2026年11月の波予想|冬うねりの入りと水温の見通し

2026年11月の波予想|朝日を浴びてライディングするサーファー

11月の海を数字で言うと、こうなります。台風の発生は平年2.2個、日本への接近は0.5個、本土上陸はゼロ。一方で、冬型の気圧配置が本格化するのは平年なら11月下旬から。つまり11月は「台風の波が終わり、冬の波が始まる前」の、いちばん読みにくい月なんです。

しかも2026年は、その読みにくさに拍車がかかります。気象庁が9月18日に発表した3か月予報では、11月は全国的に気温が高く、寒気が南下しにくい見通し。エルニーニョ現象は11月にピークを迎え、監視海域の海面水温の偏差は+4.0℃以上と、1997年を超える過去最大級です。冬型の出足が遅れれば、日本海のシーズンインも遅れます。代わりに低気圧が本州付近を通りやすくなり、太平洋側にチャンスが増えるかもしれません。

この記事は、2026年10月の波予想の続編にあたる11月特化版です。台風シーズンはいつ終わるのか、冬うねりはいつ入り始めるのか、エリア別にどこを狙うか、水温は何℃で何を着るか。気象庁の一次データをもとに、傾向として整理しました。なお、12月以降の見通しは2026-27冬の波予想に分けています。本記事は11月の1か月に絞って書いていますので、冬全体の話はそちらをどうぞ。

目次

目次

  1. 2026年11月の波の全体見通し|3行サマリーと根拠データ
  2. 台風シーズンの終わりはいつか|11月の台風発生と日本への影響
  3. 冬型・北東うねりの入り始め|太平洋側と日本海側で分かれる
  4. エリア別の見通し|湘南・千葉・茨城/東北・日本海・四国/九州
  5. 11月の水温と必要なウェット|エリア別早見表
  6. 狙い目の日の見つけ方|低気圧通過の前後3パターン
  7. 11月のカレンダー|連休・日没・潮回りで計画を立てる
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ:11月は「台風の名残」と「低気圧」で組み立てる

2026年11月の波の全体見通し|3行サマリーと根拠データ

まず結論から3行でお伝えします。読み進める時間がない人は、ここだけ押さえておけば11月の組み立てはできます。

  1. 台風スウェルは11月前半まで可能性を残す。ただし本土への接近は平年0.5個。遠くを通る台風のうねりだけを拾う形が基本。
  2. 冬型の本格化は例年より遅れる見通し。日本海のシーズンインは11月下旬〜12月にずれ込む可能性。太平洋側は低気圧通過型の東〜北東うねりが主役。
  3. 水温は平年より高めで推移しやすい。湘南・千葉は3mmフルで11月中旬まで粘れる年になりそう。ただし風の冷たさは別問題。

なぜこう言えるのか。根拠にしたデータを表にまとめました。予想は「傾向」であり、断定ではありません。実際に海へ行く前には、必ず当日の予報で確認してください。

データ発表元・日付要点
3か月予報(10〜12月)気象庁・2026年9月18日全国的に気温が平年より高い。11〜12月は寒気が南下しにくく、西日本や関東は低気圧の影響を受けやすい。11月の降水量は西日本で平年並みか多い
エルニーニョ監視速報気象庁・2026年9月9日8月の監視海域の海面水温偏差は+3.4℃(8月として過去最高)。11月のピークで+4.0℃以上、冬まで継続の確率100%
台風の平年値(1991〜2020年)気象庁11月の発生2.2個、接近0.5個、本土上陸は統計期間中ゼロ。伊豆諸島・小笠原への接近は0.3個
偏西風の位置気象庁3か月予報の解説平年よりやや南を流れ、弱い。日本付近は暖かい空気に覆われやすい

取得日はいずれも2026年9月25日です。気象庁は毎月10日前後にエルニーニョ監視速報を、25日前後に翌月からの3か月予報を更新します。10月10日と10月25日の発表で、この記事の前提が変わる可能性があることも頭に入れておいてください。

1997年との比較が示すもの

気象庁は3か月予報の解説で、今年と同様に顕著なエルニーニョが起きた1997年を引き合いに出しています。1997年は11月から12月にかけて全国的に気温が大幅に高く、冬の訪れが遅れました。サーファーの記憶で言えば、日本海が「なかなか始まらない冬」です。一方で太平洋側には低気圧が頻繁に通り、千葉や湘南では11月としては波数の多い月だったと言われています。

