2026年の秋、日本のサーフィンシーンがこれほど熱い年はなかったかもしれません。9月には第20回アジア競技大会のサーフィン競技が愛知・太平洋ロングビーチで国内開催。10月には第60回全日本サーフィン選手権が福島・北泉海岸で行われ、11月にはペルーでISAワールドサーフィンゲームスが控えています。「どの大会がいつ、どこで開催されるの?」「チケットは必要?」「現地観戦って何を持っていけばいい?」そんな疑問、ありますよね。この記事では、2026年秋の主要サーフィン大会を1本のカレンダーにまとめ、日程・会場・チケット情報から現地観戦のコツまで丸ごと解説します。読み終わる頃には、秋の観戦計画がすっかり固まっているはずです。
目次
2026年秋の大会カレンダー一覧/第20回アジア競技大会 サーフィン競技/第60回全日本サーフィン選手権大会/2026 ISA WORLD SURFING GAMES/国内の主なNSA公認大会/現地観戦のコツ/競技サーフィンの採点をざっくり理解する/よくある質問/まとめ
2026年秋の大会カレンダー一覧
まずは全体像から見ていきましょう。2026年9月から11月にかけて、国内外でこれだけの大会が予定されています。NSA(日本サーフィン連盟)の大会スケジュールをもとに、観戦価値の高い大会をまとめました。
| 日程 | 大会名 | 会場 | 種別 |
|---|---|---|---|
| 9/5(土) | MURASAKI CUP 2026 | 千葉県旭市 旧かんぽポイント | 公認AA |
| 9/5(土) | ヒュー日向カップ2026 | 宮崎県日向市 お倉ケ浜 | 公認A |
| 9/10(木)〜13(日) | 第22回マスターズオープンサーフィン選手権 | 静岡県下田市 白浜海岸 | NSA主催 |
| 9/18(金)〜21(月) | 第1回 SHONAN SURFING GAMES 2026 | 神奈川県藤沢市 鵠沼海岸 | 公認AAAAA |
| 9/25(金)〜28(月) | 第20回アジア競技大会 サーフィン競技 | 愛知県田原市 太平洋ロングビーチ | 国際 |
| 9/26(土)〜27(日) | SHONAN WEST CUP | 神奈川県湯河原町 吉浜海岸 | 公認AAA |
| 9/27(日) | Challenge CUP IZU | 静岡県下田市 白浜海岸 | 公認A |
| 10/3(土)〜4(日) | 第2回 Kugenuma LB Challenge 2026 | 神奈川県藤沢市 鵠沼海岸 | 公認AA |
| 10/8(木)〜15(木) | 第60回全日本サーフィン選手権大会 | 福島県南相馬市 北泉海岸 | NSA主催 |
| 11/6(金)〜15(日) | 2026 ISA WORLD SURFING GAMES | ペルー プンタ・ロカス | 国際 |
波のコンディション次第で日程が動くのがサーフィン大会の宿命です。おでかけ前には、必ずNSA公式サイトや各大会の公式情報で最新の開催状況を確認してくださいね。それでは、注目の3大会から順に詳しく見ていきましょう。
第20回アジア競技大会 サーフィン競技|9/25〜28・愛知 太平洋ロングビーチ
2026年秋、最大のトピックがこれです。9月19日から10月4日まで愛知・名古屋で開催される第20回アジア競技大会。アジア45の国と地域が参加し、41競技・53会場で行われるアジア最大級の総合スポーツ大会です。その中でサーフィンが、アジア大会史上初めて正式競技として実施されるんです。
サーフィン競技の日程は9月25日(金)から28日(月)までの4日間。29日(火)が予備日に設定されています。競技時間は午前7時から午後5時頃までの予定です。会場は愛知県田原市赤羽根町の大石海岸、通称「太平洋ロングビーチ」。2018年にISA世界選手権が開催され、五十嵐カノア選手が大会最高得点をマークして銀メダルを獲得した、あの伝説の舞台です。
ロス五輪出場権を懸けた戦い
今大会が特別なのは、単なるアジア一決定戦ではないからです。男女それぞれの優勝者には、2028年ロサンゼルスオリンピックのサーフィン競技出場権が付与される予定。つまり、目の前でオリンピック切符を懸けたヒートが繰り広げられるわけです。出場枠は男子24名・女子24名。日本は男子1枠・女子2枠を獲得しています。
