「S.LEAGUEって、結局どういう大会なんですか?」——サーフショップやビーチでよく聞かれる質問です。名前は知っている。ABEMAやYouTubeで流れているのを見たことがある。でも、S.ONEとS.TWOの違いも、いつどこでやっているのかも、正直よくわからない。そんな人がとても多いんですよね。
その状況が、2026-27シーズンで一気に変わりそうです。8月7日、S.LEAGUEが「PLAYER NUMBER」制度のスタートを発表しました。選手一人ひとりに固有の背番号を与える、WSLチャンピオンシップツアー(CT)と同じ仕組みです。サッカーや野球のように「あの番号の選手」で覚えられるようになる。つまり、初めて観る人がハマるための入口ができたということです。
この記事では、S.LEAGUEの仕組みを一から整理したうえで、26-27シーズンの全日程、PLAYER NUMBER制度の中身、観戦方法、そして注目選手までまとめました。読み終えるころには、次の大会を「誰を追いかけて観るか」まで決まっているはずです。
目次
- S.LEAGUEとは?日本のプロサーフィン最高峰リーグ
- 26-27シーズンの目玉「PLAYER NUMBER」制度とは
- S.LEAGUE 26-27シーズンの全日程と会場
- S.LEAGUEの観戦方法|ライブ配信と現地、どちらで観る?
- 注目日本人選手と序盤戦の見どころ
- ポイント制度とクオリファイの仕組みを理解する
- S.LEAGUEに関するよくある質問(FAQ)
- まとめ|26-27シーズンは「番号で追いかける」シーズンに
S.LEAGUEとは?日本のプロサーフィン最高峰リーグ

S.LEAGUE(エスリーグ)は、一般社団法人 日本プロサーフィン連盟=JPSAが運営する、日本国内最高峰のプロサーフィンリーグです。2024年に開幕しました。それ以前は「JPSAツアー」という名前で長く親しまれてきましたが、リーグとして再構築されたのがS.LEAGUEなんです。
公式サイトが掲げているコンセプトは「世界一型破りなライブスポーツエンタメへ」。ただ勝敗を決める大会ではなく、観て楽しいコンテンツにしていく、という意思表示ですよね。チェアマンを務めるのは大野修聖さん。日本を代表するプロサーファーとして活躍してきた人物です。
「S」に込められた3つの意味
S.LEAGUEの「S」は、実は3つの言葉の頭文字を兼ねています。ひとつめは当然、Surfing(サーフィン)。ふたつめがSocial(地域創生)。そして3つめがSustainable(環境保全)です。
これは単なるスローガンではありません。26-27シーズンの開催地を見ると、茨城県日立市の河原子、北海道厚真町の浜厚真、宮城県仙台市の仙台新港、千葉県旭市の井戸野浜と、全国各地に散らばっています。都市部の有名ポイントだけで回さない。地域にプロの大会を持ち込み、その土地の経済と文化に還元していく設計です。
環境面では「ReWave(リウェイブ)」という取り組みも走っています。海というフィールドを使わせてもらっているスポーツだからこそ、環境への配慮は避けて通れない。後述するPLAYER NUMBERのグッズにリサイクル素材が使われているのも、この文脈にあります。
S.ONE / S.TWO / MASTERSという3層構造
初めて観る人が一番つまずくのが、このカテゴリー分けです。でも仕組みはシンプルで、サッカーのJ1・J2をイメージしてもらえれば十分です。
S.ONEがトップカテゴリー。日本のトップランカーが集まる、いわば1部リーグです。S.TWOがその下のカテゴリーで、2部リーグにあたります。S.TWOで好成績を残した選手は、翌シーズンS.ONEへ「クオリファイ(昇格)」できます。逆にS.ONEで結果を出せなければ、翌シーズンはS.TWOからの再挑戦になります。この昇降格があるから、シーズン終盤のランキング争いが熱くなるんです。