もちろん、29年前と同じ展開になるとは限りません。ただ「冬型が弱い=日本海が遅い=太平洋側にチャンス」という構図は、エルニーニョ年に共通して現れやすい傾向です。11月の計画は、この構図を軸に組むのが現実的でしょう。

この記事の読み方

H2ごとに独立して読めるようにしています。台風の終わりだけ知りたい人は次の章へ、装備を決めたい人は水温早見表の章へ飛んでください。各章の末尾には、より深く知るための関連記事も置いています。

台風シーズンの終わりはいつか|11月の台風発生と日本への影響

11月の台風シーズン終盤に入る大きなうねり
11月の台風は平年2.2個発生・接近0.5個。本土上陸の平年値はゼロだが、うねりだけが届く年はある

「台風シーズンっていつ終わるの?」という質問、毎年この時期に必ず聞かれます。答えは「発生は年中あるが、日本に影響するのは実質10月まで」です。数字で見てみましょう。

月発生数接近数(全国)本土上陸数伊豆諸島・小笠原への接近
9月5.03.31.01.5
10月3.41.70.31.3
11月2.20.5—(統計期間中ゼロ)0.3
12月1.00.1—0.0

出典は気象庁「台風の平年値」(1991〜2020年の30年平均)です。11月の発生2.2個は、実は6月(1.7個)より多いんです。ただし接近は0.5個、つまり2年に1回しか300km圏内に入ってきません。上陸に至っては、30年間で1例もありませんでした。

11月の台風が日本に来ない理由

理由は進路にあります。7〜10月の台風は太平洋高気圧の縁を回って北東に転向し、本州へ向かいます。ところが11月になると太平洋高気圧が南へ後退し、代わりに大陸の高気圧が張り出してきます。すると台風は転向できず、フィリピンや南シナ海へ西進するコースが主流になるんです。

記録上、最も遅い本土上陸は1990年11月30日、和歌山県白浜町付近に上陸した台風28号です。これは30年に1回あるかないかの例外と考えてください。サーファーにとって現実的なのは、「遠くを西進する台風のうねりが、南〜南東から届く」パターンです。

2026年はどうか|エルニーニョ年の台風の癖

エルニーニョ年は、台風の発生海域が平年より東(日付変更線寄り)にずれる傾向があります。東で生まれた台風は日本に到達するまでの距離が長く、寿命が長く、海上で発達する時間も長い。つまり「本体は来ないが、うねりは大きく、長い周期で届く」台風が生まれやすい年なんです。

9月の監視速報でも、貿易風がかなり弱く、南シナ海やベンガル湾の水蒸気が日本の南へ届きやすい状態が指摘されています。10月末〜11月上旬に南海上で台風が発生した場合、湘南・千葉・四国・宮崎には周期14〜16秒の南うねりが届く可能性があります。うねりの周期の読み方は波の周期の早見表で解説しています。

台風の名残を拾うときの注意

11月の台風うねりは、本体が遠いぶん風が穏やかで、波だけが綺麗に入ることが多いです。ただし水温が下がり始めた海で、周期の長いうねりは想像以上にパワーがあります。セットの間隔が長く油断しやすいのも特徴です。台風うねりの判断基準は2026年秋の台風予想と台風進路予想モデルの見方にまとめてあります。

冬型・北東うねりの入り始め|太平洋側と日本海側で分かれる

海上を通過する低気圧の雲|11月は冬型と低気圧の切り替わり
2026年11月は寒気が南下しにくく、冬型より低気圧通過型が主役になる見通し

台風が終わると、次に海を動かすのは冬型の気圧配置と、本州付近を通る低気圧です。11月はこの2つが入れ替わりで現れる月ですが、どちらが主役になるかで、太平洋側と日本海側の明暗が完全に分かれます。

西高東低の冬型|日本海はオンショアで立ち上がる

シベリア高気圧が張り出し、日本の東に低気圧が抜けると、等圧線が縦に並ぶ冬型になります。北西〜西の季節風が日本海を吹き渡り、日本海側では北〜北西のオンショアで一気にサイズアップします。風が吹いている間はクローズ、風が緩んだ翌日か翌々日にうねりだけが残る。これが日本海の冬の基本パターンです。

平年なら、11月中旬には最初の本格的な冬型が現れ、下旬には週1回ペースで回ってきます。ところが2026年は、偏西風が平年より南で弱く、寒気が南下しにくい予想です。冬型が来ても弱く、回数も少ない。日本海の「シーズンイン宣言」は11月下旬から12月にずれ込む可能性が高いと見ています。

