断材料になります。
つまり冬は「熱が逃げる速度」が上がり、「熱を作る効率」が下がる。この二重の不利を埋めるのが、入水前に積んだ糖質の量です。装備を一段上げるのと同じくらい、朝ごはんの中身は効きます。
低体温の入口は32〜35℃|その前に食事で止める
医学的には、深部体温が32〜35℃の範囲を軽度の低体温症と分類します。28〜32℃が中等度、28℃未満が重度です。サーファーが海で体験するのは、ほとんどがこの軽度の入口付近。そこに入ると判断力が落ち、カレントを読み違えたり、板の扱いが雑になります。
| 段階 | 目安の深部体温 | 海で出るサイン |
|---|---|---|
| 正常域 | 36℃前後 | 指先は冷たいが動く/パドルが普通に出る |
| 冷え始め | 35.5℃前後 | 断続的な震え/顎がこわばる/声が震える |
| 軽度の低体温 | 32〜35℃ | 激しい震え→やがて鎮まる/眠気/判断が鈍る |
| 中等度以上 | 28〜32℃ | 震えが止まる/意識がぼんやり/自力行動が困難 |
食事は低体温症を治すものではありません。あくまで「入口に到達するまでの時間を伸ばす」ための投資です。水温別の限界時間の目安は冬サーフィンは何分入れる?水温別の限界時間と上がる基準で整理しました。そこに書いた時間を実際に使い切れるかどうかが、朝ごはんで決まります。
入水90分前に食べるもの|消化と血糖のバランス

冬の朝ごはんで狙うのは2つだけです。入水時に血糖が上がりきっていることと、胃に残っていないこと。この2つは放っておくと両立しません。食べる時刻で解決します。
90分前・45分前・15分前で食べるものを変える
胃の中身が多いまま入ると、パドルで圧迫されて気持ち悪くなります。逆に空っぽで入ると、30分で頭が回らなくなる。目安は、固形は90分前まで、半固形は45分前、液体は15分前です。
| 入水までの時間 | 食べるもの | 量の目安 | 狙い |
|---|---|---|---|
| 90分前 | ごはん・餅・オートミール・パン+卵 | 500〜700kcal | 胃を空けつつ血糖を底上げ |
| 60分前 | バナナ1本+ヨーグルト | 150〜250kcal | 消化を軽く保ったまま追加 |
| 45分前 | おにぎり1個か羊羹1本 | 100〜200kcal | 肝グリコーゲンの最後の補充 |
| 15分前 | 温かい甘い飲み物200〜300ml | 50〜150kcal | 入水直後の血糖の落ち込み防止 |
| 入水直前 | 水か経口補水液を2〜3口 | 30〜50ml | 喉の渇きを消さずに水分だけ足す |
遅く起きてしまった朝は、90分前の枠を飛ばして構いません。その代わり45分前と15分前の2段を必ず入れてください。ゼロで入るのと比べれば、滞水時間は確実に変わります。
冬の朝に強い主食3つ|餅・おにぎり・オートミール
1つ目は餅です。切り餅2個で約230kcal、糖質は約50g。消化が速いうえに腹持ちもよく、焼くだけなので朝に向きます。醤油か砂糖醤油で塩分と糖質を同時に入れられるのも冬向きですね。
2つ目はおにぎり。1個あたり約170〜200kcalで、2個食べれば約400kcal。鮭や昆布を選べばナトリウムも一緒に入ります。常温で持てるので、車内が冷えても食べられるのが強みです。
3つ目はオートミール。30gを牛乳150mlで温めて約190kcal。水溶性食物繊維のおかげで血糖の上がり方が緩やかで、2時間後まで落ちにくい。バナナ半分と蜂蜜を足すと、合計250kcal前後で満足度が上がります。
逆に避けたいのは、菓子パン単品と甘いカフェオレだけの朝です。血糖は一度上がりますが、入水の頃には下がり始めます。「食べたのに40分で寒くなる」という人は、ここを疑ってください。
脂質を入れすぎると逆に冷える|理由は胃の滞留
「脂質は熱になるからベーコンエッグを食べろ」という話を聞いたことがあるかもしれません。確かに脂質は1gあたり約9kcalで、糖質の約4kcalより高密度です。ただし脂質は胃の滞留時間を延ばします。
朝から揚げ物や脂の多い肉を入れると、90分では胃が空きません。その状態でパドルすると、吐き気と腹部の重さが出ます。さらに消化に血流が回るので、手足の末端に回る血が減ります。指先が冷えやすい人は不利になるだけです。対策はサーフィンで手足が冷たい|秋冬の末端冷え対策7つも合わせて読んでください。