さらにMASTERSという、ベテラン選手によるカテゴリーもあります。長年トップシーンで戦ってきた選手たちが、いまも現役として競い合う舞台です。加えて種目はショートボードとロングボードに分かれ、それぞれメンズ・ウィメンズがあります。整理すると、S.ONE/S.TWO/MASTERSという階層と、ショート/ロングという種目、この2軸で見れば迷いません。
26-27シーズンの目玉「PLAYER NUMBER」制度とは

2026年8月7日、S.LEAGUEは進行中の26-27シーズンより「PLAYER NUMBER」制度をスタートすると発表しました。THE SURF NEWSが同日報じた、シーズン序盤最大のトピックです。
CTと同じ「自分で選ぶ背番号」
PLAYER NUMBERは、選手一人ひとりに与えられる固有のナンバーです。ポイントは、リーグが機械的に割り振るのではなく、CT(WSLチャンピオンシップツアー)と同じように選手自身が数字を選ぶ形式だということ。だから番号にはそれぞれ意味があります。生まれた日かもしれないし、憧れた先輩の番号かもしれない。
対象はS.LEAGUEのトップカテゴリー、つまりS.ONEの選手たちです。名前やランキングと並ぶ、その選手を象徴する新しいサインとして設定されました。各選手のナンバーはすでに公式サイトで公表されています。
サーフィンの試合って、じつは初見だと選手の見分けがつきにくいんですよね。全員ウェットスーツを着て、遠くの海の上にいる。ゼッケン(ジャージ)の色でヒート内の識別はできても、「この選手が誰か」までは追いきれない。背番号はそのギャップを埋める装置です。番号を覚えれば、次の大会でも同じ選手を追いかけられる。ファンが継続的に応援するための、極めて実務的な仕掛けなんです。
なぜ今、背番号なのか
サッカーの10番、野球の背番号、バスケのジャージナンバー。メジャースポーツはどれも番号で選手を記憶させる文化を持っています。逆に言えば、その文化がないスポーツは、競技として面白くてもファンが定着しにくい。
S.LEAGUEが掲げる「世界一型破りなライブスポーツエンタメ」というコンセプトに立ち返ると、PLAYER NUMBERの導入は自然な一手です。競技レベルはもともと高い。足りないのは、観る側が入り込むための取っ手だった。番号はその取っ手になります。
PLAYER NUMBER COLLECTIONと選手への還元
制度と同時に、グッズ展開もスタートしました。さまざまな企業とコラボしている「DELI GRAPHICS」により、各選手の名前とPLAYER NUMBERが入ったTシャツが発売されています。
このTシャツ、ボディの素材が面白いんです。廃棄予定だった衣料品や生地を回収し、新たな繊維として再生したものを採用しています。DELI GRAPHICSによる循環を意識した素材選びが、S.LEAGUEのReWaveの考え方と自然に重なった形ですね。
今後はPLAYER NUMBER COLLECTIONとして、選手ごとのアイテムに加えて大会記念グッズやオフィシャルグッズが展開予定です。そして重要なのが、対象商品の売上の一部が選手へ還元され、競技活動の支援に使われるという点。「好きな選手のTシャツを買う」という行為が、そのまま選手の活動資金になる。ファンと選手が直接つながる構造になっています。
S.LEAGUE 26-27シーズンの全日程と会場

26-27シーズンは2026年7月に開幕し、2027年春のグランドファイナルまで続きます。以下は公式サイトで公表されている日程です(2026年8月15日時点。一部は調整中)。
ショートボード S.ONE / S.TWO
| カテゴリー | 大会 | 日程 | 会場 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| S.ONE | 開幕戦 第30回 IBARAKI SURFING CLASSIC さわかみ河原子プロ | 7月8日〜12日 | 茨城県日立市 河原子 | 終了 |
| S.ONE | 第2戦 ALL JAPAN さわかみ仙台プロ | 10月21日〜23日 | 宮城県仙台市 仙台新港 | 開催予定 |
