「せっかく早起きして海まで行ったのに、波がなかった」「大きすぎてクローズだった」。サーフィンで一番もったいないのが、この空振りです。そしてそれを防ぐ手段は、ほぼ無料で手に入ります。
この記事では、お金をかけずに使える波情報アプリ・サービスを5つ厳選して紹介します。単なる紹介ではなく、「風はこれ、うねりはこれ、タイドはこれ」という使い分けまで踏み込んで解説するので、読み終わったらそのまま自分のチェックルーティンが組めるはずです。有料アプリとの違い、初心者がまず入れるべき2つの組み合わせもまとめました。(2026年8月更新:サービス終了したアプリを削除し、比較表・使い分けフロー・FAQを追加しました)
レオナサーフィンを楽しむために必須の情報ですね!
仁まぁ徐々に慣れていくから、まずはやりながら覚える方が良いよ!すぐ記憶できないからw
結論|無料で揃えるならこの5つ
先に結論からお伝えします。2026年8月時点で、無料の範囲でも実用に足りるのは次の5つです。(料金体系はアプリ側の都合で変わることがあるため、ダウンロード時に最新の表示をご確認ください)
| サービス | 得意な情報 | こんな人に |
|---|---|---|
| Windy | 風向き・風速・うねり(視覚化) | まず1つだけ入れるならこれ。国内外どこでも使える |
| 海天気.jp | 国内ピンポイントの風・波高・天気図 | 行くポイントの数値をこまかく見たい人 |
| SurfTideX | タイドグラフ+気象情報 | 潮回りを重視する/干満で変わるポイントに通う人 |
| Surfline | 世界のポイント別予報・ライブカメラ | 海外トリップに行く人/期待度を数値で見たい人 |
| tenki.jp・Yahoo!天気 | 時間別の風向き・風速 | 朝イチに風が残るかどうかを判断したい人 |
もし「全部は面倒、最小構成で」という方は、Windy + 天気アプリ(tenki.jp か Yahoo!天気)の2つから始めてください。Windyで前日にうねりと風の大枠をつかみ、天気アプリで当日朝の風を詰める。これだけで空振りはかなり減ります。
なぜ1つのアプリで完結しないのか
波情報アプリを使い始めた人が最初に戸惑うのが、「アプリによって言っていることが違う」という現象です。これは不具合ではなく、参照している予報モデルとデータソースが違うためです。
たとえばWindyはECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)とGFS(アメリカ海洋大気庁)を切り替えて表示できますし、国内アプリの多くは気象庁データをベースにしています。どれが正解ということはなく、複数を突き合わせて一致していれば信頼度が高い、割れていれば当日の判断を保留する、という使い方が現実的です。
そしてもう一つ。サーフィンの判断材料は主に次の3つで、それぞれ得意なアプリが違います。
- うねり(波の高さ・周期・向き)…波があるかどうかの土台
- 風(向き・強さ)…波の面がきれいになるかどうか
- 潮(タイド)…そのポイントで波が割れる時間帯かどうか
風向きが波質に与える影響については、オフショアとは?サーフィンで波が良くなる理由と狙う時間帯で図解しています。用語の意味がつかめていないとアプリの数字も読めないので、あわせてどうぞ。
仁「アプリが外れた」って言う人の大半は、風だけ見てうねりを見てないパターンだね。
① Windy|風とうねりを地図で読む、無料の定番
Windyは、風・うねり・波高・気温・降水などをアニメーションする地図で表示する気象サービスです。チェコ発のサービスで、日本だけでなく世界中のサーファーが使っています。ブラウザからもアプリからもアクセスでき、無料の範囲でも十分に実用的なのが最大の強みです。
App Store でダウンロード
Google Play でダウンロード

Windyで見るべきは「風」と「波」の2レイヤーだけ
レイヤーが豊富すぎて迷いますが、サーファーが日常的に使うのは実質2つです。
- 「風」レイヤー…海岸線に対してどちらから吹くか。矢印の向きと色(強さ)を見る
- 「波」レイヤー…うねりの高さと向き。周期(ピリオド)も合わせて確認
注意したいのは、Windyの波高表示は「沖のうねり」であって、実際の波のサイズではない点。同じ1.3mの表示でも、千葉では胸〜肩、うねりが入りやすい地形では頭サイズになることもあります。この「表示の数値と自分のポイントの実サイズの対応関係」は、何度か通って自分でメモを取るしかありません。逆に言えば、3〜4回照らし合わせれば、かなり精度の高い予測ができるようになります。
もう一つWindyが強いのは台風の追跡です。発生前の低気圧の段階から進路と勢力を追えるので、うねりが届くタイミングをニュースより早く読めます(防災の面でも有用です)。
操作方法をもっと詳しく知りたい方は、当サイトのWindy(ウィンディ)の波の見方・使い方|サーフィン向け神設定で、実際の設定画面つきで解説しています。
レオナとりあえずWindyを入れておけば間違いなし、ですね!
