夏のサーフィン、ウェットスーツどう選ぶ?初心者が絶対知りたい完全ガイド

夏のビーチでウェットスーツを着てサーフボードを持つサーファー

「夏なのにウェットスーツって必要?水着じゃダメなの?」——サーフィンを始めようとしている方から、よくこんな声を聞きます。暑い夏にぴったりしたゴムのスーツを着るなんて、想像するだけで汗が出てきますよね。でも実は、夏こそウェットスーツの選び方が大事なんです。間違えると熱中症リスクが上がったり、日焼けで痛い思いをしたり、パドルしながら擦り傷だらけになったりします。

この記事では、夏のサーフィンに最適なウェットスーツを初心者向けに徹底解説します。種類・選び方・サイズ感・予算・よくある失敗・お手入れまで、これ一本読めばすべてわかるよう構成しています。夏の海を全力で楽しみたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

夏のビーチでウェットスーツを着てサーフボードを持つサーファー
夏のサーフィンでもウェットスーツは大切なギアのひとつ。正しく選べば快適さが段違いです。
目次

目次

  • 夏のサーフィン、本当にウェットスーツって必要なの?
  • 夏用ウェットスーツの種類を全部解説
  • 水温・地域別の選び方ガイド
  • 初心者が失敗しないサイズの選び方
  • 予算別おすすめ選択肢(〜1万円・1〜3万円・3万円〜)
  • よくある初心者の失敗談7選
  • ウェットスーツのお手入れ方法
  • まとめ

夏のサーフィン、本当にウェットスーツって必要なの?

結論から言うと、必要です。特に初心者には強くおすすめします。理由は3つ。日焼け対策・擦り傷防止・保温の3点です。

「保温?夏なのに?」と思うかもしれませんが、日本の海の水温は7〜9月でも20〜27℃ほど。水中にいると体温はじわじわ奪われていきます。特に長時間セッションでは、後半になって急に疲れやすくなるのはこれが原因のことも多いんです。ウェットスーツが薄い断熱層をつくることで、体力の消耗を抑えてくれます。

日焼けについても侮れません。サーフィン中は波の反射で紫外線が倍増します。日焼け止めだけでは海水で流れてしまい、知らぬ間に真っ赤に。ウェットスーツは腕や脚を物理的に守るので、UVカット性能付きのモデルを選べばほぼ完璧な日焼け対策になります。

擦り傷は、ビギナーがいちばん多いケガです。サーフボードのデッキ(表面)はグリップのためにザラザラしています。パドルを繰り返すうちに脇や胸が擦れて、気づいたら血が出ていた——という経験談はよく聞きます。ウェットスーツを着ていれば、こういった擦り傷のリスクを大幅に下げられます。

「でも暑いんじゃないの?」という疑問には、適切な種類と厚みを選ぶことで解決します。次のセクションで詳しく説明します。

夏用ウェットスーツの種類を全部解説

ウェットスーツを着て波に乗るサーファー
夏用ウェットスーツにはさまざまな種類があります。水温や好みに合わせて選びましょう。

夏のサーフィンで使われるウェットスーツには、大きく4種類あります。それぞれの特徴を整理しておきましょう。

① タッパー(ウェットジャケット)

上半身のみをカバーするタイプです。水着や水陸両用パンツと組み合わせて使います。厚みは1〜2mmが一般的で、真夏(水温24℃以上)に最もよく使われます。「とにかく動きやすくしたい」「上半身だけ日焼けしたくない」という方に向いています。価格帯は3,000〜15,000円ほどとリーズナブルなものが多く、最初の一枚として買いやすいのも魅力です。

② ショートジョン(ロングジョン)

腕が出ていて、胴体と太もも部分をカバーするタイプです。腕の自由度が最大限に確保されるため、パドルがしやすく疲れにくいのが特徴。水温22〜24℃くらいの「少しぬるい夏」にちょうどよいです。ロングジョンは足首まで覆うバージョンで、下半身の保温性が高まります。タッパーと組み合わせることでスプリングに近い保温性を出すこともでき、使い勝手が良いアイテムです。

