海が大好きで、サーフィンを思いきり楽しみたい──
それなのに、海から上がると首や脇、股関節がヒリヒリして痛い…。
「なんでこんなに擦れるの?」「これって普通のことなの?」
そんな風に悩んでこの記事にたどり着いたあなたは、きっと“もう同じ思いをしたくない”と感じているはずです。

実は、サーフィン中の「擦れ」は初心者に限らず、多くのサーファーが経験している悩みのひとつ。
ウェットスーツのサイズが合っていない、ラッシュガードがズレる、ワックスが直接肌に触れる──そんな些細なことが、肌にとっては大きなダメージになるのです。特に夏や冬など、季節によっても擦れの起き方は変わります。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、擦れの原因から予防法、起きてしまったときのケア方法まで、プロの視点でわかりやすくまとめました。
記事の内容は初心者にもやさしい言葉で構成しており、肌トラブルを防ぎながら、より快適にサーフィンを楽しむための具体的なヒントが満載です。
「もう痛みでサーフィンを中断したくない」「次こそ気持ちよく波に乗りたい」
そう願うあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

ワセリン以外の便利グッズも紹介しているよ
1. サーフィン中に起こる「擦れ」とは?


サーフィンを始めたばかりの方からよく聞かれるのが、「首や脇がヒリヒリする」「擦れて赤くなってしまう」というお悩みです。
楽しく海に入ったはずが、気がつくと肌が痛くなっていて驚いたという方も多いのではないでしょうか。
特にウェットスーツを着用した際に発生する“擦れ”は、思ったよりも不快で、ひどい場合は水に入るのをためらうほどになることもあります。



その日のお風呂が痛かったりするんだよね…
この章では、そもそも「擦れ」とはどんな現象なのか、どのような場面で起きやすいのかについて詳しく解説していきます。
擦れが起きる代表的な部位、なぜそこが擦れやすいのかといったポイントを押さえることで、「ああ、だから痛かったのか」と納得できるはずです。
1-1. 擦れが発生する主な部位と原因


サーフィンをしていると、特に肌が「擦れる」場所が決まってきます。
よく起こる部位としては、首、脇、股関節まわり、膝裏、手首や足首などが挙げられます。
これらの部位に共通するのは、「皮膚がよく動く場所」または「ウェットスーツや道具が密着しやすい場所」であることです。
とくに首回りは、パドリング中に頭を上げる動作の繰り返しでウェットスーツと摩擦が生じやすく、赤くなってしまう人が非常に多いです。



男女関係なく悩んでいる人が多いんですよね。
初心者の方は「なぜ擦れるのか分からない」と思うことが多いですが、実はそれにはいくつかの明確な原因があります。
最も多いのは、ウェットスーツのサイズが合っていないこと。
きつすぎると圧迫されて動きづらく、ゆるすぎると水が入り込んで動きのたびに摩擦が発生します。さらに、ウェットスーツの縫い目やタグの位置も原因になりやすく、縫製が肌に当たる部分があると、長時間のサーフィン中にじわじわと擦れてしまうのです。
また、意外と見落とされがちなのが、サーフボードに塗ったワックスの影響です。ボードに腹ばいになってパドリングしているとき、ワックスに肌やウェットが引っかかって擦れが発生することもあります。特に夏場など肌を出してラッシュガードだけで入水する場合、ワックスと肌が直接触れるためにダメージが大きくなりやすいです。
こうした原因を知っておくことで、擦れを防ぐための準備がしやすくなります。つまり、「どこが擦れやすいか」と「なぜ擦れるのか」を理解しておけば、事前に適切な対策が取れるのです。



まずは自分のどこの部位が一番擦れやすいか、というのをチェックするのが大事です。



俺は特に首なんだよね。
1-2. 擦れによる症状とその影響


サーフィン中に起こる「擦れ」によって、肌にはさまざまな症状が現れます。最初は単なるヒリヒリ感や赤み程度だったのに、気づかないうちにかさぶたになったり、水ぶくれができたり、痛くてスーツを着るのもつらくなることもあります。
こうした症状は特に初心者の方にとって「なぜこんなに痛くなるの?」と不安に感じる原因になります。
また、擦れを我慢してサーフィンを続けてしまうと、さらに状態が悪化して、細菌感染を起こすこともあります。
海水には雑菌が多く含まれており、傷口が開いたまま海に入ると炎症や腫れ、最悪の場合は病院での処置が必要になることもあります。
特に首まわりや股関節など、皮膚が薄く敏感な場所の擦れは悪化しやすいため、軽視しないことが大切です。