低気圧通過型|太平洋側の11月の主役

寒気が南下しにくい年は、低気圧が日本海や本州の南岸を通りやすくなります。気象庁も11〜12月は西日本や関東で低気圧の影響を受けやすいと明言しています。サーファーにとってこれは、太平洋側に東〜北東うねりが入る回数が増えるということです。

低気圧が本州の南岸を東進すると、通過後の海上で北東の風が吹き、その風浪がうねりとなって千葉・湘南・茨城に届きます。これが「北東うねり」の正体です。周期は8〜11秒と台風うねりより短めですが、千葉北の東向きのビーチや茨城には素直に反応します。うねりの向きとポイントの相性はうねりの向きの読み方をどうぞ。

11月の「切り替わり」を見分けるサイン

冬型に切り替わる直前、必ず日本海低気圧が通ります。南風が強く吹き、気温が上がり、翌日に寒冷前線が通過して西風に変わる。この「暖かい日のあとに一気に冷える」パターンが来たら、日本海が動き出す合図です。逆に、南岸低気圧が続く間は日本海は静かで、太平洋側の番だと考えてください。

2026年の11月は、後者の「南岸低気圧が続く」期間が長くなりそうです。日本海に通い慣れた人ほど「今年は遅いな」と感じるかもしれません。でも太平洋側に目を向ければ、11月としては波数の多い月になる可能性があります。

エリア別の見通し|湘南・千葉・茨城/東北・日本海・四国/九州

雪山を背に岩場へ打ち寄せる波|日本海側の11月
日本海のシーズンインは冬型の回数しだい。今年は例年より遅れる可能性がある

ここからは、全国一律の気象解説では分からない「自分のホームはどうなのか」に答えていきます。5エリアに分け、11月の主役となるうねりの型と、狙い方を整理しました。

湘南|南うねりの名残と、南岸低気圧のあとの東うねり

湘南は南〜南東に開いたビーチが多く、11月前半は遠い台風の南うねりが最後のチャンスになります。うねりが小さくても周期が長ければ、鵠沼や辻堂の砂の地形で綺麗に割れます。11月中旬以降は、南岸低気圧通過後の東うねりに切り替わります。相模湾は東うねりが回り込みにくいため、サイズは千葉より一段落ちますが、そのぶん風が北寄りで面が整いやすいのが強みです。

狙い目は、低気圧が通過した翌日の朝。北〜北西のオフショアで、残ったうねりが腰〜腹サイズで割れる日です。冬型が本格化すると湘南は西風でサイズダウンするので、2026年の「冬型が弱い11月」は湘南にとって追い風になります。

千葉北・千葉南|11月の当たりエリア

千葉北(九十九里〜一宮)は東に開いているため、北東うねりに最も素直に反応します。低気圧通過後は頭オーバーになることも珍しくなく、11月は年間で最もコンスタントに波がある月のひとつです。問題は風。北東うねりが入る日は北東の風も残りやすく、朝の一発目が勝負になります。

千葉南(鴨川〜千倉)は南東向きで、台風の名残の南うねりと、東うねりの両方を拾えます。北寄りの風がオフショアになるため、千葉北がジャンクな日の逃げ場としても機能します。11月の千葉は「北がダメなら南」の2択で外しにくいエリアです。

茨城・東北(宮城・福島)|北東うねりの本場

茨城の大洗〜日立、福島の北泉、宮城の仙台新港は、北東うねりに対して最も真正面に開いています。低気圧が三陸沖に抜けて発達すると、太平洋側で最初にサイズアップするのがこのエリアです。11月は水温がまだ16〜18℃あり、装備さえ整えれば最高の月になります。

ただし低気圧の通過直後は風が強く、サイズが上がりすぎることも多い。うねりが落ち着いてくる2日目、3日目を狙うのがセオリーです。カレントも強いので、初心者は人の多い時間帯と場所を選んでください。

日本海(新潟・北陸・山陰)|シーズンインは遅れる可能性

日本海側にとって、11月は本来「開幕月」です。ただ前章で触れたとおり、2026年は冬型の回数が少なく、開幕が遅れる可能性が高い。11月中は「冬型が来たら翌日に動く」という単発対応になりそうです。新潟のポイント事情は新潟サーフィンガイドで詳しく書いています。