日本代表は、男子が五十嵐カノア選手、女子が都筑有夢路選手と池田美来選手。さらに7月には追加枠でコナー・オレアリー選手が代表候補に入ったと報じられました。東京2020で銀メダルのカノア、銅メダルの有夢路。この2人が母国開催のアジア大会でどんな戦いを見せるのか。ライバルはCT選手やCS選手を擁するインドネシア、成長著しい中国、フィリピン、韓国あたり。正直、これを生で見られるのは相当贅沢です。
チケットは通し券制
観戦にはチケットが必要です。サーフィン競技は通し券制で、1枚で競技期間中の全日程を観戦できます。料金は一般5,000円(税込)、子ども2,500円、障害者4,700円、車いす5,000円。購入には大会公式チケットサイトでの「応援ID」(無料)登録が必要です。会場周辺の道路から競技を見ることはできないので、観戦したい人は必ずチケットを確保しておきましょう。なお、観戦は基本立ち見です。
交通規制とアクセスに注意
大会に伴い、9月21日(月)から29日(火)まで会場周辺で大規模な交通規制が実施されます。海岸沿いは選手・大会関係者・チケット保持者以外は通行不可となり、徒歩での立ち入りも制限されます。この期間、ロングビーチ周辺でのサーフィンはできません。普段伊良湖に通っている人も要注意です。
アクセスは公共交通機関の利用が推奨されており、三河田原駅と赤羽根文化広場からシャトルバスが運行される予定です。車で行く場合、観客用駐車場は予約が必要な場所があり、特に9月26日(土)・27日(日)は「要予約」の案内が出ています。週末の準決勝・決勝を狙うなら、駐車場予約とシャトルバスの情報チェックは必須ですよ。
第60回全日本サーフィン選手権大会|10/8〜15・福島 北泉海岸
10月8日(木)から15日(木)は、アマチュアサーフィン日本一を決める第60回全日本サーフィン選手権。会場は福島県南相馬市の北泉海岸です。記念すべき60回目の開催が、東北屈指のパワーあるビーチブレイクで行われます。
全日本選手権は、全国の支部予選を勝ち抜いた選手だけが立てる舞台です。クラスはショートボードからロングボード、ボディボード、ジュニアからグランドマスターまで幅広く、出場選手の年齢層も実に多彩。「アマチュア最高峰」と言われますが、上位クラスのレベルは驚くほど高く、将来のプロや日本代表候補がゴロゴロいます。未来のスター選手を青田買い気分で探すのも、この大会ならではの楽しみ方なんです。
北泉海岸は太平洋に向かって開けたビーチで、秋は台風スウェルや低気圧のうねりが入りやすく、コンテストにふさわしい波が期待できます。海岸には駐車場やトイレも整備されていて、観戦環境は良好。首都圏からは常磐道・南相馬ICから15分ほどです。10月の東北は朝晩かなり冷えるので、観戦には防寒着を忘れずに。周辺の波やアクセスの詳細は「東北サーフィンガイド」でも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
2026 ISA WORLD SURFING GAMES|11/6〜15・ペルー プンタ・ロカス
秋の締めくくりは11月6日(金)から15日(日)、ペルーのプンタ・ロカスで開催される2026 ISAワールドサーフィンゲームス。ISA(国際サーフィン連盟)が主催する、国別対抗の世界選手権です。各国の代表チームが団体・個人のメダルを争う、いわば「サーフィンのワールドカップ」ですね。
日本からはNAMINORI JAPAN(サーフィン日本代表)が出場予定。アジア大会を戦った選手たちが、そのまま世界の強豪と再び激突する構図になる可能性が高く、秋の集大成として見逃せません。プンタ・ロカスはリマ近郊の名門ポイントブレイクで、パワフルな左右の波が立つ大会向きのスポットです。
現地観戦は難しくても、ISAの大会は例年、公式サイトやYouTubeでライブ配信されます。日本とペルーの時差は14時間。現地の朝のヒートは日本の深夜〜早朝にあたるので、リアルタイム観戦するなら夜更かし覚悟です。仕事前に決勝だけライブで見る、なんて楽しみ方もアリですよ。
国内の主なNSA公認大会|地元開催の熱戦も見逃せない
