朝5時半、宮崎・木崎浜の駐車場。エンジンを切ると、波の割れる音だけが聞こえてきます。海面はオフショアで整い、胸〜肩の台風うねりが沖から等間隔で並んでいる。ラインナップには数人しかいません。水温はまだ24℃、スプリングで十分。「昨日まで湘南でヒザ波を待っていたのは何だったんだ」と、思わず笑ってしまう瞬間です。
秋は、国内サーフトリップのベストシーズンだといわれます。ただ、「どこに行けば当たるのか」が分からず、結局いつもの海で終わっていませんか? 夏のトリップ記事は「行き先の紹介」が中心ですが、秋に大事なのは順番が逆です。まずうねりの向きを見て、そこから行き先を決める。この記事では、南・東・北東のうねり別に行き先を分岐させ、エリア比較、秋ならではの装備と宿、台風接近時に「行く・変える・止める」を決める基準、そして予算付きのモデルプランまでまとめました。読み終わる頃には、次の連休の行き先が決まっているはずです。
目次
- 秋が国内サーフトリップのベストシーズンといわれる3つの理由
- うねりの向きで行き先を選ぶ|南・東・北東の分岐表
- エリア別・秋トリップの行き先ガイド【比較表つき】
- 秋トリップの装備と宿選び|夏との5つの違い
- 台風接近時の「行く・変える・止める」判断基準
- 予算とスケジュールのモデルプラン(1泊2日・2泊3日)
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
秋が国内サーフトリップのベストシーズンといわれる3つの理由

「秋がいい」とベテランが口をそろえるのには、はっきりした理由があります。感覚論ではなく、水温・うねり・風の3つの条件が同時に揃う季節が、1年でここだけなんです。
理由1:水温が高いまま、うねりだけが本格化する
海の水温は気温より1〜2か月遅れて動きます。9月の関東の水温は24〜26℃、10月でも21〜23℃。宮崎なら10月末でも23℃前後あります。つまり、装備は夏とほぼ同じで済むのに、波だけが台風シーズンの本気モードに切り替わる。この「ズレ」が秋の最大のごちそうです。夏のように暑さでバテることもなく、1日2〜3ラウンド入っても体が持ちます。
理由2:台風と低気圧、2種類の波源がバトンタッチする
9月は台風、10月中旬からは東海上の低気圧。秋はこの2つの波源がリレーのようにつながります。台風うねりは周期12〜16秒の長いパワフルな波、低気圧うねりは周期8〜11秒の扱いやすい波。どちらか一方が外れても、もう一方が拾える。夏の「南うねりが来なければ終わり」という一本足打法とは違い、行き先の選択肢が単純に2倍になるわけです。
理由3:空気が乾いてオフショアの朝が増える
10月になると大陸の高気圧が張り出し、朝は陸から海へ風が吹く「オフショア」が増えます。太平洋側の多くのポイントで、朝イチは面が整いやすい。夏の朝のようにベタ凪でもなく、昼のように南風でグチャグチャにもなりにくい。同じ胸サイズでも、秋の面ツルは夏の1.5倍は気持ちいい、というのが正直な体感です。ただし日没は早まります。10月中旬の日没は17時ごろで、8月より1時間半近く早い。トリップでは「夕方1ラウンド」を計算に入れすぎないのがコツです。
秋サーフィンそのものの魅力は秋サーフィンが最高な5つの理由で詳しくまとめています。ここからは「じゃあどこへ行くか」を、うねりの向きから決めていきましょう。
うねりの向きで行き先を選ぶ|南・東・北東の分岐表

秋トリップで一番多い失敗は、「宮崎に行きたい」と先に決めて、うねりの向きを後から確認することです。順番を逆にしましょう。出発の3〜4日前に予報を見て、うねりの向きを「南」「東」「北東」の3つに分類する。それだけで、行き先はほぼ自動的に決まります。
うねりの向き別・行き先分岐表
| うねりの向き | 主な波源(秋) | 第1候補エリア | 第2候補エリア | 外れやすいエリア |
|---|---|---|---|---|
| 南〜南東 | 南海上の台風(9〜10月前半) | 宮崎・四国太平洋側 | 湘南・伊豆・静岡 | 千葉北・茨城 |
| 東〜南東 | 関東の東海上を通る台風 | 千葉南・千葉北 | 茨城・宮崎 | 湘南(西湘除く) |
| 北東〜東 | 東海上の低気圧(10月中旬〜) | 千葉北・茨城 | 福島・宮城 | 湘南・宮崎 |