良い波だと無茶しがちだけど、マジで気を付けてね



仁さん、血が出てもやっていたことありましたよね・・・危ない
2. 擦れの主な原因を理解しよう


サーフィン中に「なぜこんなに擦れるのか分からない」という方は少なくありません。とくに初心者の方にとっては、擦れが起きること自体が想定外のことだったりします。何もしていないのに赤くなる、痛くなる、その原因が分からなければ、対策もできず、不安だけが募ってしまいます。
実際には、擦れの原因はある程度パターン化されています。多くのケースで見られるのは、ウェットスーツのサイズや素材の問題、そしてサーフボードや道具との接触による摩擦です。さらに、自分の体型や動きのクセが影響している場合もあり、「人によって擦れる場所が違う」のはこのためです。
この章では、サーフィン中に擦れが発生する“主な原因”を深く理解することができます。これを知っておくことで、「なぜ自分は擦れるのか?」「どうすれば防げるのか?」という疑問が明確になり、今後の対策に役立てることができます。



原因と対策!大事ですね!



サーフィンだから気楽にやりたいけど、一種の怪我だからちょっと真面目にやるよ
2-1. ウェットスーツのサイズ不適合


多くのサーファーが悩まされる「擦れ」の原因のひとつに、ウェットスーツのサイズ不適合があります。
特に初心者の方は「とりあえずMサイズでいいかな」と、見た目や感覚だけで購入してしまうことがありますが、これが後々トラブルのもとになるのです。
結論としては、「ウェットスーツは必ず自分の体型に合ったものを選び、できればオーダー。難しくても試着や採寸のうえで購入するべき」ということです。
サーフショップでのオーダーが理想的ですが、既製品を購入する場合でも、肩幅・胸囲・腰回り・手足の長さなど、各部位のサイズをきちんと確認することが必要です。とくに首回りのフィット感は擦れの発生に直結するため、ゆるすぎず、きつすぎない絶妙なサイズ感が重要になります。



ケチな俺だけど、一般体型じゃないから、マジでオーダーがオススメ。



一般体型な人でもメーカーによってあうあわないがあるので色々と試着してみるとよいですよ!
2-2. 素材の劣化や縫い目の位置


初心者の方は知らない人も多いのですが、ウェットスーツは消耗品なので劣化します。
サーフィンを続けているうちに、どうしても素材が劣化してきたり、縫い目がゆがんで肌に干渉するようになったりします。
「前は平気だったのに最近擦れるようになった」という場合は、スーツの素材の変化や縫製のズレを疑ってみると良いでしょう。
特に海水、紫外線、汗などの影響を長く受けたネオプレーン素材は、硬化しやすく、柔軟性が失われて肌当たりが強くなってしまいます。
結論としては、「ウェットスーツの素材の劣化してきたら対策をしっかりとする。とはいえ限界はあるので、適切な買い替えが重要」ということです。
ウェットスーツは消耗品ですので、永遠に使えるわけではありません。使用頻度にもよりますが、週に1〜2回使用する方であれば、2〜3年を目安に買い替えを検討するのがよいでしょう。



最近は進化している、とはいえ、どうしても万能な素材はないですからね



高いものを買うよりもネットでコスパよく自分に合うものをゲットするのがオススメです。
2-3. サーフボードのワックスとの摩擦


サーフィン中の「擦れ」は、ウェットスーツだけでなく、意外なことに“サーフボードのワックス”が原因になっていることもあります。
特にラッシュガードや水着だけで海に入る夏場にこのトラブルは起きやすく、腹部、胸、肘、股関節、太ももあたりに赤みやヒリヒリが出る場合は、ワックスの摩擦が影響している可能性が高いです。
サーフボードの上でパドリングをする際、体重を乗せたままボードに擦れる動作が続くため、ワックスの粘着性とザラザラした質感が肌にダメージを与えてしまうのです。
結論として、「サーフボードのワックスは擦れの原因になり得るため、肌が弱い人は厚手のラッシュガードなどを身に着けること」が大切です。
3. 擦れを防ぐための基本対策