ビッグイベントの合間にも、NSA公認大会が各地で続きます。中でも注目は、9月18日(金)から21日(月)の4日間、鵠沼海岸スケートパーク前で開催される「第1回 SHONAN SURFING GAMES 2026」。記念すべき第1回大会にして、公認大会最高ランクのAAAAA格付けです。湘南のど真ん中で行われるハイグレード大会なので、電車でふらっと観戦に行けるのが嬉しいところ。小田急線・江ノ電で片瀬江ノ島や鵠沼海岸駅から歩けます。
9月10日(木)から13日(日)には、静岡・下田の白浜海岸で第22回マスターズオープンサーフィン選手権が開催されます。こちらは年齢クラス別に日本一を争うNSA主催大会。40代、50代、60代のサーファーたちが本気でぶつかり合う姿は、「一生サーフィンを続けたい」と思わせてくれるはずです。透明度抜群の白浜の海と絡めて、観戦旅行にするのもおすすめですよ。
ロングボード派には10月3日(土)・4日(日)の「第2回 Kugenuma LB Challenge 2026」(鵠沼海岸 地下道前・公認AA)がぴったり。優雅なノーズライドやクラシックなスタイルを間近で見られます。ほかにも9月5日(土)のMURASAKI CUP 2026(千葉・旭市)とヒュー日向カップ2026(宮崎・お倉ケ浜)、9月26日(土)・27日(日)のSHONAN WEST CUP(湯河原・吉浜海岸、公認AAA)、9月27日(日)のChallenge CUP IZU(下田・白浜海岸)など、週末ごとにどこかで熱戦が行われています。近くのビーチで大会があったら、ぜひ足を止めて見てみてください。
現地観戦のコツ|駐車場・持ち物・見る場所
サーフィン大会の観戦って、実はちょっとしたコツがあるんです。まず時間帯。ヒートは朝7時頃から始まるのが一般的で、風が弱くコンディションが良いのは圧倒的に午前中です。アジア大会も午前7時競技開始予定。「昼頃ゆっくり行こう」だと、その日のベストな波とヒートを見逃してしまいがちなんですよね。狙いは朝イチです。
駐車場は大会ごとに事情が大きく違います。アジア大会は前述の通り交通規制があり、観客駐車場は予約制の場所も。シャトルバスの利用が現実的です。全日本や公認大会は会場の海岸駐車場が使えることが多いものの、大会関係者の車で早朝から埋まります。7時前到着を目安に動くか、少し離れた駐車場から歩く前提でいると気が楽ですよ。
持ち物で観戦の快適さが決まります。必須なのは双眼鏡。選手は沖のピークで波を待つので、肉眼だと正直豆粒です。8倍程度の双眼鏡が1つあるだけで、テイクオフの駆け引きまで見えて面白さが倍増します。あとは折りたたみチェア、日焼け止め、帽子、ウインドブレーカー、飲み物と軽食。秋の海岸は日差しが強いのに風は冷たい、という二重苦になりがちです。砂浜に長時間いるなら、レジャーシートより椅子のほうが体力を消耗しません。
見る場所は、ジャッジタワーの近くがセオリーです。ジャッジが正面から採点できる位置に大会側がエリアを設定しているので、タワー周辺こそベストビューポイント。波のピークの正面に陣取れば、選手がどの波を選び、どこで技を仕掛けるかがよくわかります。放送席やMCの実況が聞こえる位置なら、ヒートの残り時間や必要スコアも把握できて、観戦が一気に「わかる」ものになりますよ。
競技サーフィンの採点をざっくり理解する
「すごいのはわかるけど、何で勝ったのかわからない」。サーフィン観戦あるあるですよね。仕組みはシンプルです。選手は制限時間内(多くは20〜30分)に何本も波に乗り、1本ごとに10点満点で採点されます。ジャッジは通常5人。最高点と最低点をカットした3人の平均がそのライディングのスコアになり、点数の高い上位2本の合計で勝敗が決まります。つまり満点は20点です。
採点基準は、技の難易度とコミットメント、革新性、メジャーな技の組み合わせ、バリエーション、そしてスピード・パワー・フローの組み合わせ。ざっくり言えば「良い波のクリティカルなセクションで、難しい技を、スピードを落とさず流れるように決めた選手」が高得点です。あとは優先権(プライオリティ)のルールだけ覚えておけば十分。ピークに一番深い位置からテイクオフした選手に波の優先権があり、それを邪魔すると干渉(インターフェア)で減点されます。これだけ知っていれば、ヒートの駆け引きがぐっと見えてきます。詳しくは競技ルールの入門記事も読んでみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. アジア競技大会のサーフィン観戦チケットはどこで買えますか?