| 北西〜北 | 冬型の気圧配置(11月〜) | 新潟・日本海側 | — | 太平洋側全般 |
南うねりの週は「西へ」動く
台風が沖縄の南〜フィリピン東海上にある週は、南〜南東のうねりが本州の南岸に届きます。この向きに一番素直なのが、南東を向いた宮崎の海岸線と、高知・徳島の太平洋側です。宮崎の木崎浜は南東うねりで胸〜頭がきれいに揃い、周期14秒クラスならビーチブレイクとは思えないほど掘れます。関東からなら、湘南や伊豆も反応しますが、サイズは宮崎の6〜7割と思っておくと期待値がズレません。
東うねりの週は「千葉」で決まり
台風が関東の東海上を北上するコースなら、うねりは東〜南東から入ります。千葉の外房は全域が東を向いているので、外れがほぼありません。台風通過直後は千葉南(鴨川・部原)から入り始め、2日目以降にサイズが落ち着くと千葉北(一宮・九十九里)や茨城が本領を発揮します。「初日は南、2日目は北」と1泊2日で移動するプランが、この向きでは最強です。うねりの向きの読み方そのものはうねりの向きとは?ポイント選びが変わる読み方ガイドを先に読んでおくと、この分岐表が一気に使いやすくなります。
北東うねりの週は「北関東」、11月以降は「日本海」
10月中旬を過ぎると、東海上を抜ける低気圧が主役になります。北東うねりは千葉北・茨城・福島と相性がよく、周期が短いぶん胸〜肩の乗りやすい波が続きます。湘南や宮崎はこの向きだと反応が鈍いので、無理に南へ向かうより北関東に泊まる方が当たります。さらに11月に入って冬型が出始めたら、新潟や石川など日本海側が一気に開幕。太平洋側が小さい週の「裏の選択肢」として、日本海を持っておくと秋の後半が長く楽しめます。台風時のポイント選びの詳細は台風スウェルはどこで入る?うねりを外すポイント選びもあわせてどうぞ。
エリア別・秋トリップの行き先ガイド【比較表つき】

分岐表で方角が決まったら、次はエリアの中身です。ここでは関東発を基準に、秋の6エリアを「うねりの相性・水温・移動時間・宿の取りやすさ」で比べます。夏版の国内サーフトリップおすすめ|エリアの選び方とは狙いが変わる点に注目してください。
| エリア | 秋に合ううねり | 10月の水温目安 | 東京からの移動 | 秋の混雑 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 宮崎 | 南〜南東(台風) | 23〜24℃ | 飛行機1時間40分+車30分 | 週末やや混む | 2泊以上で当てにいく中級者 |
| 千葉南 | 東〜南東(台風直後) | 22〜23℃ | 車2時間〜2時間半 | 台風時は混雑 | 1泊で台風うねりを狙う人 |
| 千葉北・茨城 | 東〜北東(低気圧) | 21〜22℃ | 車1時間半〜2時間半 | 平日は空く | 初心者〜中級者・コスパ重視 |
| 伊豆・静岡 | 南〜南東 | 22〜23℃ | 車2時間半〜3時間 | 温泉客で宿は混む | 波+温泉+食を楽しみたい人 |
| 四国(高知・徳島) | 南〜南東(台風) | 23〜24℃ | 飛行機1時間20分+車1〜2時間 | ローカル色強め | 台風スウェルに慣れた上級者 |
| 新潟・日本海 | 北西〜北(11月〜) | 18〜20℃ | 車3時間半〜4時間 | ほぼ空いている | 晩秋に空いた海で乗りたい人 |
宮崎:秋の「本命」。2泊で当てる前提で行く
秋の宮崎は、国内で最もトリップ向きのエリアです。木崎浜・青島・お倉ヶ浜と、うねりの向きやサイズに応じて逃げ場が豊富。10月でも水温は23℃前後で、スプリングか3mmジャーフルの薄手で入れます。ただし羽田から飛ぶ以上、日程を固定して予約することになります。1泊2日だとうねりの到達がズレたときに逃げられないので、2泊3日で「初日は小さくても2日目に当てる」余裕を持つのがおすすめ。ポイントの詳細と行き方は宮崎サーフィンガイド|木崎浜・青島の波と行き方にまとめています。
千葉南・千葉北・茨城:関東発なら「移動しながら追う」