| S.ONE | 第3戦・第4戦 | 調整中 | 調整中 | — |
| S.TWO | 開幕戦 OARAI PRO-AMA OPEN | 7月2日〜4日 | 茨城県大洗町 磯場 | 終了 |
| S.TWO | 第2戦 HOKKAIDO HAMA-ATSUMA PRO-AMA OPEN | 8月7日〜9日 | 北海道厚真町 浜厚真海岸 | 終了 |
| S.TWO | 第3戦 ALL JAPAN さわかみ仙台プロ | 10月21日〜23日 | 宮城県仙台市 仙台新港 | 開催予定 |
| S.TWO | 第4戦 井戸野浜プロアマオープン | 11月3日〜5日 | 千葉県旭市 井戸野浜海水浴場 | 開催予定 |
注目は10月21日〜23日の「ALL JAPAN さわかみ仙台プロ」です。S.ONEの第2戦とS.TWOの第3戦が同一大会として開催される、共同開催イベント。トップカテゴリーと下部カテゴリーの選手が同じ海に集まるので、観戦効率が非常に高い一戦になります。関東からのアクセスも新幹線で2時間弱。この秋いちばんの狙い目です。
ロングボード S.ONE / S.TWO
| カテゴリー | 大会 | 日程 | 会場 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| S.ONE | 開幕戦 第30回 IBARAKI SURFING CLASSIC さわかみ河原子プロ | 7月8日〜12日 | 茨城県日立市 河原子 | 終了 |
| S.ONE | 第2戦 ALL JAPAN 茅ヶ崎ロングボードプロ | 9月4日〜6日 | 神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎パーク | 開催予定 |
| S.ONE | 第3戦 | 27年3月〜4月上旬(調整中) | 宮崎県宮崎市 木崎浜(調整中) | 開催予定 |
| S.TWO | 開幕戦 HOKOTA PRO-AMA OPEN | 7月25日〜26日 | 茨城県鉾田市 とっぷさんて下 | 終了 |
| S.TWO | 第2戦 ALL JAPAN 茅ヶ崎ロングボードプロ | 9月4日〜6日 | 神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎パーク | 開催予定 |
| S.TWO | 第3戦 宝ビスケット×エヌ・ケイ・テクノ 鵠沼プロアマオープン | 9月12日〜13日 | 神奈川県藤沢市 鵠沼海水浴場 | 開催予定 |
| S.TWO | 第4戦 井戸野浜プロアマオープン | 11月3日〜5日 | 千葉県旭市 井戸野浜海水浴場 | 開催予定 |
首都圏在住のサーファーにとって、9月は当たり月です。9月4日〜6日の茅ヶ崎パーク(ヘッドランドビーチ)、その1週間後の9月12日〜13日に鵠沼海水浴場。どちらも都心から電車で1時間ちょっとで着きます。しかも会場が海水浴場やパークなので、駐車場もトイレも整っている。ロングボードは動きがゆったりしていて技の意味も掴みやすいので、初めての観戦にはむしろ向いているんです。
MASTERSとグランドファイナル
MASTERSは開幕戦が7月の河原子、第2戦が8月7日〜9日の「HOKKAIDO MASTERS」(北海道厚真町 浜厚真海岸)でした。S.TWOショートボード第2戦と同じ会場・同じ日程での併催です。
そしてシーズンの締めくくりが「S.LEAGUE GRAND FINALS」。2027年4月下旬〜5月上旬(調整中)、千葉県一宮町の一宮海岸で開催予定です。ショートボードS.ONE、ロングボードS.ONE、MASTERSの各カテゴリーが集結する、年間王者決定戦。一宮は東京から車で90分ほど、外房線の上総一ノ宮駅からも歩ける距離です。GWシーズンと重なるので、1年で1回だけ観に行くならここ、と決めておくのも手ですね。
S.LEAGUEの観戦方法|ライブ配信と現地、どちらで観る?