擦れがサーフィンを続けるうえで避けて通れない課題であると気づいたとき、多くの人が「どうすれば防げるのだろう?」と考え始めます。
「擦れ」は、正しい知識と少しの工夫で大幅に軽減できるものです。
この章では、サーフィン中の擦れを予防するためにどんな基本対策が有効なのかを、具体的に学ぶことができます。
まず学べるのは、「肌の摩擦を物理的に軽減する方法」です。ワセリンや専用のクリームを使用することで、皮膚に膜を作り、ウェットスーツやワックスとの直接の摩擦を防ぐことができます。
次に、「ラッシュガードやインナーを活用することの重要性」です。これらのアイテムは、肌と外部との間にクッションを設ける役割を果たし、摩擦の力を弱めてくれます。特にラッシュガードは夏場には欠かせないアイテムですが、選び方や着方を間違えると逆効果になることもあるので注意が必要です。
そして、「自分の体に合ったウェットスーツを着用すること」も基本のひとつです。ウェットスーツが肌としっかり密着していれば、動きの中でのズレが少なく、摩擦も起きにくくなります。逆にサイズが合っていないスーツでは、どんなに他の対策をしても根本的な改善にはなりません。
3-1. ワセリンの活用法


サーフィンによる擦れを予防する手段として、もっとも手軽で効果的なのが「ワセリン」や「専用クリーム」の使用です。
しかし、意外と多くの人が「塗り方がよく分からない」「どこに塗ればいいの?」といった疑問を持ったまま、結局使わずに海に入ってしまいます。
結論として、擦れの起きやすい部位に「かなり多めにサーフィン前にワセリンや専用クリームを塗り、手を拭いておくこと」ことで、摩擦を大きく軽減し、肌トラブルを予防することができます。
ちなみになぜ手をふくのかというと、ワセリンは滑りやすいので、手に付いたままだとテイクオフの時などに滑ります。
専用クリームなどもありますが、大量に使う必要があるので、コスパが良いワセリンがオススメです。
特段、こだわったワセリンではなく、一般的に薬局やネットで売られているこういったワセリンが良いですよ。



女子サーファーもたくさん使うから、ワセリンがオススメ。ちなみにサーフィン後の肌のケアにも使えます。



ちょい無駄かも?って思うぐらいつけておくのが良いよ。サーフィン中に落ちるからね。
3-2. ラッシュガードやインナーの着用


サーフィン中の擦れ対策として、ワセリンと並んで高い効果を発揮するのが「ラッシュガード」や「インナーウェア」の着用です。
しかし、これも意外と見落とされがちなポイントで、「夏は暑いから着たくない」「ラッシュガードを着てるのに擦れる」と感じている方も少なくありません。
実は、ラッシュガードやインナーは“着ればいい”というものではなく、「選び方」や「着方」を間違えると、かえって擦れを悪化させることすらあるのです。
実際にこれらの記事からラッシュガードやインナーの選び方を見てみてください。







おしゃれも大事だけれども、怪我しないことも大事



まぁそんな見ていないからな、他人のことって
3-3. ウェットスーツの適切な選び方


サーフィンを楽しむうえで欠かせない装備のひとつが「ウェットスーツ」です。
しかし、初心者の方やレンタルで済ませている方の多くは、「何となくサイズが合っていれば大丈夫」「安ければそれでいい」と考えがちです。ところが、ウェットスーツの“ほんのわずかな違和感”が、サーフィン中の「擦れ」の大きな原因になることがあります。
特に多いのが「首元」「脇」「股関節」など、よく動く部位や圧がかかる部位です。
結論としては、「ウェットスーツは単にサイズが合っていればよいのではなく、サーフィン時の動きにフィットし、擦れを起こしにくい構造で作られているものを選ぶこと」が重要です。
本来はオーダーや試着が好ましいですが、どうしても高くなってしまうので、ネットだとFELLOWさんなどのサイズ表を見ながら買うこともおすすめです。