関東発の秋トリップで最も現実的なのが、外房〜茨城を縦に移動するプランです。台風うねりの初日は鴨川・部原などの千葉南でサイズを楽しみ、翌朝は一宮・九十九里の千葉北か、大洗・鉾田の茨城へ。車で1時間半ほど北上するだけで、同じうねりの「サイズが落ち着いた良い状態」をもう一度拾えます。宿は一宮周辺のサーファーズ向けゲストハウスが素泊まり4,000〜6,000円と手頃で、秋の平日なら前日予約も通ります。千葉南ガイド・千葉北ガイド・茨城ガイドで駐車場と入り方を確認しておきましょう。
伊豆・静岡、四国、日本海:条件が合えば「当たり」が大きい
伊豆の白浜や静岡の御前崎は南うねりで機能し、温泉と海鮮がセットになる「旅としての満足度」が高いエリア。秋は観光客で宿が埋まりやすいので、2週間前には押さえたいところです。四国の高知・徳島は台風スウェルでは国内屈指のクオリティになりますが、サイズが上がりやすく、地形もリーフ混じり。台風うねりに慣れた人向けと考えてください。そして11月以降は日本海。新潟の海岸は北西うねりで一気に目覚め、太平洋側が小さい週の逃げ道になります。水温は18〜20℃と一段下がるので、3mmジャーフルは必須です。詳しくは静岡ガイドと新潟ガイドへ。
秋トリップの装備と宿選び|夏との5つの違い
「水温が高いなら夏と同じ荷物でいい」と思って出発すると、2日目の朝に後悔します。海の中は夏のままでも、海から上がった瞬間の風が秋なんです。夏のトリップと変えるべき点を5つに絞りました。
違い1〜3:ウェットは2枚、防風、そしてお湯
まずウェットスーツ。秋トリップは「スプリング+3mmジャーフル」の2枚持ちが正解です。朝イチの気温15℃・北風の日と、昼の気温25℃では体感がまるで違う。2ラウンド目に乾いた薄手に着替えられるだけで、入水時間が1時間は伸びます。次に防風。海上がりの風対策には、ポンチョより風を通さないドライローブ系の上着が効きます。そして3つ目がポリタンクのお湯。宿によっては外シャワーが水しか出ないことも多く、車に10Lのお湯を積んでおくだけで、朝イチの海上がりが天国と地獄ほど変わります。詳しくは秋サーフィンの寒さ対策|効くのは水温より風と秋冬サーフィン装備チェックリストで。
違い4:ボードは「1本大きめ」を足す
秋の台風うねりは周期が長く、同じ「胸」でも夏の胸より圧倒的にパワーがあります。普段のボードに加えて、2〜3インチ長めか、5〜10L浮力の大きい1本を積んでおくと、頭オーバーの日にも入れる。飛行機で宮崎に行くなら、現地レンタルで大きめを借りるのも手です。サーフショップのレンタルは1日3,000〜5,000円が相場で、往復のボード預け料(航空会社により片道2,000〜4,000円)と大差ありません。
違い5:宿は「前日キャンセル無料」と「温泉」で選ぶ
秋トリップの宿選びで、夏より重要になるのが柔軟性です。台風の進路は3日前でも200〜300km単位で変わるため、「前日まで無料キャンセル」の宿を選んでおくと、行き先の変更が損なく効きます。予約サイトで「無料キャンセル」で絞り込んでから、海まで15分圏内、ボードを部屋か駐車場に置けるか、外シャワーの有無、を確認する順番です。もう1つ、秋は宿から車で20分圏内に温泉があるかで、翌朝の体のキレが変わります。サーフィン帰りの海近温泉10選を参考に、宿と温泉をセットで組んでください。車中泊派はサーフィン遠征の車内ガイドで電源と仮眠の準備を。秋の夜は思った以上に冷え、夏用の寝袋では朝4時に目が覚めます。
台風接近時の「行く・変える・止める」判断基準

秋のトリップは、台風があるから最高で、台風があるから危ない。競合のトリップ記事がほぼ触れないのがこの部分です。宿も飛行機も取ったあとに台風の進路が変わったとき、「せっかくだから」で強行してケガをする人を、正直何人も見てきました。だから、出発前に判断ルールを決めておきましょう。
3段階の判定表:台風の位置と自分の距離で決める
| 判定 | 台風と行き先の距離(目安) | 波の状態 | 行動 |
|---|---|---|---|
| 行く | 1,000km以上離れて通過・遠ざかる | 周期12秒以上の整ったうねり、風は弱い | 予定どおり出発。初日は朝イチ限定で様子見 |
| 変える | 500〜1,000kmで通過、進路が不確か | サイズは十分だが風・雨が読めない | うねりの向きが合う別エリアへ行き先変更。宿は前日にキャンセル・再予約 |
| 止める | 500km以内に接近・上陸コース | クローズアウト、暴風雨、警報発令 | トリップ中止。キャンセル料を払ってでも帰る・行かない |