② 海天気.jp|国内ポイントの数値をピンポイントで
Windyが「面」で読むツールなら、海天気.jpは「点」で読むツールです。全国8,000か所以上の地点について、天気・風向風速・波高・雨雲・天気図をピンポイントで確認できる無料アプリで、気象庁の実測・予報データをベースにしています。
サーファーにとってありがたいのがマイポイント登録。いつも行く数か所を登録しておけば、アプリを開いて数秒で「今日はどこが一番マシか」を比較できます。風・波の情報が1時間ごとに追えるので、「何時までなら風が持つか」を読むのに向いています。
マリンスポーツ全般に向けた設計なので表示はやや無骨ですが、「数字さえ見られればいい」という人にはむしろ使いやすいはずです。
③ SurfTideX|タイドを軸に組み立てるなら
見落とされがちですが、潮の満ち引き(タイド)はポイントによって波質を決定的に左右します。干潮時にしか掘れないビーチもあれば、満潮でないと割れないリーフもある。SurfTideXは、そのタイドグラフを主役に据えた無料アプリです。
気象情報がカード形式で並び、背景にタイドグラフが重なって表示されるため、「風が弱い時間帯」と「潮の良い時間帯」が重なるポイントを一目で探せます。タイドグラフは複数日分をまとめて確認でき、海上保安庁の潮汐調和定数データと気象庁データを組み合わせて全国のスポットをカバーしています。
広告が表示されますが、無料のまま実用に耐えます(有料プランで広告を消せます)。なお、潮と地形と波の関係をもう少し体系的に理解したい方は、良い波をあてる!初心者でも簡単にできる波予測の方法と天気図の見方が入り口になります。
仁「同じポイントなのに全然違う」の正体、だいたいタイドだよ。
④ Surfline|世界基準の予報とライブカメラ
Surflineは、世界中のサーフポイントを網羅する海外発の波情報サービスです。(かつて別サービスだったMagicseaweedは統合されました。)全編英語ですが、見る場所は決まっているので慣れれば難しくありません。
無料の範囲で使えるのは主に次のあたりです。
- Forecast…うねりの高さ・周期・向きと、風のグラフ
- 期待度表示…Poor / Fair / Good などの5段階評価。「サイズが上がるか下がるか」の判断が速い
- タイドグラフ…うねりと重ねて表示されるので読みやすい
- ポイント情報…地図と連動していて、初めての場所でも位置がつかめる
日本のポイントもかなり細かく掲載されています。ライブカメラは地域によって有料会員向けのものもありますが、海外サーフトリップを計画するときの価値は圧倒的。ハワイ、インドネシア、オーストラリアなど、行き先のシーズナリティを事前に把握できます。
⑤ tenki.jp・Yahoo!天気|当日朝の「風」を詰める
波情報アプリではありませんが、実際の運用では欠かせないのがこの2つです。狙いは一点、時間帯別の風向き・風速。
| アプリ | 特徴 | 使いどころ |
|---|---|---|
| tenki.jp(日本気象協会) | 1時間ごとの風向き・風速 | 朝イチ〜午前の風の推移を細かく見る |
| Yahoo!天気 | 3時間ごとの風向き・風速。雨雲の動きも見やすい | 風向きの傾向をざっくり確認する |
この2つは予報の「くせ」が違います。同じ日を比べると数値がずれることがあるので、両方見て「どちらも弱い」なら安心、「割れている」なら現地判断、という使い方が実用的です。目安として、風速5m/s以上の予報が出ていたら期待しすぎないくらいの感覚を持っておくと、無駄足が減ります。
番外|Webサイトで押さえておきたい2つ