狙い目は日本海低気圧が通過し、寒冷前線のあとに北西風が吹いた翌日。風が止み、うねりだけが残った朝です。日本海は海が狭いぶん、うねりの持続時間が短く、良い状態が数時間で終わることもあります。前日の夕方に現地入りして、朝一で入る動きが基本になります。

四国・九州(高知・宮崎)|南うねりの受け皿

高知の生見や宮崎の木崎浜は、南〜南東に開いており、11月前半の遠い台風のうねりを最も長く拾えるエリアです。水温も20℃前後と全国で最も高く、11月いっぱいは3mmフルで入れます。冬型が来ても風は北寄りのオフショアになるため、「南うねり+オフショア」の理想的な組み合わせが11月には多いんです。

ただし11月は西日本で降水量が平年並みか多い予想が出ています。低気圧の通過が増えれば、四国沖で発達した低気圧の南西うねりが入る日もあるでしょう。エリアの選び方全般は秋のサーフィン ポイント選びも参考にしてください。

エリア11月前半の主役11月後半の主役2026年の傾向狙い目の風
湘南遠い台風の南うねり南岸低気圧後の東うねり冬型弱く西風少ない→追い風北〜北西
千葉北北東うねり北東うねり低気圧多く波数増北西〜西
千葉南南うねり+東うねり東うねり北風の逃げ場として安定北〜北西
茨城・東北北東うねり北東うねり三陸沖低気圧で大きく反応西〜北西
日本海冬型の風波(単発)冬型の風波開幕が下旬〜12月にずれる可能性南〜東(風が止んだ翌日)
四国・九州南うねり南〜南西うねり水温高く長く楽しめる北〜北東

11月の水温と必要なウェット|エリア別早見表

ウェットスーツを着て海に入るサーファー|11月の水温と装備
11月は水温より風で冷える月。ウェットの厚みは「朝の気温」まで含めて決める

11月は「いつセミドライに替えるか」で毎年悩む月です。水温だけで決めると失敗します。11月に寒いのは水ではなく、海から上がった瞬間の風なんです。それを踏まえて、平年の水温目安と、2026年の見通しを表にまとめました。

エリア11月上旬の水温(平年目安)11月下旬の水温(平年目安)2026年の見通し推奨ウェット
湘南19〜20℃17〜18℃平年より1℃前後高め3mmフル→下旬に起毛3mm or セミドライ
千葉北19〜20℃16〜17℃平年よりやや高め3mmフル→中旬以降セミドライ
千葉南20〜21℃18〜19℃平年より高め3mmフルで月内ほぼ通せる
茨城18〜19℃15〜16℃平年並み〜やや高め起毛3mm→セミドライ+ブーツ
宮城・福島16〜17℃13〜14℃平年並みセミドライ+ブーツ+グローブ
新潟17〜18℃14〜15℃平年並み〜やや高めセミドライ+ブーツ
福井・京都19〜20℃16〜17℃平年よりやや高め3mmフル→セミドライ
高知・宮崎21〜22℃19〜20℃平年より高め3mmフルで月内OK

水温の目安は気象庁の日別海面水温の平年値をもとに、各エリアのサーファーの実感値で丸めています。年によって2℃程度は前後しますので、必ず出発前に当日の水温を確認してください。2026年はエルニーニョの影響で海面水温が高めに推移しやすく、太平洋側の南部では「11月中に3mmフルで通せる」年になる可能性があります。

水温別の装備の考え方

目安として、水温20℃以上なら3mmフル(ジャーフル)。18〜20℃なら起毛の3mmか、薄手のセミドライの出番です。16〜18℃はセミドライが基本になり、ブーツを足すと朝の1本目が楽になります。15℃を切ったら、セミドライにブーツとグローブをフルセットで。詳しい切り替え時期は秋のウェットスーツ選び方とセミドライおすすめ5選を参考にしてください。

風で決める|水温より気温を見る

11月の朝は、水温19℃でも気温が8℃ということが普通にあります。水温だけ見て3mmフルで入り、海から上がった瞬間の北風で震える。これが11月の「やってしまった」の典型です。朝の気温が10℃を切る日は、水温に関係なく起毛インナーかセミドライを選んでください。風による冷えの対策は秋サーフィンの寒さ対策に書きました。

末端から先に冷える|ブーツとグローブの順番

体幹より先に冷えるのが手足です。水温17℃を切ると、指先の感覚が鈍ってテイクオフの手のつき方が変わります。順番としては、まずブーツ、次にグローブ。ブーツは水温16℃前後、グローブは14℃前後が切り替えの目安です。詳しくはサーフブーツはいつから、サーフグローブはいつから、ウェットソックスはいつからをどうぞ。