コスパよく、自分のサイズに合ったものを見つけていこう



友達同士で採寸してみる、というのも良いですよ!
3-3. 首には専用のラバーがオススメ


サーフィンをしていると、首まわりの擦れに悩む方は本当に多いです。
とくにウェットスーツを着用しているとき、パドリングのたびに首がこすれ、赤くなったりヒリヒリしたりと、不快な思いをすることがありますよね。
ワセリンやインナーでの対策も有効ですが、それでも毎回首が擦れてしまうという方には、「専用のラバー製アイテム」の活用をおすすめします。
中でも評判が良いのが、Applo社のバイオネックシールという商品です。


これは、写真で見てわかるほど伸びるとんでもなく柔らかいラバー素材でできており、首に巻くだけでウェットスーツとの摩擦を大幅に軽減してくれます。
元々はサーフィン用ではなく、ダイビング用として使われていて、あまり知られていませんが、首の擦れ防止には最高の商品です。



マジで本気でこれを教えてもらったときには感動した



冬場とか、寒さ軽減にもなりますよ!
4. 擦れが起きてしまった場合の対処法


どんなに丁寧に対策をしても、サーフィン中に「擦れ」が起きてしまうことはあります。
そんなとき、多くの人が「我慢すれば治るかな」「とりあえずそのままにしておこう」と軽く考えてしまいます。しかし、擦れは放っておくと悪化し、次に海に入ること自体がつらくなることもあるのです。
初期段階で正しいケアを行えば、傷の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。
逆に、処置を怠って炎症が進むと、日常生活でも痛みを感じるようになったり、皮膚科での治療が必要になったりすることも。初心者の方や肌が敏感な方こそ、「擦れてしまったときにどうするか」という“知識”を持っておくことが大切です。
この章を読むことで、「擦れが起きたらあとの対処法」を知ることができ、より安心してサーフィンに臨めるようになります。
4-1. 応急処置とケア方法


サーフィン中に擦れが起きてしまったとき、最初に取る行動がその後の回復スピードを大きく左右します。
よくあるのが、「そのままにしていたら翌日痛みがひどくなった」「ヒリヒリするけど、まあ大丈夫かなと思って放置していたら悪化した」というパターンです。
応急処置の第一歩は「海から上がった後の洗浄」です。海水は塩分が高く、傷口に残ることで炎症を引き起こしやすくなります。ですので、シャワーでしっかり真水ですすぎ、擦れた部分の塩分や砂を丁寧に洗い流しましょう。ゴシゴシこするのではなく、やさしく手で押さえるように洗うのがポイントです。
その後、擦れの程度に応じて処置を変えます。軽度の擦れであれば、保湿力の高いワセリンやアロエジェルなどを塗布するだけでも十分です。
ヒリヒリ感が強い場合は、ドラッグストアなどで市販されている「抗炎症軟膏(オロナイン、ケアリーヴなど)」を使用するとよいでしょう。



オロナイン、持っておくと良いよ、ほんと。



何だかんだ擦れはするので持っておくと安心です
5. まとめ


サーフィンを楽しむうえで「擦れ」はとても身近なトラブルです。
今回の記事では、まず「擦れとは何か」「どのような部位で起きやすいか」といった基本的な情報から始まり、「サイズの合わないウェットスーツ」「素材の劣化」「サーフボードのワックス」「ラッシュガードの選び方」など、擦れが起きる様々な原因を詳しくご紹介しました。
また、実際に擦れてしまったときの応急処置や、悪化時の対処法も解説し、より安全で快適にサーフィンを続けるためのポイントも整理してお伝えしました。
サーフィンは自然と一体になれる素晴らしいスポーツです。その楽しさを最大限に引き出すためにも、「ちょっとした違和感」や「小さな痛み」を我慢せず、自分の身体に向き合うことが大切です。ワセリンを塗る、ラッシュガードを見直す、スーツをメンテナンスする──その一つひとつが、もっと気持ちのいいライディングにつながっていきます。



FELLOW、バイオネックシールの回し者じゃないけど、マジでオススメ。



仁さんって、ケチなのに多少高くてもコスパ良いのは存分にお金使いますよね。



ガソリン代とか高速代からしたら、ちゃんと形残るし。良い波乗るためには良いギア揃えた方がいいんだよ



(めっちゃ正論・・・)
ぜひこの記事を参考に、ご自身のサーフィンスタイルに合わせた擦れ対策を取り入れてください。そして、波と風を心から楽しめる最高の時間を過ごしてくださいね。