大会の存在を知っても、「どこで観られるのか」がわからないと結局スルーしてしまいますよね。S.LEAGUEの観戦ルートは大きく2つ、配信と現地です。
YouTube公式チャンネルとABEMA
いちばん手軽なのはYouTubeです。S.LEAGUE公式チャンネル「@SLEAGUE_OFFICIAL」で大会のライブ配信が行われます。8月の浜厚真戦も、初日から最終日までYouTubeでライブ配信されていました。無料で、スマホからでも観られます。
さらにS.LEAGUEはABEMAをリーグパートナーに迎えています。JPSAのオフィシャルスポンサーにも名を連ねており、放送・配信面での連携が続いている形です。公式SNSはInstagram(@s.leagueofficial)とTikTokもあるので、ハイライトだけ追いたい人はこちらが向いています。
配信で観るときのコツをひとつ。サーフィンの試合は「ヒート」と呼ばれる20〜35分程度の対戦単位で進みます。1ヒートを最初から最後まで観るより、ヒート終盤の残り5分に絞って観るほうが断然面白いんです。逆転のかかった選手が勝負に出るのはたいてい終盤ですから。
現地観戦なら、持ち物で快適さが決まる
現地は圧倒的に楽しいです。波の音、実況のアナウンス、選手がビーチを走る姿。配信では伝わらない情報量があります。ただし、準備なしで行くと消耗します。
まず折りたたみチェア。ビーチに何時間も立ちっぱなしは無理です。次に日除け。真夏の海岸は日陰がゼロなので、帽子とサングラス、日焼け止めは必須。そして双眼鏡。これがあるかないかで体験の質が変わります。ピークは沖に出ていることが多く、肉眼だと選手の技がほとんど見えません。倍率8倍程度の軽いもので十分です。
飲み物は多めに。会場によっては自販機まで歩く距離があります。あとはモバイルバッテリー。現地でも公式のヒート表や結果速報をスマホで確認しながら観ることになるので、電池が想像以上に減ります。
「ウェーティング」を知っておくと待ち時間が楽しくなる
サーフィンの大会には、他のスポーツにない独特のルールがあります。波が悪ければ試合を止める「ウェーティング」です。実際、8月の浜厚真戦では2日目に濃霧が発生し、ウェーティングで待機する時間帯がありました。
だから大会日程には「予備日」が設定されています。たとえば浜厚真戦は8月7日〜9日開催で、予備日が10日。河原子の開幕戦も7月8日〜12日開催に対し予備日が13日でした。現地に行くなら、この予備日の存在を頭に入れておくと安心です。
そして待ち時間こそ、現地観戦の醍醐味だったりします。選手がビーチでストレッチしていたり、コーチと作戦を話していたり。競技中には見られない距離感で、トップサーファーの日常が覗けるんです。ウェーティングを「損」だと思わずに、そういう時間だと思って構えておくと、一日がまるごと楽しくなりますよ。
注目日本人選手と序盤戦の見どころ

以下は2026年8月15日時点の公式ランキングです。ショートボードS.ONEは開幕戦(河原子)を終えた段階の数字で、8月の浜厚真戦の結果はまだS.TWOランキングに反映される前の状態です。
S.ONE ショートボード|松永大輝と脇田紗良が首位発進
| 順位 | メンズ | ポイント | ウィメンズ | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 松永 大輝 | 5,000 | 脇田 紗良 | 5,000 |
| 2位 | 川俣 海徳 | 4,300 | 川瀬 心那 | 4,300 |
| 3位 | 大音 凜太 / 加藤 翔平 | 3,600 | 佐藤 李 / 鈴木 莉珠 | 3,600 |
| 5位 | 森 友二 / 岡野 漣 ほか | 3,200 | 松野 杏莉 / 馬場 心 ほか | 3,200 |
メンズは松永大輝選手が開幕戦を制して5,000ポイントを獲得、単独首位に立ちました。2位につけたのはS.TWO登録の川俣海徳選手。下部カテゴリーの選手がトップカテゴリーの大会で2位に食い込んだ形で、これはかなりのインパクトです。3位タイには大音凜太選手と加藤翔平選手が並びます。
ウィメンズは脇田紗良選手が首位。オリンピック代表としても知られる実力者が、初戦から確実に勝ち切りました。2位の川瀬心那選手、3位タイの佐藤李選手と鈴木莉珠選手を含め、若い世代が上位を占めているのが26-27シーズンの特徴です。
なお、25-26シーズンのグランドファイナルではショートボードで大原洋人選手と野中美波選手、ロングボードで浜瀬海選手と吉川広夏選手、MASTERSで牛越峰統選手が優勝し、年間チャンピオンには西優司選手や中塩佳那選手ら5名が輝きました。今シーズンのランキングを見ると、その顔ぶれが上位に見当たりません。つまり、これから追い上げが始まるということ。序盤の順位だけで決めつけられないのがS.LEAGUEの面白さです。