冬の朝の配分は、糖質7:たんぱく質2:脂質1くらいが扱いやすい。脂質はナッツ一つかみ程度で十分です。脂で温まるのは、海から上がった後の食事に回しましょう。
コンビニで組む冬の朝ごはん|実物リストとカロリー
前日に仕込める人は少ないですよね。現実には海に向かう途中のコンビニで組むことが一番多いはずです。ここでは実際に買える組み合わせを、カロリーと役割で並べます。
600〜700kcalの組み方|3パターン
| パターン | 中身 | 概算kcal | 糖質の目安 |
|---|---|---|---|
| 王道 | 鮭おにぎり2個+豚汁+バナナ | 約650kcal | 約110g |
| 胃が弱い朝 | オートミール+飲むヨーグルト+羊羹1本 | 約600kcal | 約105g |
| 時間がない朝 | あんぱん1個+プロテイン飲料+スポーツドリンク500ml | 約620kcal | 約100g |
糖質100gという数字には根拠があります。体内に貯められる肝グリコーゲンは約100g、筋グリコーゲンは400g前後。一晩寝ると肝グリコーゲンはかなり減っているので、朝にまず100g前後を戻す。これで入水後2時間の燃料が確保できます。
避けたい組み合わせ3つ
1つ目はエナジードリンクだけ。糖質は入りますが量が足りず、30〜40分で切れます。カフェインで寒さの自覚が薄れるぶん、かえって危険です。
2つ目はゼリー飲料1本だけ。180kcal前後では2時間の熱産生を支えられません。移動中の追加なら優秀ですが、主食の代わりにはなりません。
3つ目はブラックコーヒー1杯のみ。カロリーはほぼゼロで、利尿も働きます。冬に一番やりがちで、一番滞水時間を削る選択です。せめてカフェラテと肉まんに替えるだけで、体験が変わります。
前日の夜にやる仕込み|5分で効く2つ
ひとつは、炭水化物を夜のうちに入れておくこと。前夜の夕食でごはんを一杯多めにしておくと、朝の筋グリコーゲンが違います。お酒は利尿が働くので、翌朝入るなら量を抑えるのが無難です。
もうひとつは、スープジャーに熱湯を入れて寝る前に車に積むこと。朝セットするより確実で、現地で湯を使える状態を作れます。海上がりのお湯まで含めた設計はサーフィンのポリタンクとお湯|秋冬の海上がり完全ガイドが参考になります。
車で用意できる温かい補給3種|準備時間と保温の比較

冬に一番コスパがいいのが、温かい補給です。体の内側から温めるので、カイロより効率がいい。しかも糖質と水分を同時に入れられます。
味噌汁・雑炊・甘酒の比較
| 補給 | 概算kcal | 準備時間 | 塩分 | 向く場面 |
|---|---|---|---|---|
| カップ味噌汁 | 約35kcal | 熱湯+1分 | 約1.2g | 入水15分前/上がった直後 |
| スープジャーの雑炊 | 約250kcal | 前夜5分+朝0分 | 約1.5g | 朝ごはん代わり/長時間セッション |
| 甘酒(180ml) | 約130kcal | 温めるだけ | 約0.1g | 入水直前の糖質追加 |
| ココア(調整ココア) | 約110kcal | 熱湯+30秒 | 約0.2g | インターバル/帰りの車内 |
| インスタント春雨スープ | 約80kcal | 熱湯+3分 | 約2.0g | 上がった後の塩分補給 |
おすすめの使い分けはこうです。入水15分前に甘酒か味噌汁を1杯。上がった直後に春雨スープで塩分を入れる。2ラウンド行くなら、間にココアで糖質を足す。この3点を回すだけで、冬の体感は明確に変わります。
魔法瓶の湯温は何℃で持ち出すか
カップ味噌汁やスープは、90℃前後の湯が必要です。性能のいい真空ボトルなら、95℃で入れて6時間後に70℃台を保てます。朝5時に入れて、7時の入水前と9時の上がり際の2回使える計算ですね。
1Lのボトルだと、味噌汁2杯とココア1杯でほぼ使い切ります。家族や仲間と行くなら1.5L以上が安心です。車で湯を沸かす派はポータブル電源の容量ガイドで目安を確認してください。泊まりで通うなら冬のサーフィン車中泊|防寒・電源・お湯の装備の選び方も合わせてどうぞ。