大会公式チケットサイトで購入できます。購入には無料の「応援ID」登録が必要で、一般販売は2026年6月下旬から始まっています。サーフィン競技は通し券制のため、1枚で9月25日から28日までの全日程を観戦可能です。料金は一般5,000円、子ども2,500円(ともに税込)。会場周辺の道路からの観戦はできないので、現地で見たい人はチケット必須です。
Q2. 全日本サーフィン選手権の観戦にチケットは必要ですか?
全日本選手権をはじめとするNSA主催・公認大会は、ビーチからの観戦は基本的に無料です。チケットや事前登録は原則不要で、ふらっと立ち寄って観戦できます。ただし大会運営エリアへの立ち入りは制限されるので、係員の案内やロープに従いましょう。開催可否や進行状況は当日の波次第で変わるため、NSA公式サイトや大会SNSで最新情報を確認してから向かうのがおすすめです。
Q3. 波が悪い日は大会はどうなりますか?
サーフィン大会には「ウェイティング」という考え方があり、開催期間に幅を持たせて波の良い日に競技を行います。波が小さすぎる、または危険なほど大きい場合は、その日の競技が中止・順延されることも珍しくありません。アジア競技大会では9月29日が予備日に設定されています。遠方から観戦に行く場合は、前日夜と当日朝に公式発表をチェックしてから出発すると空振りを防げますよ。
Q4. ISAワールドサーフィンゲームスは日本から見られますか?
ペルーまで行かなくても大丈夫です。ISAの大会は例年、公式サイトやYouTubeチャンネルでライブ配信されます。日本とペルーの時差は14時間で、現地の午前のヒートは日本時間の深夜から早朝にあたります。決勝の時間帯を狙ってライブ観戦するか、朝起きてからアーカイブとリザルトを追いかけるのが現実的な楽しみ方です。
Q5. アジア大会期間中、太平洋ロングビーチ周辺でサーフィンはできますか?
できません。9月21日から29日までは会場周辺で交通規制と海岸利用制限が実施され、海岸沿いは選手・関係者・チケット保持者以外は通行できなくなります。徒歩での立ち入りやサーフチェックも制限されるため、この期間に伊良湖方面へ行く予定の人は注意してください。周辺ポイントへの移動ルートにも影響が出る可能性があるので、事前に最新の規制情報を確認しましょう。
Q6. 初めてのサーフィン観戦ならどの大会がおすすめですか?
世界レベルの迫力を一度味わいたいなら、アジア競技大会が断然おすすめです。五輪メダリストのライディングは別次元ですから。気軽さ重視なら、電車でアクセスできるSHONAN SURFING GAMESやKugenuma LB Challengeが入門に最適。旅行と組み合わせるなら、下田・白浜のマスターズオープンや福島・北泉の全日本選手権で、ローカルの海の空気ごと楽しむのが良いですよ。
まとめ|2026年秋は観戦カレンダーを埋めよう
2026年秋のサーフィン大会情報をまとめました。要点はこの5つです。
- アジア競技大会サーフィン競技は9/25〜28、愛知・太平洋ロングビーチで国内開催。男女優勝者にはロス五輪出場権
- 観戦は通し券制チケット(一般5,000円)が必要。9/21〜29は周辺の交通規制と海岸利用制限に注意
- 第60回全日本サーフィン選手権は10/8〜15、福島・北泉海岸。アマチュア最高峰の戦いは観戦無料
- 11/6〜15のISAワールドサーフィンゲームス(ペルー)はライブ配信でチェック
- 観戦のコツは「朝イチ到着」「双眼鏡持参」「ジャッジタワー付近で見る」の3点
アジア大会が国内で見られる2026年は、間違いなく特別な年です。夏の大会シーズンの振り返りは「2026年夏のサーフィン大会まとめ|国内&WSL観戦ガイド」を、世界で戦う日本人選手の動向は「WSL2026後半戦|日本人選手の順位と注目日程」をどうぞ。観戦前に「競技サーフィンで勝つためのルールと戦略入門」を読んでおくと、ヒートの見え方が変わります。カレンダーに予定を書き込んだら、あとは当日の朝、海に向かうだけ。今年の秋は、歴史の目撃者になりましょう。



















