サーフィンを楽しんだ翌日、「疲れが残っている」と感じたことはありませんか?
心地よい疲れなら良いのですが、だるさが長引くと、次の日の仕事にも響いてしまいます。
実はその原因、年齢や体力だけの問題だけではなく、食事・睡眠・休息といった日常の整え方に関係しているかもしれません。
この記事では、サーフィン後に疲れが残る原因を知り、それを改善するための食事の摂り方、睡眠の質を高める方法、効率的な休息の取り方など、今日から実践できるコンディショニングの方法を分かりやすくご紹介します。
疲れにくい体づくりを習慣にできれば、毎回のサーフィンをもっと快適に楽しめるはずです!
サーフィン後に疲れが残るのはなぜ?
サーフィン後の疲れは、なるべく溜めたくないものです。
サーフトリップ中なら毎日ベストな状態で海へ入りたいですし、翌日が仕事の日なら疲れを引きずりたくないはず。
でも実際には「体が重い…」「思った以上に疲れている」と感じることが多いのではないでしょうか?
疲れを持ち越さないために、まず「なぜ疲れが残るのか」という原因をしっかり知ることが大切です。
この章では、サーフィン後に疲れが抜けにくい主な原因を整理していきましょう!
疲れが残る原因は糖質不足と脱水にアリ!

サーフィンは、有酸素運動と無酸素運動の両方が組み合わさった、ハードなスポーツです。
たとえば、パドリングでは長時間にわたって肩や背中の筋肉を使い、テイクオフやライディングでは瞬間的な力も必要になります。
実はこの時、筋肉内に蓄えられている糖質(グリコーゲン)が一気に消費されています。
この糖質を補わないまま放っておくと、翌朝にだるさや筋肉痛となって現れることが多いのです。
また、サーフィン中は思っている以上に汗をかいていて、自分では気づかないうちに水分が失われています。
この「隠れ脱水」も、疲労感を引きずる大きな原因になります。
サーフィン後に疲れを残さないためには、前後に必要なエネルギーと水分を補給することが大切です。
「何を・いつ摂るか」が回復のカギになるので、次の章ではその具体的な方法について詳しく解説していきます。

サーフィン中はとっても楽しいんだけど、次の日はいつもぐったりしちゃうんです



それ、糖質と水分が足りてない可能性あるね!
サーフィンって思っているよりずっとエネルギー使うから…。
前日までの疲労を蓄積させない


「サーフィン中のちょっとした動きでケガしやすい」——こんな人は、前日までの疲労が蓄積している可能性があります。
サーフィンでよく使うのは、肩・背中・腰まわりの筋肉です。
これらの筋肉が疲れで固まったままだと、テイクオフでバランスを崩したり、パドル中にフォームが乱れてしまい、余計な疲れが溜まっていきます。
また、疲れが蓄積していくと集中力が低下し、判断ミスや接触事故といったリスクも高まります。
こうしたアクシデントを避けるには、日々の疲れをしっかりとリセットすることが大切です。
ポイントは、睡眠の質を上げることと、その時々のベストな休息をとること。
このあとの章で、どんな休息が疲労回復に効果的なのかをご紹介します。
体の声に耳を傾けながら、翌日に疲れを残さないコンディショニングを身につけていきましょう。



寝不足が続いている時って、ちょっとのことで転びやすい気がします!



質の良い睡眠と休み方を見直すだけで変わるから、一緒に改善していこう
食事で体の回復をサポートする方法
サーフィンでは体全体の筋肉を使うため、たくさんのエネルギーを消費します。
そのため、筋肉のエネルギー源である糖質や、筋肉を修復するために欠かせないタンパク質が不足すると、サーフィン後の疲れが抜けず、翌日以降の体調に影響してしまいます。
この章では、サーフィンの前日から当日にかけて意識したい食事内容や、サーフィン直後の栄養補給のコツを具体的にご紹介します。
「食べること」も、パフォーマンスを高める大事なトレーニングの一部だと考えて、一緒に学んでいきましょう。
サーフィン前日〜当日の食事で意識すること


サーフィンをする前日は、糖質とタンパク質をバランスよく摂れるメニューを心がけましょう。
糖質:筋肉にエネルギー源として蓄えられ、翌日のパドリングやライディングに直結します。
タンパク質:筋肉の回復と強化に不可欠で、疲労を翌日に持ち越さない体作りに役立ちます。
前日の夜ごはんにおすすめ
ご飯やパスタなどの炭水化物+魚や鶏肉などのタンパク質を組み合わせるのがおすすめです。
たとえば「鮭の塩焼き+ご飯」や「鶏胸肉のグリル+パスタ」など、消化に優しくて栄養価の高いメニューが良いでしょう。
また、野菜や果物からビタミン・ミネラルをしっかり摂ることで、体内の代謝をサポートできます。
お酒を飲む人は、控えめにすることを心がけましょう!
当日の朝ごはんにおすすめ
消化に負担の少ない、軽めの食事がベストです。
バナナやおにぎり、ヨーグルトなど、糖質と少量のタンパク質をとれるものを選ぶと、エネルギーが安定します。
揚げ物など、脂っこい料理は消化に時間がかかり、動きが鈍くなる原因になるので控えましょう。
前日〜当日の食事を意識するだけで、サーフィン中の動きやすさが大きく変わります。
サーフィン中に楽しく過ごすために、食事面からも体を整えていきましょう



仁さんは、サーフィンの前日っていつも何食べてますか?



俺はご飯と魚
とか、消化に良いもので、糖質とタンパク質をセットで摂るようにしてるよ!