カフェインは冬の補給に向くのか
結論は「量を決めれば使える」です。カフェインは眠気を飛ばし、脂肪の利用を助ける面があります。早朝の運転には明確にプラスですね。
問題は利尿作用と、寒さの自覚が鈍ることです。コーヒー1杯(約100mlあたりカフェイン60mg前後)なら実害は小さい。ただし2杯以上を空腹で入れるのは避けたいところ。暗いうちから動く日の段取りは冬の早朝サーフィン|暗い時間の安全確認と装備の手順に書いています。
冬こそ水分が必要な理由|寒冷利尿という落とし穴

夏は誰でも水を飲みますよね。ところが冬は、2時間入っても一口も飲まない人が珍しくありません。これが痙攣と低体温の下地になります。
寒いのに脱水する仕組み|ADHが下がる
寒さに触れると、体は手足の血管を締めて中心部に血を集めます。すると中心の血液量が増えたと体が判断し、抗利尿ホルモン(ADH)の分泌が下がります。ADHは尿を濃くして水を体に留めるホルモンです。これが下がると、薄い尿が大量に出ます。これが寒冷利尿です。
医学的にも、低体温ではADH濃度の低下により大量の希釈尿が作られると説明されています。加えて体液が間質へ移動するため、循環血液量そのものが減ります。結果として、寒いのに脱水が進むという奇妙な状態になります。
冬のセッションで「やたらトイレに行きたくなる」のは、これが働いている証拠です。ウェットの中で済ませたぶんも、体からは水が抜けています。喉が渇かないのは、渇きのセンサー自体が寒さで鈍っているからです。
冬2時間の水分量の目安|体重別
冬は「渇いたら飲む」が機能しません。だから時間で区切って飲む設計に切り替えます。目安は体重1kgあたり1時間で3〜5ml、強度が高い日は5mlで計算します。
| 体重 | 1時間の目安 | 2時間の合計 | 持っていく量 |
|---|---|---|---|
| 55kg | 165〜275ml | 330〜550ml | 600ml |
| 65kg | 195〜325ml | 390〜650ml | 800ml |
| 75kg | 225〜375ml | 450〜750ml | 1,000ml |
| 85kg | 255〜425ml | 510〜850ml | 1,000〜1,200ml |
実際の配分はこうです。入水前に200〜300ml、インターバルで150〜200ml、上がった直後に300〜500ml。海の中で飲めないぶんを、前後で確実に入れるのがコツです。夏の考え方と比べたい人は夏サーフィンの水分補給もどうぞ。必要量の差がはっきり見えます。
足がつる・痙攣は水分と電解質のサイン
冬のセッション後半にふくらはぎや足裏がつる。あれを「寒さで筋肉が固まったから」だけで片付けると再発します。脱水と電解質の不足が重なっているケースが多いんです。
寒冷利尿で出ていく尿にはナトリウムも含まれます。真水だけを大量に飲むと、かえって血中のナトリウム濃度が薄まります。ナトリウム40〜80mg/100ml程度のスポーツドリンクか、経口補水液を混ぜるのが現実的です。
目安は、1時間までなら水でOK、90分を超えるなら電解質入りに切り替え。つりやすい人は入水前のストレッチも効きます。足がつる原因と対策を読んでおくと予防になります。そのうえでサーフィン前のストレッチ10選を順番にやってください。
インターバルの補給|2ラウンド目を捨てないために
波がいい日は2ラウンド行きたいですよね。でも冬は、一度上がると二度目に入れないことが多い。原因は体温ではなく、補給の順番を間違えているからです。
上がって5分で入れるもの|順番が大事
正解の順番は、温かい液体→糖質→塩分です。まず味噌汁かココアを1杯。体の中心から温めて、胃の血流を戻します。次に羊羹か大福で糖質を60〜100g相当まで足す。最後に塩分を入れて、水を体に保持させます。
| 順番 | 入れるもの | 量 | 所要 |
|---|---|---|---|
| 1 | 温かい飲み物 | 200〜300ml | 2分 |
| 2 | 羊羹・大福・バナナ | 150〜250kcal | 2分 |
| 3 | 塩分(味噌汁・梅干し・塩タブレット) | 0.5〜1.5g | 1分 |
| 4 | 水か経口補水液 | 150〜200ml | 1分 |