S.ONE ロングボード|瀬筒雄太と吉川広夏がリード
ロングボードのメンズは瀬筒雄太選手が5,000ポイントで首位。2位に西崎公彦選手(4,300)、3位タイに中山祐樹選手と石井乃亜選手(各3,600)が続きます。ウィメンズは吉川広夏選手が5,000ポイントで首位に立ち、2位が内田鈴音選手(4,300)、3位タイに宮崎友祈子選手と山口晴菜選手(各3,600)という並びです。
ロングボードは戦績が読みにくいカテゴリーでもあります。ノーズライディングやクロスステップといった技の完成度が評価軸になるため、波のコンディション次第で有利不利が大きく動くんです。茅ヶ崎(9月)と鵠沼(9月)という首都圏2連戦で、この序列がどう変わるか。ここが今シーズン前半の最大の見どころですね。
S.TWO・MASTERS|昇格を懸けた戦いこそ熱い
S.TWOショートボードのメンズは大場玲遥選手が3,000ポイントで首位。2位に米山珠波瑠選手(2,580)、3位に松原渚生選手(2,160)が続きます。ウィメンズは長崎来海選手が3,000ポイントでトップ、2位が芳田花瑚選手(2,580)です。
S.TWOの戦いは、実はS.ONE以上にドラマがあります。メンズショートボードならランキング上位18名が翌シーズンS.ONEにクオリファイできるルール。人生が懸かった順位争いなんです。ウィメンズショートボードは上位5名、ロングボードのメンズは上位6名、ウィメンズは上位4名と、カテゴリーごとに枠数が違います。
MASTERSは関谷利博選手が2,000ポイントで首位、山田桂司選手(1,720)、東川泰明選手(1,440)と続きます。長くサーフィンを続けてきた人ほど、このカテゴリーの試合は刺さるはずです。
ポイント制度とクオリファイの仕組みを理解する
ランキングの数字が何を意味しているのか。ここを押さえると、シーズン中盤以降の観戦が一気に面白くなります。
順位ごとの獲得ポイント
S.ONEショートボードの場合、1大会あたりの獲得ポイントは以下のように設定されています。
| 大会順位 | 獲得ポイント |
|---|---|
| 優勝 | 5,000 |
| 2位 | 4,300 |
| 3位 | 3,600 |
| 5位 | 3,200 |
| 9位 | 2,500 |
| 17位 | 1,900 |
| 25位 | 1,550 |
優勝と2位の差は700ポイント。一方で9位と17位の差は600ポイント。上位に行くほど1つ順位を上げる価値が大きくなる設計ではなく、意外と均等なんですよね。だから序盤で取りこぼしても、後半戦での挽回が現実的に可能です。
「4戦中3戦」という重要ルール
S.ONEショートボードでは、4戦中3戦の合計ポイントでグランドファイナル出場者が決まります。全戦フル出場が必須ではない、ということです。ケガや遠征費の都合で1戦欠場しても、残り3戦で結果を出せば十分に戦えます。
さらにリーグチャンピオンは、グランドファイナルを含む5戦中4戦の合計で決定します。つまりグランドファイナルの結果が最後にすべてをひっくり返す可能性がある。シーズン最終戦まで目が離せない構造になっているんです。
同ポイントで並んだ場合は同順位となり、シード枠やクオリファイ枠の判定には過去年度のランキングが使われます。ただし1位が同ポイントの場合だけは別で、プレーオフヒートという一発勝負でチャンピオンが決まります。これは観る側としては最高のルールですよね。
ALL JAPAN共同開催の注意点
先ほど触れた「ALL JAPAN」の共同開催大会には、独自ルールがあります。S.ONEとS.TWOの共同大会のためオルタネートエントリー枠がなく、S.TWO選手が獲得したポイントはS.ONEランキングには反映されません。
だから公式ランキング表を見ると、名前の横に「(S.TWO)」「(S.ONE)」という表記が付いている選手がいます。これは所属カテゴリーを示すもの。一見ややこしいのですが、「どちらのランキング表を見ているか」を意識すれば混乱しません。
S.LEAGUEに関するよくある質問(FAQ)
Q1. S.LEAGUEとJPSAは何が違うんですか?
JPSA(一般社団法人 日本プロサーフィン連盟)は、日本のプロサーフィンを統括する団体そのものです。S.LEAGUEは、そのJPSAが運営するプロツアーの名称にあたります。会社と、その会社が運営するリーグ、という関係だとイメージするとわかりやすいですね。かつては「JPSAツアー」という呼び方でしたが、2024年にS.LEAGUEとして生まれ変わりました。ですから「JPSAの大会」と「S.LEAGUEの大会」は、基本的に同じものを指しています。
Q2. PLAYER NUMBERは全選手に付くんですか?