surf-forecast.com|海外ポイントの一覧性
アプリではありませんが、風や波高を測定したマップを地域単位で一覧表示してくれる海外サイトです。世界的に情報がまとまっているため、海外へのサーフトリップを検討する際には非常に有用。「このエリア全体でどこが当たっているか」を俯瞰したいときに便利です。

無料のライブカメラ|予報の答え合わせに
どんな予報も、実際の映像には勝てません。千葉・神奈川エリアには無料で公開されているライブカメラがいくつもあり、出発前にこれを見るだけで空振りは激減します。一覧は無料で見れる波情報ライブカメラ一覧 千葉・神奈川編にまとめてあります。
【重要】サービス終了した波情報アプリについて
以前この記事で紹介していた「surfeee(サーフィー)」は、サービスを終了しました。時間帯別に波のサイズ・風向き・点数を表示してくれる意欲的なサービスでしたが、現在はアプリ・Webサイトともに利用できません。同様に「Waveシミュレーター」も現在は入手できない状態です。
波情報サービスは入れ替わりが早い分野です。新しい選択肢が出てきた場合はこの記事を更新してお知らせしますが、「使えなくなっても困らないよう、複数のツールに分散しておく」のが結果的に一番安全な運用です。
実践|無料アプリだけで組む波チェックのルーティン
道具が揃ったら、次は使う順番です。筆者を含め多くのサーファーがやっている、シンプルな流れを紹介します。
【前日夜】行くかどうか、どこに行くかを決める
- Windyの「波」レイヤーで、うねりが入っているかを確認
- Windyの「風」レイヤーで、翌朝オフショアになりそうなエリアを絞る
- SurfTideXでタイドを確認し、狙う時間帯を決める
- tenki.jp / Yahoo!天気で、その時間の風速を数値で詰める
【当日朝】最終確認
- ライブカメラで実際の海面を見る(あれば最優先)
- 海天気.jpで、風が予報通りか答え合わせ
- ずれていたら、風向きが合う別のポイントに切り替える
もう一つ、混雑を避けたい人向けの小技を。前日に有料サービスで高得点がついたポイントは、翌朝ほぼ確実に混みます。あえてそこを外し、「点数は高くないが風向きは合っている」ポイントを選ぶと、波のクオリティは少し落ちても乗れる本数は増えることがよくあります。波の当て方の考え方は良い波を当てるコツ!波の予測方法を徹底解説もどうぞ。
レオナ「良い波」より「自分が乗れる波」を探すほうが、上達は早いですよね。
無料アプリと有料アプリ、何が違う?
結論から言うと、無料は「自分で読む」、有料は「読んだ結果をもらう」という違いです。
| 無料アプリ | 有料サービス | |
|---|---|---|
| 情報の形 | 風・うねり・潮の生データ | 「今日は○点」など解釈済みの評価 |
| 国内ポイント情報 | 地点の気象データ中心 | ポイント別のレポート・解説動画 |
| ライブカメラ | 公開されているものに限られる | 多数のポイントを網羅 |
| 海外 | 強い(Windy・Surfline) | 国内特化のものが多い |
| 費用 | 0円 | 月額数百円〜1,000円程度が中心 |
サーフィンを始めたばかりで「この数字が何を意味するのか分からない」段階なら、有料サービスの点数表記は良い教科書になります。一方で、無料アプリで自分なりに予測 → 実際の海と照合を繰り返すほうが、長期的には読む力が身につきます。国内は有料、海外・広域は無料、と併用しているサーファーが多いのが実情です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 波情報アプリは無料のものだけで足りますか?