「止める」を決めるのは出発48時間前と当日朝の2回
判断のタイミングは2回に固定します。1回目は出発48時間前。ここで進路予想の「予報円」が行き先にかかっていたら、変更か中止を決める。多くの宿・レンタカーはこの時点なら無料か少額でキャンセルできます。2回目は現地の当日朝。駐車場に着いて20分観察し、セットの間隔が読めない、岸まで白波が続いている、風でうねりが崩れている、のうち2つ当てはまったら入りません。「ここまで来たのに」という気持ちは、1日温泉と観光に切り替えることで消化しましょう。進路予想の読み方は台風進路予想の見方|サーファーの予報モデル活用術、入っていい日の見極めは台風サーフィンの見極め方で押さえておいてください。
台風「後」を狙うのが、実は秋トリップの正攻法
安全と当たりを両立させるなら、狙うのは台風接近中ではなく通過後の1〜3日です。台風が離れるにつれてサイズは頭→肩→胸と落ち着き、風はオフショアに変わり、周期の長さだけが残る。これが秋トリップで一番気持ちいい波です。日程に余裕があるなら、「台風が最接近する日を移動日に、その翌日から2日間を入水日に」組むのがベスト。ただし大雨のあとは河口付近の濁りや漂流物が残るので、河口から離れたポイントを選び、水質の判断は台風後のサーフィンは危険?水質・波・地形の判断基準を目安にしましょう。
予算とスケジュールのモデルプラン(1泊2日・2泊3日)
最後に、東京発で現実的な2つのモデルプランを、秋の日没時刻(10月中旬・17時ごろ)を踏まえて組みました。夏より入水できる時間帯が短いので、「朝を2回取る」ことを最優先にしています。
プランA:1泊2日・車で千葉南→千葉北(東うねり狙い)
土曜4時に都内を出発し、6時半に鴨川〜部原に到着。朝イチと10時台の2ラウンドを千葉南で入り、昼は地魚定食。午後は移動して一宮周辺の宿にチェックインし、温泉で体をほぐします。日曜は5時半起きで一宮か片貝に入り、10時前に上がって渋滞前に帰路へ。うねりが北東寄りなら、日曜は茨城の大洗まで足を延ばしてもOKです。
プランB:2泊3日・飛行機で宮崎(南うねり狙い)
金曜の朝便で羽田を発ち、9時前に宮崎空港着。レンタカーで木崎浜へ直行し、10時台と夕方の2ラウンド。土曜はうねりの向きに合わせて青島やお倉ヶ浜へ移動しながら朝・昼の2ラウンド。夜は市内で地鶏と焼酎。日曜は朝イチだけ入って、13時台の便で帰京すれば夕方には家に着きます。2泊にする理由は、台風うねりの到達が半日〜1日ズレても「当てる日」を残せるからです。
予算比較表(1人あたり・2人で車をシェアした場合)
| 費目 | プランA:千葉1泊2日 | プランB:宮崎2泊3日 |
|---|---|---|
| 交通費 | 高速・ガス代 約5,000円 | 航空券往復 約25,000〜35,000円 |
| レンタカー | — | 2日で約8,000円(2人割) |
| 宿泊 | 素泊まり 約5,000円 | ゲストハウス2泊 約10,000円 |
| 食費 | 約4,000円 | 約9,000円 |
| 温泉・雑費 | 約2,000円 | 約3,000円 |
| 合計 | 約16,000円 | 約55,000〜65,000円 |
宮崎の航空券は、出発2週間前を切ると跳ね上がります。逆に言えば、「うねり待ち」で直前に決めたい人は千葉・茨城が向いていて、早めに日程を固定できる人は宮崎向き。自分の予定の組み方でエリアを選ぶ、という考え方も秋には大切です。日帰りで済ませる日のポイント選びは秋のサーフィン ポイント選び|低気圧うねりの狙い方に譲ります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 秋の国内サーフトリップは何月がベストですか?
関東発なら9月下旬〜10月中旬が最も当たりやすい時期です。水温が22℃以上あって薄手のウェットで入れ、台風うねりと低気圧うねりの両方が期待できます。宮崎は10月いっぱいまで水温23℃前後を保つので、11月上旬まで十分トリップ向き。日本海側は逆に11月からが本番です。行き先ごとにピークが少しずつズレるので、「9月は南、10月は東、11月は北西」と覚えておくと組みやすくなります。
Q2. 何泊で行くのがおすすめですか?