狙い目の日の見つけ方|低気圧通過の前後3パターン

浜から海況を確認するサーファー|狙い目の日の見つけ方
低気圧の通過「前」と「後」で狙うエリアが逆になる。天気図を1日単位で追うのが11月のコツ

11月に良い波に当たる人と当たらない人の差は、天気図を「1日単位」で追っているかどうかです。11月の波は台風のように数日続きません。低気圧が通過した前後の1〜2日で決まります。よく現れる3パターンを、通過前・通過後で整理しました。

パターン1|南岸低気圧の通過(太平洋側の王道)

低気圧が九州の南から本州の南岸沿いに東進するパターンです。通過前日は南東〜東の風が強まり、太平洋側はオンショアでジャンク。この段階で入るのは得策ではありません。通過当日の午後から風が北〜北西に回り、翌朝は残った東うねりがオフショアで割れます。狙いは通過翌日の朝一。千葉北・茨城は頭前後、湘南は腰〜胸が目安です。

パターン2|日本海低気圧の通過(日本海の合図)

低気圧が日本海を北東に進むパターンです。通過前は全国的に南風が強く、太平洋側の南向きビーチは南うねりが入りつつもオンショア気味。日本海側は南のオフショアで小さいまま。通過後、寒冷前線が抜けると北西の風に変わり、日本海が一気に立ち上がります。狙いは風が止んだ翌日以降の日本海。太平洋側は通過後の西〜北西風で面が整うので、南うねりが残っていれば湘南・四国が好調です。

パターン3|二つ玉低気圧(両方が動くが荒れやすい)

日本海と南岸を同時に低気圧が通る「二つ玉」は、11月中旬〜下旬に現れやすいパターンです。全国的に大荒れになり、通過中はどこもクローズ。ただし通過後は冬型に移行しやすく、日本海には冬のうねり、太平洋側には東うねりの残りと、両方にチャンスが生まれます。通過後2日目が狙い目です。

予報の見方|11月はWindyの「3日先」で十分

台風と違い、11月の低気圧は3日先の予報でほぼ当たります。前日の夜にWindyで風向と波高を確認し、朝の気圧配置で最終判断する。この流れで十分です。気象庁の週間天気図で「低気圧が南岸を通る日」に印をつけておき、その翌日に休みを合わせる。これが11月の勝ちパターンです。

11月のカレンダー|連休・日没・潮回りで計画を立てる

11月は日没が早く、平日の仕事後に入る「アフター5サーフ」が事実上できなくなる月です。だからこそ、休みの日をどう使うかが重要になります。

連休と混雑

2026年11月の祝日は、3日(火)の文化の日と、23日(月)の勤労感謝の日。特に21日(土)〜23日(月)は3連休で、湘南・千葉は間違いなく混みます。3連休に狙い目の低気圧が重なった場合、朝一は駐車場が6時台で埋まる想定でいてください。3日は火曜のため、前後に休みを取れる人は2日(月)の平日が狙い目です。

日没と入水時間

関東の日没は11月1日で16時45分前後、30日には16時30分前後まで早まります。午後に入るなら14時にはエントリーしないと、日が沈むまで2時間もありません。逆に日の出は6時5分〜6時30分で、朝一は6時半から入れます。11月は「朝に寄せる」のが基本です。仕事前に1時間入るスタイルが、この月は最も効率がいい。

潮回り

2026年11月の新月は10日前後、満月は25日前後です。大潮周りは潮の動きが大きく、干潮と満潮でポイントの表情が変わります。千葉北のビーチは中〜上げで割れやすく、湘南は下げ寄りで形になるポイントが多い。3連休の21〜23日は中潮〜大潮に向かう時期なので、時間帯によってはかなり潮が引きます。潮見表は必ず当日確認してください。

装備の買い替えタイミング

11月は多くのブランドが冬物の在庫を揃え終えた時期で、サイズが最も豊富です。12月に入ると人気サイズから欠け始めます。セミドライを新調するなら11月中旬までが安全圏。何をいつ揃えるかは秋冬サーフィン装備チェックリストにまとめています。冬に向けて通い続ける仕組みづくりは冬もサーフィンを続ける人の型も参考になるはずです。

よくある質問(FAQ)

11月でも台風の波は来ますか?