③ スプリング

半袖または長袖で、足首あたりまで覆う「全身型」の夏用ウェットスーツです。フルスーツよりも薄い2mm前後の生地でできており、軽くて動きやすいのが特徴です。水温20〜22℃の「ちょっと涼しい夏の日」や、朝イチの海に適しています。「1枚でフルカバーしたい」「日焼けを徹底的に防ぎたい」という方はスプリングがおすすめです。

④ ラッシュガード(参考)

厳密にはウェットスーツではなく、ライクラ素材や速乾メッシュ素材でできた日焼け防止インナーです。保温性はほぼゼロですが、日焼け対策と摩擦軽減には効果があります。ウェットスーツの下に着てもOKで、「ウェットスーツを着るほどではないけど素肌はイヤ」という方に人気です。ただしサーフィンでの使用単体では保護力が低いため、本格的にやるならウェットスーツとの併用が理想です。

種類と水温の早見表

種類 適した水温 カバー範囲 価格帯
タッパー 24℃以上 上半身のみ 3,000〜15,000円
ショートジョン 22〜24℃ 胴体・太もも(腕なし) 5,000〜20,000円
スプリング 20〜22℃ 全身(薄手) 8,000〜30,000円
タッパー+ショートジョン 20〜22℃ 全身(腕なし) 組み合わせ次第

水温・地域別の選び方ガイド

同じ「夏」でも、海のエリアによって水温はかなり違います。「海に入ったら思ったより冷たかった…」ということが初心者にはよくあるので、自分がサーフィンするエリアの水温を事前に確認しておくことが大切です。

関東(湘南・千葉)

7〜9月の水温は22〜26℃前後です。真夏(8月)はタッパー一枚で十分なことも多いですが、6月や9月は水温が20〜22℃まで下がることもあります。朝イチは特に冷えるため、スプリングや「タッパー+ショートジョン」の組み合わせが安心です。湘南・江ノ島近辺は観光客も多く混雑しますが、千葉のサーフポイントは少し空いていて初心者にも入りやすい波が多いです。

関西・四国(白浜・高知)

太平洋側に面した関西・四国のポイントは、水温が関東より少し高めで24〜28℃に達することもあります。真夏はタッパーで十分なことが多く、日焼け対策がメインになります。高知の足摺や四万十エリアは波質もよく、初心者スクールが充実しているので夏のファーストサーフには絶好のエリアです。

九州・沖縄

沖縄の夏は水温28〜30℃にもなり、ウェットスーツなしでも入れるくらいです。ただし日差しが非常に強く、日焼けが深刻になるため、薄手のタッパーかラッシュガードの着用を強くおすすめします。九州本土(宮崎・鹿児島)は25〜27℃前後で、タッパーで快適にサーフできます。

東北・北海道

東北太平洋側は夏でも水温が18〜22℃と低めです。フルスーツか厚手のスプリングが必要になります。北海道の夏のサーフィンは水温15〜20℃で、3/2mmフルスーツが基本です。コンディションが良い日は迫力ある波に乗れますが、体の冷えへの準備が必要です。

初心者が失敗しないサイズの選び方

サーフショップのボードとウェットスーツ陳列
サーフショップで実際に試着して、フィット感を確認することが大切です。

ウェットスーツのサイズ選びは、洋服のサイズとは全然違います。「Mサイズだからこれでいいや」と買ったら全然合わなかった、という失敗談は非常によく聞きます。ウェットスーツはぴったりフィットしてこそ機能を発揮するので、サイズ選びは慎重にいきましょう。

採寸するポイント3つ

ウェットスーツのサイズ選びでは、「身長・体重・胸囲」の3つを基準にします。身長は体のシルエットを決め、体重は全体的なボリューム感を、胸囲は特にフィット感に影響します。メーカーによって若干サイズ感が異なるため、できれば試着するのが一番です。ネットで購入する場合は各メーカーのサイズチャートと自分の3サイズを照らし合わせましょう。