いいえ、26-27シーズンの発表時点では、S.LEAGUEのトップカテゴリーであるS.ONEの選手たちに設定されています。S.TWOやMASTERS、アマチュア選手には現状付与されていません。各選手のナンバーはS.LEAGUE公式サイトですでに公表されており、名前とナンバーが入ったTシャツも「DELI GRAPHICS」から発売中です。今後カテゴリーが拡大するかどうかは、公式発表を待つ形になります。
Q3. S.LEAGUEの試合は無料で観られますか?
はい、YouTubeのS.LEAGUE公式チャンネル(@SLEAGUE_OFFICIAL)でライブ配信が行われており、無料で視聴できます。8月の北海道浜厚真戦もYouTubeライブで配信されました。現地観戦についても、S.LEAGUEの大会は公共のビーチで開催されるため、基本的にチケットは不要です。ただし駐車場が有料の会場や、海水浴シーズンは混雑する会場もあるので、事前に会場情報を確認してから向かうことをおすすめします。
Q4. 初心者が観に行くなら、どの大会がおすすめですか?
首都圏在住なら、2026年9月4日〜6日の茅ヶ崎ロングボードプロ(神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎パーク)か、9月12日〜13日の鵠沼プロアマオープン(神奈川県藤沢市 鵠沼海水浴場)が断然おすすめです。都心から電車で1時間圏内、会場周辺に飲食店やトイレも揃っています。ロングボードは動きがゆったりしていて、ノーズライディングなど見どころがわかりやすいのも初心者向きの理由です。
Q5. 大会が中止や延期になることはありますか?
波のコンディション次第で「ウェーティング(待機)」が発生し、その日の競技が行われないことがあります。実際に2026年8月の浜厚真戦では、2日目に濃霧の影響でウェーティングとなる時間帯がありました。そのため各大会には予備日が設定されています。現地に行く前は、JPSA公式サイトの「OFFICIAL CALL」欄で当日のスケジュールを必ず確認してください。前日夜〜当日早朝に更新されることが多いです。
Q6. S.TWOからS.ONEに上がるには何位以内が必要ですか?
カテゴリーによって枠数が異なります。S.TWOショートボードのメンズは上位18名、ウィメンズは上位5名が翌シーズンS.ONEにクオリファイします。ロングボードはメンズが上位6名、ウィメンズが上位4名です。なおS.ONE残留選手のクオリファイ枠は下位に繰り下げとなるルールもあるため、実際の昇格ラインはシーズン終盤まで確定しません。この不確実性が、最終戦の緊張感を生んでいます。
まとめ|26-27シーズンは「番号で追いかける」シーズンに
S.LEAGUE 26-27シーズンのポイントを整理します。
- S.LEAGUEはJPSAが運営する日本国内最高峰のプロサーフィンリーグ。S.ONE(1部)/S.TWO(2部)/MASTERSの階層構造で、昇降格がある
- 26-27シーズンからCTと同じ「PLAYER NUMBER」制度がスタート。S.ONE選手が自分で番号を選び、グッズ売上の一部が選手に還元される
- 秋の注目は9月の茅ヶ崎・鵠沼(ロングボード)と10月の仙台(ALL JAPAN共同開催)。11月には千葉・井戸野浜も控える
- 観戦はYouTube公式チャンネルで無料。現地なら双眼鏡・折りたたみチェア・日除けの3点が快適さを決める
- 序盤の首位は松永大輝・脇田紗良(ショートS.ONE)、瀬筒雄太・吉川広夏(ロングS.ONE)。ただし4戦中3戦制なので終盤の逆転は十分ある
今シーズン、まずやってほしいのは「推しの番号を1つ覚える」こと。それだけで、次のヒート表を見たときの解像度がまるで変わります。名前は忘れても、番号は残るんですよね。
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次の大会は、9月4日の茅ヶ崎。海に入るだけがサーフィンじゃない。ビーチにチェアを広げて、日本のトップが波を選ぶ姿を眺める一日も、悪くないですよ。



