車で行ける千葉・茨城・伊豆なら1泊2日で十分です。朝イチを2回取れるうえ、うねりの向きを見て直前に行き先を変えられます。飛行機で行く宮崎・四国は2泊3日が基本。台風うねりの到達が半日〜1日ズレても、当てられる日を残せるからです。初めての秋トリップなら、まず車で行ける1泊2日で「うねりの向きで行き先を選ぶ」感覚をつかんでから、宮崎に挑戦する順番をおすすめします。
Q3. 秋のトリップで台風うねりは初心者でも入れますか?
台風接近中のうねりは、初心者には向きません。周期が長くパワーが強いため、同じ「胸サイズ」でも夏の波とはまったく別物です。初心者が狙うなら、台風が通過して2〜3日後、サイズが胸以下に落ち着いた面ツルの日。あるいは10月中旬以降の低気圧うねりで、周期8〜10秒の乗りやすい日です。行き先も、逃げ場の多い千葉北や茨城のビーチブレイクを選ぶと安心。現地で20分観察して、セットの間隔が読めない日は入らない勇気を持ちましょう。
Q4. ボードは持っていくべき?現地レンタルでも大丈夫?
車のトリップなら、普段のボードに加えて大きめの1本を積んでいくのがベストです。飛行機の場合は、往復のボード預け料が片道2,000〜4,000円かかるうえ、破損のリスクもあります。宮崎のように現地のサーフショップが充実したエリアなら、1日3,000〜5,000円のレンタルで浮力のあるボードを借りる方が、秋のパワーのある波には結果的に合うことも多いです。ウェットスーツだけは自分のものを持参すると、体に合わないストレスがありません。
Q5. 台風でトリップを中止したら、宿や飛行機のキャンセル料はどうなりますか?
宿は予約時に「前日まで無料キャンセル」のプランを選んでおけば損はありません。航空券は、台風で欠航・遅延が見込まれる場合、航空会社が手数料なしの変更・払い戻しに応じることが多く、公式サイトの「運航の見通し」ページで対象便が発表されます。ただし波が悪いだけで欠航しない場合は通常のキャンセル規定になるため、秋は変更手数料の安い運賃か、キャンセル保険付きのプランを選ぶのが現実的です。安全のために払うキャンセル料は「保険料」と考えましょう。
Q6. 秋のトリップにウェットスーツは何を持っていけばいい?
9月〜10月前半の太平洋側なら、スプリングと3mmジャーフルの2枚持ちが基本です。海の中は温かくても、朝イチの北風で海上がりが冷えるため、2ラウンド目に厚手へ切り替えられると入水時間が伸びます。11月の日本海や、水温20℃を切る晩秋の関東なら3mmジャーフル1枚に加えて、ブーツを足すと安心。宿の外シャワーが水しか出ないことも多いので、ポリタンクのお湯とドライローブ系の防風アウターも忘れずに。
まとめ
秋の国内サーフトリップは、「行きたい場所」から選ぶと外し、「うねりの向き」から選ぶと当たります。最後に要点を整理しておきましょう。
- 秋は水温が高いまま台風・低気圧うねりが本格化する、国内トリップのベストシーズン
- 行き先は出発3〜4日前にうねりの向きを見て決める。南なら宮崎・四国、東なら千葉、北東なら北関東、11月以降は日本海
- 関東発は千葉南→千葉北を移動する1泊2日、宮崎は2泊3日で「当てる日」を残す
- 装備は夏+αではなく、ウェット2枚・防風・お湯・大きめボードの4点を足す
- 宿は「前日無料キャンセル」と「温泉20分圏内」で選ぶ
- 台風は「行く・変える・止める」の3段階で判定し、48時間前と当日朝の2回で決める
夏の行き先選びは【2026年夏】国内サーフトリップおすすめ|エリアの選び方、台風時のポイントの外し方は台風スウェルはどこで入る?うねりを外すポイント選び、秋の日帰りのポイント選びは秋のサーフィン ポイント選びで、それぞれ深掘りしています。
次の連休、予報を開いてうねりの向きを確認してみてください。矢印が指す先に、あの朝5時半の木崎浜のような、静かで整ったラインナップが待っています。荷物にお湯と厚手のウェットを1枚足して、秋の波を追いかけに行きましょう。