可能性はあります。11月の台風発生は平年2.2個で、6月より多いくらいです。ただし日本への接近は平年0.5個、本土上陸は統計期間中ゼロ。多くはフィリピン方面へ西進します。サーファーにとって現実的なのは、遠くを通る台風のうねりだけが南〜南東から届くパターン。2026年はエルニーニョの影響で台風の寿命が長くなりやすく、11月前半までは南うねりのチャンスを残しています。

11月のサーフィンは初心者でも大丈夫ですか?

装備さえ整えれば、11月は初心者にとって良い月です。夏より人が減り、波数は増え、水温はまだ17〜20℃あります。ただし低気圧通過直後はサイズが上がるので、通過2日目以降の落ち着いた日を選んでください。日没が16時半と早いため、午後より午前中の入水がおすすめです。ウェットは3mmフルか起毛タイプを基本に、寒がりならセミドライを選んでおくと安心です。

11月のウェットスーツは3mmとセミドライ、どちらを選べばいいですか?

水温と朝の気温の両方で決めてください。水温が18℃以上あり、朝の気温が10℃以上なら3mmフルで十分です。水温が18℃を切るか、朝の気温が10℃を切る日は起毛3mmかセミドライへ。2026年は水温が平年より高めで推移する見通しなので、湘南・千葉南・四国は11月中旬まで3mmフルで粘れる可能性があります。茨城以北と日本海は、11月中にセミドライへ切り替えるのが無難です。

日本海の冬のシーズンはいつから始まりますか?

平年なら11月中旬に最初の本格的な冬型が来て、下旬から週1回ペースで波が立ちます。ただし2026年はエルニーニョ現象がピークを迎え、寒気が南下しにくい予想です。冬型の回数が減り、シーズンインは11月下旬から12月にずれ込む可能性があります。11月中は「冬型が来た翌日に単発で狙う」という動きが基本になりそうです。

北東うねりとは何ですか?どこに入りますか?

低気圧が本州の東海上へ抜けたあと、その後ろ側で吹く北東の風が作る風浪がうねりになったものです。周期は8〜11秒と台風うねりより短めですが、千葉北・茨城・東北の東向きのビーチに素直に反応します。湘南は相模湾の形状で回り込みにくく、サイズは一段落ちます。11月は南岸低気圧の通過が増えるため、北東うねりが太平洋側の主役になります。

11月の波予想はどのくらい当たりますか?

この記事の見通しは気象庁の3か月予報とエルニーニョ監視速報をもとにした「傾向」であり、特定の日の波を保証するものではありません。月単位の傾向は比較的当たりますが、実際の波は個々の低気圧の進路で決まります。11月の低気圧は3日先の予報でほぼ読めるので、前日夜にWindyや気象庁の天気図で最終確認してください。気象庁は10月10日前後に監視速報、10月25日前後に3か月予報を更新します。

まとめ:11月は「台風の名残」と「低気圧」で組み立てる

2026年11月の海を、この記事の要点で振り返ります。

  1. 台風の発生は11月も平年2.2個あるが、本土接近は0.5個。前半は遠い台風の南うねりを拾う月。
  2. エルニーニョがピークを迎え、寒気が南下しにくい。冬型は弱く、日本海の開幕は下旬〜12月にずれる可能性。
  3. 太平洋側は南岸低気圧通過後の東〜北東うねりが主役。千葉北・茨城は当たりエリア。
  4. 水温は平年より高めで、湘南・千葉南・四国は3mmフルで中旬まで粘れる見通し。ただし朝の気温10℃以下は起毛かセミドライ。
  5. 狙い目は低気圧通過の翌日の朝一。3連休(21〜23日)は混雑とセットで計画する。

11月は「まだ秋」と「もう冬」が同居する月です。台風の余韻を最後まで楽しみつつ、冬の準備を進める。海から上がって、冷たい風の中で飲む温かい飲み物が美味しくなる季節でもあります。前月の見通しは2026年10月の波予想、12月以降の冬全体の展望は2026-27冬の波予想をあわせて読んでみてください。

この記事の予想は2026年9月25日時点の気象庁データにもとづく傾向です。気象庁が10月に発表する監視速報と3か月予報で、前提が変わる可能性があります。海に行く前には、必ず当日の予報と現地の情報を確認してください。それでは、11月の海で会いましょう。

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この記事を書いた人

サーフィンにハマって海の近くに移住しちゃった女の子。効率良く楽しくサーフィンするために情報集めるサーフィンマニア。

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