前回、WavesではSeven x Seven Surf Teamのローンチイベントを取材しました。そこで目撃したのは、単に新しいチームが誕生する瞬間ではありませんでした。
個人の努力と家族の負担に頼りがちだった日本のサーフィンを、企業、チーム、コーチ、メディアが一体となって支えるスポーツへ変えていく。そんな日本サーフィンのパラダイムシフトが始まろうとしていました。
今回のエントリー開始によって、その構想がいよいよ選手一人ひとりに向けて開かれました。

| 「まだ実績が足りない」と、応募する前から諦める必要はありません。 受かるかどうかを決めるのは選考する側です。選手自身が、最初から自分の可能性を閉じる必要はありません。 |
大会実績やプロ資格だけで、可能性は判断されない

今回の第一弾オーディションは、15歳以上23歳以下の男子選手が対象です。国籍、居住地、プロ資格の有無、競技歴、大会実績は問われません。
応募者の中から、書類選考、総合審査、本人・保護者面談などを経て、14名のオーディション参加者が選ばれる予定です。女子選手を対象とした第二弾オーディションは、来年以降に予定されています。
BLUE MONSTERが探しているのは、現時点で最も完成された選手だけではありません。競技力に加えて、将来性、人間性、チーム適性、発信力、成長力、勝利への執着、世界へ挑戦する覚悟まで総合的に評価されます。
- 大きな大会で、まだ目立った結果を残していない。
- プロ資格を持っていない。
- 英語に自信がない。
- 自分に世界を目指せる力があるのか、まだ分からない。
こうした不安があっても、それだけで応募を諦める必要はありません。現在の英語力も問われていません。求められているのは、これから学び続ける姿勢です。
今どこにいるかだけではなく、2032年までにどこまで伸びる可能性があるか。その可能性を見ようとしているオーディションです。
合格だけが、BLUE MONSTERに挑戦する価値ではない
もちろん、応募するからにはトップチームへの所属を本気で目指してほしいと思います。ただし、BLUE MONSTERの価値は最終合格だけにあるわけではありません。
オーディションの模様は番組として撮影され、YouTubeでは全12話の本格ドキュメンタリーが予定されています。TikTok LIVEでは、海に入る前の緊張やヒート直後の本音、監督やコーチの声など、現場の生の瞬間が発信されます。
大会に出場しても、結果の数字だけで終わってしまうことがあります。良いサーフィンをしていても、その場にいた人にしか知られないこともあります。
BLUE MONSTERでは、ライディングだけでなく、選手がどのような環境で育ち、なぜ世界を目指し、プレッシャーや失敗にどう向き合うのかまで発信されます。
番組に出演したからといって、スポンサー獲得が保証されるわけではありません。それでも、自分の名前、サーフィン、考え方、人間性が、ファンや企業、ショップ、スポンサー候補の目に触れる機会は生まれます。
| 挑戦することで生まれる可能性 合否とは別に、「この選手を応援したい」と思ってくれる人と出会える可能性があります。 オーディション参加そのものが、選手としての大きな自己紹介になるのです。 |
ゴールドコーストで、世界基準に触れられる可能性