試着時のチェックポイント

試着したときに確認したいのは次の5点です。まず首周りが適度にフィットしているか。きつすぎると呼吸が苦しくなり、緩すぎると水が入ってきます。次に腕を上に伸ばして突っ張りがないかどうか。パドルは腕を上下させる動作の連続なので、ここが引っ張られるモデルは疲れやすいです。しゃがんだときに背中が引っ張られないかも要チェック。ポップアップ(立ち上がり)の動作に近い動きです。最後に、全体的に「ぴったり吸い付くような感触」があるかどうかです。ブカブカだと内側に水が溜まって冷えの原因になります。

体型別のアドバイス

身長が同じでも体型は人それぞれです。上半身が発達している方は胸囲でサイズが決まることが多く、標準より1サイズ上にすると着やすいことがあります。逆に細身で身長が高い方は、長さが足りないと感じることも。そういった場合はメーカーに相談するか、細身モデルや別ラインを試してみましょう。女性用ウェットスーツはウエストや臀部のカーブに対応した設計になっているので、必ず女性用を選んでください。

予算別おすすめ選択肢

「いくら出せばいいの?」という疑問は、初心者の誰もが抱えます。ウェットスーツは価格によって素材・縫製・フィット感が大きく変わります。ここでは、予算ごとの選択肢を整理します。

〜1万円:まず試してみたい方に

インターネット通販やレンタルショップで見かける価格帯です。生地の質感はやや固めで、縫い目からの浸水が多いモデルもありますが、「とりあえずサーフィンがどんなものか試してみたい」という段階には十分です。O’NEILL・RIPCURLなどのブランドのエントリーラインや、無名ブランドでもこの価格帯で見つかります。夏の短い期間限定使用なら十分コスパが高いです。

1〜3万円:本気で続けるなら

サーフィンにはまって週1〜2回通うようになったら、このゾーンへのアップグレードが体感として大きく変わります。生地がやわらかくなりパドルが格段に楽になります。フィット感も向上して水の侵入が減り、長時間のサーフィンでも快適さが持続します。QUIKSILVER、O’NEILL、BILLABONG などの中間グレードが豊富に揃います。スプリングやショートジョンならこの価格帯でかなりいいものが手に入ります。

3万円〜:上を目指すなら

素材に伸縮性の高いジャパニーズラバーやリミテッドグレードのネオプレンを使用したハイエンドモデル。着た瞬間から「あ、違う」とわかります。縫製もシームレスやリキッドシームを採用しており、浸水が最小限に。着脱のしやすさも段違いです。毎週のように海に通うようになったら、長い目で見るとコスパは悪くありません。RIP CURL のFlashBomb、O’NEILLのPsychoTechなどがこのカテゴリーの代表格です。

よくある初心者の失敗談7選

初心者向けサーフィンレッスン
初心者のうちは失敗も多いですが、事前に知っておくことで回避できます。

先輩サーファーたちがやってしまった失敗をまとめました。「そんなことある?」と思うかもしれませんが、全部リアルな話です。

失敗①:フルスーツを夏に買ってしまった

「ウェットスーツといえばフルスーツ」というイメージから、夏に5mm厚のフルスーツを買ってしまうケースです。真夏に着たら暑くて動けず、熱中症気味になった方もいます。夏はスプリングやタッパーが正解です。フルスーツは秋以降の出番です。

失敗②:サイズを大きめにした

「動きやすいように少し大きめでいいかな」と買ったら、内側に水が大量に入り込んで逆に動けなくなった、という話。ウェットスーツはぴったりサイズが基本です。緩いと保温機能が低下するだけでなく、ずれて擦れる原因にもなります。

失敗③:着替える前にトイレを忘れた

笑えない話ですが、これは非常によくあります。ウェットスーツは着脱に時間がかかるので、入水前に必ずトイレに行っておくこと。また、ジッパーの開け方・閉め方は事前に練習しておきましょう。