揚げ物とかお酒をたくさん飲んでしまうと、次の日体が重いですもんね
サーフィン後すぐの栄養補給は超需要!


サーフィンを終えたあと、「お腹が空いた!」と感じることはありませんか?
サーフィン後の30分は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、筋肉がエネルギーを効率よく取り込みやすい状態にあります。この時間に必要な栄養を補うことで、翌日以降の疲れを大きく軽減できるのです。
ポイントは、サーフィン後30分以内に糖質+タンパク質を組み合わせて摂取すること。
糖質は失われたエネルギーをスピーディーに補い、タンパク質は筋肉の修復をサポートしてくれます。
サーフィン後30分以内の栄養補給におすすめ
「バナナ+プロテインドリンク」「ヨーグルト+フルーツ」「おにぎり+ゆで卵」「ロールパンとチーズ」などが理想的です。
どれも手軽に準備できて、海から上がった後にすぐ食べられるのがポイント。
汗と一緒に失われた水分やミネラルを補うために、スポーツドリンクや麦茶を組み合わせると、より効率よくリカバリーできます。
サーフィン直後に避けた方が良い食べ物
揚げ物などの脂っこい食べ物、クリーム系の菓子パンなどは消化に時間がかかり、体がエネルギーを回復させる前に胃腸に負担をかけてしまいます。
また、糖分が多すぎる清涼飲料水やスイーツは血糖値が急上昇しやすく、かえって疲労感を招くことがあります。



サーフィン終わったらお腹ぺこぺこで、つい甘いパンやアイスを食べちゃうんです



パンだけだと、糖質は取れるけど、タンパク質が足りないね!
チキンのサンドイッチとかに変えると良いよ



それならコンビニでも手軽に買えますね
睡眠と休息の質を最大化する方法
海でしっかり体を動かした日は、本来ならぐっすり眠れて、すっきり目覚められるはず。
翌日に疲れが抜けていない人は、睡眠や休息の質が十分でない可能性があります。
この章では、サーフィン後に疲労を残さないための「睡眠や休息の質を最大化する方法」をご紹介します。
質の高い睡眠を確保し、適切に体を休ませることは、サーフィンを長く楽しむための大切な基礎づくりです。
「なんとなく眠る」から「上手に休む」へ。
ほんの少し意識を変えるだけで、翌朝の体の軽さは驚くほど違ってきます。
質の良い睡眠をとるための環境づくり


睡眠の質を高めるには、寝室の環境を整えることと、寝る前の習慣を見直すことがとても大切です。
ほんの少しの工夫で眠りの深さが変わり、サーフィン後の疲れが回復しやすくなります。
寝室の理想環境
寝室は暗めにして、室温は20度前後を保つのが理想です。
静かな空間をつくることで、入眠がスムーズになります。
寝る前のルールを決める
・寝る1時間前はスマホを触らない
スマホやPCのブルーライトによって脳が覚醒し、眠りが浅くなったり寝つきが悪くなったりします。
・ストレッチや深呼吸など、リラックスできる習慣を取り入れる
軽いストレッチや深呼吸は副交感神経を優位にし、自然と深い眠りに導いてくれます。
・ぬるめのお風呂に浸かる
体温がゆるやかに下がる過程で眠気が訪れるため、寝つきが良くなり、睡眠の質が高まりやすくなります。
これらを習慣にすることで、睡眠のリズムが安定し、サーフィン後の疲労を効率よくリセットできます。



寝る前にスマホ…ついついやっちゃいます、私。



俺は寝室にスマホを持ち込まないルールにして、軽いストレッチに切り替えてみたら、ぐっすり眠れるようになったよ
アクティブレスト vs パッシブレスト:どちらの休息を選ぶ?


サーフィン後の疲労具合によって、アクティブレスト(積極的休養)とパッシブレスト(消極的休養)を使い分けることが重要です。
アクティブレスト(積極的休養)とは
軽い運動を取り入れて血流を促し、疲労物質の排出を促す休息方法のこと。
サーフィン後のアクティブレストには、ストレッチやヨガ、部分的なマッサージなどが効果的です。
パッシブレスト(消極的休養)とは
体を動かさずに安静にして、心身をゆっくり休ませることで疲労を回復させる休息方法。
筋肉痛が強い、関節に違和感がある、強い疲労感が残っているといった場合には、無理に動かさずパッシブレストを選ぶことが必要です。
どちらを選んでも、質の良い睡眠を組み合わせることで回復効果はさらに高まります。
その日の体調と相談しながら、賢く休み方を選んでみてください。



サーフィン後にちょっと体が重いな〜って思ってヨガをしたら、次の日元気になってました!



痛みが強いなら控えたほうが良いけれど、心地よく続けられるならアクティブレストも取り入れてみると良いよね
まとめ:サーフィン後の疲労回復は効率的に
サーフィンは楽しい反面、体に負担がかかるスポーツです。
翌日以降に疲れを残さないためには、日常のコンディショニングが欠かせません。
ここまでご紹介してきたように、疲れを溜めないためのポイントは大きく分けて2つあります。
まずは「食事」について。
前日から当日にかけて糖質やタンパク質をバランスよく摂り、サーフィン後はゴールデンタイムを意識して栄養補給を行いましょう。
次に「睡眠と休養」について。
質の高い睡眠を確保し、アクティブレストとパッシブレストを上手に使い分けることで、疲労回復を効率的に行うことができます。
疲れにくく安定した体を手に入れることは、サーフィンを続けるうえで最大の武器となります。
今日からできることを一つずつ試しながら、無理のないコンディショニング習慣を築いていきましょう。