公式の選考フローには「ゴールドコーストオーディション」が掲げられています。一方、開催場所全体については、日本国内またはオーストラリア・ゴールドコーストで調整中とされています。
そのため、「応募すれば必ずオーストラリアへ行ける」とは言えません。また、「完全無料で参加できる」という企画でもありません。
エントリー費用は5,000円です。オーディション参加者については、宿泊費、食費、現地移動費、オーディション運営費を番組側が負担し、航空券についても渡航先に応じて補助されます。
航空券補助額を超える差額、パスポート取得費、海外旅行保険、個人的な買い物などは選手側の負担です。
それでも、こうした費用支援を受けながら、世界基準の環境で自分を試せる可能性は、若い選手にとって非常に大きなものです。
普段とは異なる波や環境で、どこまで対応できるのか。同世代の有力選手の中で、何が自分の強みなのか。コーチや審査員から、どのように評価されるのか。オーディションを通じて、自分の現在地を具体的に確かめることができます。
たとえ最終メンバーに選ばれなかったとしても、その経験は今後の競技人生に残ります。
選ばれれば、世界を目指す環境が大きく変わる
トップチームへの所属が決まった選手には、単なるスポンサー料ではなく、世界で勝つための環境が提供されます。
- 国内外の遠征費と大会エントリー費
- 専門的なコーチングと映像分析
- フィジカルトレーニング
- チーム宿舎と食事環境
- 英会話、SNS、メディア対応の教育
- スポンサー対応とキャリア教育
- 選手ごとの契約に基づく年俸
競技力だけを伸ばすのではありません。海外で自分の考えを伝える英語力、スポンサーと信頼関係を築く力、メディアを通じて自分の価値を社会へ届ける力まで育てていく設計です。
サーフボードやウェットスーツに一律の指定はありません。既存のスポンサー契約も継続できるとされています。これまで選手を支えてきたショップやスポンサーとの関係を尊重している点も、安心材料の一つです。
ただし、合格後は「支援を受けるだけ」ではない
魅力的な支援がある一方で、Seven x Seven Surf Teamは、資金だけを受け取って自由に活動する一般的なスポンサー契約とは異なります。
所属後は、週5日を基本とするチーム練習、国内外の合宿、大会参戦、フィジカルトレーニング、英会話、メディア出演、SNS発信、スポンサーイベントなどへの参加が求められます。
高校生は学業を優先しながら競技との両立を図りますが、原則として通信制高校への進学や転校が推奨されています。18歳以上はチーム活動を優先し、大学との両立を前提としたチームではありません。
支援が大きいからこそ、求められる覚悟も大きい。合格後は個人選手ではなく、プロチームの一員として活動することになります。
ここを正しく理解したうえで、それでも世界を目指したいと思える選手のためのプロジェクトです。
親御さんが安心して判断するための仕組みもある
15歳から参加できるオーディションだからこそ、本人の気持ちだけでは決められない家庭も多いはずです。
- 学校との両立はどうなるのか。
- 費用はどこまで必要なのか。
- 合格後はどこで生活するのか。
- 未成年者の安全は守られるのか。
- 番組でどのように映されるのか。
- SNSで誹謗中傷を受けた場合、対応してもらえるのか。
どれも当然の心配です。だからこそ、BLUE MONSTERでは、未成年者の参加に保護者の同意が必要とされています。書類選考を通過した後には、本人と保護者が同席するオンライン面談も行われます。
公式サイトでは、選手の評価や将来の競技活動に悪影響を与える演出、編集、発信は行わないと明記されています。悪質な誹謗中傷やプライバシー侵害などが確認された場合は、弁護士と連携し、必要に応じて法的措置を検討するとしています。
希望者が利用できる選手寮は、家賃、光熱費、食費込みで月額3万円です。男女の生活エリア、浴室、トイレを分け、大人が24時間常駐する管理体制を整えるとされています。
また、オーディション参加が決定した後の辞退は、原則として認められていません。メリットだけで判断せず、生活の変化や制約、撮影への同意も含めて、本人と家族が納得したうえで進めることが大切です。
迷っているなら、まずオンライン説明会へ
応募前でも参加できる、無料のオンライン説明会が用意されています。プロジェクトの活動内容、選考の流れ、費用について直接説明を聞いたうえで、応募するかどうかを検討できます。
- 2026年7月15日(水)20時30分から
- 2026年7月22日(水)20時30分から
- 2026年7月29日(水)20時30分から
- 2026年8月5日(水)20時30分から
まずは親子で説明会に参加し、不安な点を質問してください。そのうえで、家族として納得できるかを考えれば問題ありません。
すぐにすべてを決断する必要はありません。話を聞いてから判断できるように設計されていること自体、選手本人だけでなく、家族の理解を重視している表れだと思います。
落選しても、挑戦が無駄になるわけではない
今回、トップチームへの所属に至らなかった場合でも、次回以降の選考や、将来のユースチーム選考、再チャレンジ枠の対象になる可能性があります。
一度の結果だけで、選手の未来がすべて決まるわけではありません。
- 自分の現在地を知る。
- 世界を目指す同世代の選手と出会う。
- コーチや審査員に、自分の強みと課題を見てもらう。
- 多くの人に、自分のサーフィンと物語を知ってもらう。
- そこで得たものを持ち帰り、成長して再び挑戦する。
そう考えれば、BLUE MONSTERへの応募は、「合格か失敗か」という二択ではありません。選手としての未来に、新しいルートを増やす挑戦です。
応募する前から、自分で不合格を決めないでほしい
このオーディションへ応募すれば、必ず人生が変わるとは言えません。必ずスポンサーがつくわけでも、必ずゴールドコーストへ行けるわけでもありません。
それでも、応募しなければ選ばれる可能性はゼロです。自分の存在を知ってもらう機会も、世界基準の環境に触れる機会も生まれません。
「自分にはまだ早い」「もっと実績を作ってから」「もう少し自信がついたら」と思う気持ちは、よく分かります。
しかし、BLUE MONSTERは大会実績やプロ資格だけで選ぶオーディションではありません。今の自分だけでなく、これからの可能性を見る場所です。
| 本気で2032年ブリスベンオリンピックを目指したい。 日本で育った選手として、CTを戦いたい。 世界で自分の名前を知られるサーファーになりたい。 日本サーフィンの未来を、自分たちの世代で変えたい。 |
そんな気持ちが少しでもあるなら、まずは募集要項を読み、オンライン説明会へ参加してみてください。
親子で話を聞き、負担や制約まで理解してください。そのうえで、それでも挑戦したいと思えたなら、名乗りを上げてほしいと思います。
新しいチームの創設メンバーになれる機会は、チームが生まれる今しかありません。
エントリーの先には、合格する可能性だけでなく、番組を通じて自分を知ってもらう機会、新しい支援者と出会う機会、世界基準の環境に触れる機会、そして自分でもまだ知らない力を発見する機会があります。
そのすべては、エントリーしなければ始まりません。
応募資格に該当し、本気で世界を目指す意思がある選手にとって、BLUE MONSTERは、少なくとも挑戦を検討しない手はないほど大きな機会です。
BLUE MONSTER募集概要

| 募集対象 | 15歳以上23歳以下の男子選手。国籍、居住地、プロ資格、競技歴、大会実績は不問。 |
| 参加予定者 | 応募者の中から14名を選出予定。 |
| エントリー締切 | 2026年9月30日。 |
| オーディション期間 | 2026年11月30日から12月15日まで。終盤まで残った選手は、最大5日程度延長される場合があります。 |
| 開催予定地 | 日本国内またはオーストラリア・ゴールドコーストで調整中。 |
| エントリー費用 | 5,000円。 |
| 費用の考え方 | 宿泊費、食費、現地移動費、運営費は番組側負担。航空券は補助されます。補助額を超える差額、パスポート、保険、個人的な費用などは選手側負担です。 |
※募集条件、日程、開催地、費用などは変更される可能性があります。応募前に必ずBLUE MONSTER公式エントリーページで最新情報をご確認ください。

