失敗④:日焼け止めをウェットスーツの上から塗った

ウェットスーツを着た後に日焼け止めを塗っても、素肌が出ている顔・手・足首だけに効果があります。ウェットスーツの素材(ネオプレン)に日焼け止めが付着すると劣化する場合があるので注意。ウェットスーツで隠れる部分は塗らなくてOKです。

失敗⑤:乾かさずに丸めて袋に入れた

使ったウェットスーツをびしょびしょのまま車のトランクに押し込んで、数日後に出したら悪臭がひどかった——というのもよくある話です。使用後はすぐに真水で洗い、風通しの良い日陰で干すのが鉄則です。

失敗⑥:安さだけで選んで縫い目から浸水

超格安のウェットスーツは縫い目の加工が粗く、水が大量に入ってくることがあります。夏なら「ちょっと冷たいな」で済むかもしれませんが、秋口に同じものを使うと体が冷えてパフォーマンスが落ちます。最低でも縫い目にシームテープが使われているモデルを選びましょう。

失敗⑦:ジッパーを引っ張って壊した

急いで脱ごうとしてジッパーを強引に引っ張り、初日で壊してしまったケースも。ジッパーは真っ直ぐ引くのが基本で、斜めに力をかけると壊れやすいです。チェストジップタイプは特にコツが必要なので、購入時にショップスタッフに着脱方法を教わることをおすすめします。

ウェットスーツのお手入れ方法

ウェットスーツは素材(ネオプレンゴム)がデリケートで、扱い方次第で寿命が大きく変わります。正しいケアをすれば、週1回使用でも3〜4年は現役で使えます。

使用後すぐにやること

使用後は必ず真水(水道水)でよく洗いましょう。海水の塩分はネオプレンを劣化させます。シャワーで全体を流すだけでOKです。洗い終わったら、ハンガーにかけて日陰で干します。直射日光はネオプレンを劣化させるため、必ず日陰で。物干し竿にかける場合は、腰あたりを折るように二つ折りにしてかけると型崩れしにくいです。ただし腕や脚の部分が折り目になって劣化しやすいので、ウェットスーツ専用ハンガー(幅広タイプ)を使うのが理想です。

定期的なケア

月に1〜2回は、ウェットスーツ専用シャンプーで洗うと素材の柔軟性を保てます。また、保管する際は乾燥した状態でまとめるのが基本です。折りたたむと折り目に癖がつくので、できればハンガーにかけた状態で保管しましょう。シーズンオフで長期保管する場合は、ジッパー部分に専用ルブリカント(潤滑剤)を少量塗っておくと錆びや固着を防げます。

やってはいけないこと

洗濯機で洗う・乾燥機にかけるは絶対NG。直射日光での乾燥もNG。アイロンはもちろんNG。ハンガーにかけるとき細い針金ハンガーを使うと肩部分が伸びてしまうのでこれもNG。正しく扱えば長持ちする素材なので、この4点だけは守ってください。

まとめ

夏のサーフィンにおけるウェットスーツ選びのポイントを振り返りましょう。

  1. 夏でもウェットスーツは必要。日焼け・擦り傷・保温の3点で活躍する。
  2. 種類は「タッパー・ショートジョン・スプリング」が夏の主役。水温に合わせて選ぶ。
  3. 自分がサーフする地域の水温を事前に確認しておくこと。
  4. サイズはぴったりフィットが基本。できれば試着を。
  5. 予算は「試してみたい→1万円以下」「本気で続ける→1〜3万円」が目安。
  6. 失敗しやすいポイントを把握しておけば、最初から快適なスタートが切れる。
  7. 使用後はすぐに真水で洗い、日陰干しで長持ちさせる。

最初のウェットスーツ選びは、サーフィンライフの質を大きく左右します。「よくわからないから適当に」ではなく、この記事を参考にじっくり選んでみてください。正しい一枚と出会えれば、海に入るのが何倍も楽しくなりますよ。

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この記事を書いた人

サーフィンにハマって海の近くに移住しちゃった女の子。効率良く楽しくサーフィンするために情報集めるサーフィンマニア。

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