やりがちな失敗は、冷たいスポーツドリンクを一気に流し込むこと。冷えた体に冷たい液体を入れると、胃の動きが落ちて吸収が遅れます。結果、飲んだのに使えない状態になります。
再入水までの最短ルーティン
インターバルの理想は15〜20分です。30分を超えると体の芯が冷え切って、着替えずに帰りたくなります。逆に10分未満だと糖質が血に乗りません。
この15分で、着替えずにポンチョをかぶり、補給を済ませ、波を見る。ウェットを脱がないのが鉄則です。脱ぐと一気に体温を失います。冬の装備全体の組み方は冬サーフィンの寒さ対策20選にまとめました。連日入る日のウェット運用はウェットスーツが乾かない|連日入る時の回し方が役に立ちます。
2ラウンド目に効く補給と、効かない補給
同じカロリーでも、インターバルで効くものと効かないものがあります。効くのは、消化がほぼ不要な糖質です。羊羹、大福、バナナ、ゼリー飲料。どれも胃に負担をかけずに血糖へ回ります。
効きにくいのは、脂質とたんぱく質の多い食べ物です。カツサンドやから揚げは、カロリーは高いのに2ラウンド目には間に合いません。胃に残ったまま入ると、パドルで気持ち悪くなるだけです。
もうひとつの落とし穴が、固形のプロテインバーです。冬の車内では硬くなって噛みづらく、消化にも時間がかかります。同じたんぱく質を入れるなら、液体のプロテイン飲料のほうが確実です。
目安をひとつ覚えるなら「噛む回数が少ないものを選ぶ」。冬のインターバルでは、これだけで判断を間違えにくくなります。
それでも2ラウンド目で震えが止まらないなら、その日はやめる判断でいい。無理に入って翌日寝込むと、冬のシーズン全体を失います。線引きの基準は冬サーフィンで体調を崩さない|入る前・水中・翌日の線引きを参考にしてください。
上がった後30分の回復食|翌日に残さない設計

冬のサーフィンで翌日ぐったりする人は、海上がりの30分を捨てています。この時間は筋肉が糖質を取り込みやすい状態です。ここで入れるか入れないかで、翌日の体がまるで違います。
糖質とたんぱく質は3〜4対1で
目安は、糖質0.8〜1.0g/体重kgと、たんぱく質0.2〜0.3g/体重kg。65kgの人なら糖質55〜65g、たんぱく質15〜20gです。おにぎり2個とプロテイン飲料1本で、ほぼこの比率になります。
| 体重 | 糖質 | たんぱく質 | 実物の例 |
|---|---|---|---|
| 55kg | 45〜55g | 11〜17g | おにぎり1個+牛乳200ml+バナナ1本 |
| 65kg | 55〜65g | 13〜20g | おにぎり2個+プロテイン飲料1本 |
| 75kg | 60〜75g | 15〜23g | うどん1杯+ゆで卵2個 |
| 85kg | 70〜85g | 17〜26g | カレーライス1皿+味噌汁 |
粉のプロテインを車に積んでおくと、濡れた手でも扱えて便利です。冬向きの種類と選び方はサーフィンのサプリ5種|冬の回復に効くプロテインと選び方で比較しました。食事・睡眠まで含めた全体像はサーフィン後の疲労回復術が詳しいです。
風呂と睡眠に繋げる夜の設計
帰宅後にやる順番も決めておくと楽です。まず温かいものを飲んで、40℃前後の湯に10〜15分。湯上がりに炭水化物とたんぱく質を本格的に食べて、早めに寝る。
注意したいのは、熱い湯に長く入ることです。冷え切った体を急に温めると、めまいが出ることがあります。シャワーで表面を温めてから湯船、の順が安全です。
夜のアルコールは、翌朝も入るなら控えめにしたい。利尿が働き、睡眠の質も落ちます。飲むなら同量の水を一緒に入れるのが最低ラインです。
翌日も入るなら夜に何を足すか
連日入る週末は、夜の糖質を少し多めにします。目安は体重1kgあたり5〜7gの糖質を24時間で確保すること。65kgなら325〜455gで、ごはん茶碗6〜8杯相当です。
現実的には、夕食でごはんを大盛りにして、寝る前に牛乳か甘酒を1杯。これで翌朝の震える力が戻ります。冬を通して続ける仕組み作りは冬もサーフィンを続ける人の型|挫折しない設計7つにまとめています。オフの日に体を作るならサーフィン陸トレ完全ガイドも合わせてどうぞ。
よくある質問(FAQ)
冬サーフィンの前は何も食べないほうが動きやすいのでは?