目的によります。うねり・風・潮という判断材料そのものは、Windyや海天気.jpなど無料アプリで十分に揃います。足りないのは「ポイント別の実況レポート」と「多数のライブカメラ」で、ここは有料サービスの領域です。ただし無料のライブカメラも各地にあるため、それらと組み合わせれば、週末サーファーであれば無料の範囲で困る場面は多くありません。
Q2. まず1つ入れるとしたら、どのアプリがおすすめですか?
Windyです。風とうねりを同時に、地図上で視覚的に確認でき、無料の範囲で日本国内も海外もカバーできます。操作もGoogleマップと同じ感覚で扱えるため、初めての人でも迷いません。そのうえで、当日の風を細かく見るためにtenki.jpかYahoo!天気を追加すると、判断の精度が一段上がります。
Q3. アプリの波の高さの数字と、実際のサイズが合いません。
それが正常です。Windyなどが表示するのは「沖のうねりの高さ」であり、実際にポイントで割れる波の大きさは、海底の地形・うねりの向き・周期によって大きく変わります。同じ1.3mでも、場所によって胸サイズにも頭サイズにもなります。対策は、自分が通うポイントで「表示○m=実際は○○サイズ」という対応表を自分の中に作ること。3〜4回照合すれば感覚がつかめます。
Q4. 波情報で最初に見るべき項目はどれですか?
うねり(波の高さと周期)→ 風向き → 風速 → 潮、の順がおすすめです。まずそもそも波があるのかを確認し、次にその波の面がきれいになる風向きか、風が強すぎないか、そして狙う時間帯の潮が合っているか、と絞り込んでいきます。風だけを見て判断すると、「面はきれいだけど波がない」日に当たりがちです。
Q5. うねりの「周期(ピリオド)」は何を意味しますか?
波と波の間隔を秒で表した数値で、うねりのパワーの目安になります。一般に周期が長いほど遠方の低気圧由来のパワーのあるうねりで、同じ高さでも実際の波は大きく、形も整いやすくなります。逆に周期が短いうねりは近場の風によるもので、数値上は高さがあっても、海に着いてみるとバシャバシャした波であることが多いです。
Q6. 台風のうねりもアプリで予測できますか?
できます。Windyは台風が熱帯低気圧の段階から進路と勢力を追えるため、うねりが日本の各エリアに届くタイミングをかなり早い段階で読めます。ただし台風スウェルは急激にサイズが上がり、強いカレントを伴います。予報が読めることと、その日に入れることは別問題です。自分のレベルを超えていると感じたら、迷わず見送る判断を優先してください。
Q7. 以前紹介されていた「surfeee」は今も使えますか?
使えません。サービスは終了しており、アプリ・Webサイトともに利用できない状態です。同様に「Waveシミュレーター」も現在は入手できません。本記事では、2026年8月時点で稼働が確認できるサービスのみを掲載しています。
まとめ|無料でも、判断材料はすべて揃う
最後に要点を整理します。
- まず入れるならWindy。風とうねりを視覚的に読める万能ツール
- 国内の数値を詰めるなら海天気.jp、潮を軸にするならSurfTideX
- 海外トリップにはSurflineが圧倒的に強い
- 当日朝の風はtenki.jp・Yahoo!天気で詰める
- 最後はライブカメラで答え合わせ
- 予報が割れている日は、無理せず判断を保留する
波情報は、読めば読むほど当たるようになります。最初は数字の意味が分からなくても、「予測 → 実際に海を見る → 答え合わせ」を繰り返すうちに、自分のポイントの癖が見えてくるはずです。サーフィンに行けない日ほど、アプリを眺めておくと差がつきますよ。
仁道具はタダで揃うんだから、あとは通うだけ。それが一番の近道だね。


