短時間なら成立しますが、冬は不利になります。空腹で入ると震えるための燃料がなく、30〜40分で熱産生が落ちます。動きやすさを優先したいなら、量ではなく時間で調整してください。固形は90分前までに済ませ、直前は温かい甘い飲み物200mlだけにする。これなら胃は軽いまま、血糖は確保できます。空腹のまま入るのは、装備を一枚減らすのと同じ意味です。
冬は喉が渇かないのに、本当に水分は必要ですか?
必要です。寒さに触れると抗利尿ホルモン(ADH)の分泌が下がり、薄い尿が大量に出ます。これが寒冷利尿で、自覚なく脱水が進みます。渇きのセンサーも寒さで鈍るため、感覚は信用できません。目安は体重1kgあたり1時間3〜5mlです。入水前・インターバル・上がった直後の3回に分けて飲んでください。65kgなら2時間で400〜650mlが目安です。
コンビニだけで済ませるなら、何を買えばいいですか?
鮭おにぎり2個、豚汁、バナナ1本の組み合わせが扱いやすいです。合計で約650kcal、糖質は約110g。塩分とカリウムも一緒に入ります。胃が弱い朝なら、飲むヨーグルトと羊羹に替えてください。避けたいのはエナジードリンク単品とブラックコーヒーのみの朝です。カロリーが足りず、利尿も働くので滞水時間が短くなります。
海上がりに食べると太りませんか?
冬の海で2時間動いた後なら、心配する順番が逆です。1時間のサーフィンの消費はおおよそ250〜400kcalで、そこに震えによる消費が加わります。上がって30分の糖質は筋肉の回復に使われやすく、脂肪として蓄えられにくいタイミングです。気になるなら、夜の揚げ物と間食を減らして、海上がりの1食は確保してください。そのほうが翌日の動きが良くなります。
プロテインは必要ですか?食事だけでは足りませんか?
食事で足りるなら不要です。ただ冬は海上がりに食欲が落ちる人が多く、固形物が入らない場面があります。そこで液体のプロテインが現実的な選択肢になります。目安は体重1kgあたり0.2〜0.3gで、65kgなら13〜20g。ホエイなら吸収が速く、海上がり30分の枠に収まります。糖質と一緒に入れるのが前提で、プロテイン単体では回復しません。
インターバルは何分がちょうどいいですか?
15〜20分が目安です。10分未満だと食べた糖質が血に乗らず、30分を超えると体の芯が冷えて戻れなくなります。この15分で、ウェットは脱がずにポンチョをかぶり、温かい飲み物→糖質→塩分→水の順で6分で済ませる。残りの時間で波を見ておけば、2ラウンド目の入り方も決まります。震えが止まらないなら、その日は上がる判断でいいです。
餅とおにぎり、冬の朝はどちらが有利ですか?
消化の速さなら餅、扱いやすさならおにぎりです。切り餅2個で約230kcal・糖質約50gと、重量あたりの糖質が高く、45〜60分前でも間に合います。おにぎりは1個170〜200kcalで常温で持ち運べるため、車内が冷える冬に強い。朝に火を使える環境なら餅、コンビニ経由なら おにぎり2個。どちらも最後に温かい一杯を足すと体感が変わります。
まとめ|冬の食事は3段階で設計する
冬の滞水時間は、気合いではなく燃料と水で決まります。要点を並べ直すと、やることはシンプルです。
- 震えの燃料は糖質。朝に糖質100g前後を入れて、肝グリコーゲンを戻す
- 固形は90分前、液体は15分前。胃を空けて血糖だけを上げる
- 脂質は入れすぎない。糖質7:たんぱく質2:脂質1が冬の朝の配分
- 冬は時間で飲む。体重1kgあたり1時間3〜5mlを前後と合間に分ける
- インターバルは15〜20分。温かい飲み物→糖質→塩分→水の順で6分
- 海上がり30分。糖質とたんぱく質を3〜4対1で入れて翌日に残さない
この6つを回すと、同じウェット・同じ水温でも入れる時間が伸びます。装備を買い替える前に、まず朝ごはんを変えてみてください。上がる判断の基準は低体温症の記事にあります。水温別の限界時間は何分入れるかの記事、回復の全体設計は疲労回復術をどうぞ。
明日の朝、コンビニでコーヒーだけ買うのをやめる。おにぎり2個と豚汁を足して、魔法瓶に湯を入れておく。それだけで、冬の海はもう少し長く遊べる場所になります。良い波を、最後まで体が動く状態で迎えにいきましょう。

















