バランスボードはサーフィンに効く?3タイプ比較とおすすめ7選

バランスボードの上でバランスを取るトレーニング風景(サーフィンの陸トレ)

11月の平日。仕事から帰って波情報を見たら、明日も明後日も海はフラット。「冬は入れる日が減るし、体幹でも鍛えておくか」とバランスボードをポチって、届いた日は30分乗った。でも2週間後、そのボードはテレビ台の横で立てかけられたまま、ヨガマットのホコリよけになっていませんか?

これ、僕自身の話でもあります。買ったのはいいけれど、乗り方も目標も分からないまま「ただ乗って揺れる」だけでは、正直3日で飽きるんです。しかも「これが本当にサーフィンに繋がっているのか?」という疑問が消えないから、続ける理由も弱い。

この記事では、バランスボードがサーフィンのどの動作に効くのか(そして効かないのか)を最初にはっきりさせます。そのうえで、ローラー型・ドーム型・ロッカー型の3タイプを比較します。床の傷や音、保管場所まで含めた選び方とおすすめ7選、そして「続く人がやっている10分メニュー」もまとめました。読み終わる頃には、自分の部屋とレベルに合う1台と、それを冬の間ずっと使い切る方法が決まっているはずです。

バランスボードの上でバランスを取るトレーニング風景(サーフィンの陸トレ)
バランスボードは「乗るだけ」だと飽きる。サーフィンの動作に紐づけた使い方が続くコツ
目次

目次

バランスボードはサーフィンに効くのか|鍛えられる動作の正体

波の上でボードをコントロールするサーファー。陸トレの成果が出る場面
海で使う「足裏で板を感じて重心を落とす」動きは、陸でも再現できる

結論から言うと、バランスボードはサーフィンに効きます。ただし「乗れば上手くなる」わけではなく、効く動作と効かない動作がはっきり分かれています。ここを最初に整理しておくと、後で製品を選ぶときもメニューを組むときも迷いません。

効くのは「テイクオフ後の3秒」と「レール to レールの重心移動」

サーフィンで一番不安定なのは、テイクオフで立ち上がった直後の数秒です。板が走り出して足元が揺れ、上体が起きてバランスを崩し、そのまま後ろに落ちる。あの瞬間に必要なのは、膝と股関節を柔らかく使って揺れを吸収し、足裏で板の傾きを感じ取る力です。バランスボードの上で立ち続ける動きは、まさにこの「揺れを吸収して立ち直る」感覚の反復練習になります。

もう一つ効くのが、左右の足裏に交互に体重を乗せる重心移動です。ボトムターンで前足のつま先側に荷重し、トップで踵側に戻す。この「レール to レール」の切り替えは、ローラー型のボードを左右に転がす動きとほぼ同じ筋肉と神経を使います。実際、僕は冬に毎日10分乗った翌春、ターンで板が傾く瞬間の怖さが明らかに減りました。感覚としては「板が傾いても足裏が離れない」という安心感です。

効かないのは「パドル力」と「波を読む力」

一方で、バランスボードでは腕のパドル筋も、波のうねりを見極める目も鍛えられません。ここを勘違いすると「毎日乗っているのにテイクオフが遅い」と落ち込むことになります。パドル持久力は水泳やチューブトレーニング、波を読む力は海に通う回数でしか伸びません。バランスボードは「立ってからの安定」に特化した道具だと割り切ってください。全身の陸トレを組みたい人は、陸トレ完全ガイドも合わせてどうぞ。持久力や柔軟性のメニューが揃っているので、冬の練習計画が立てやすくなります。

数字で見る効果の出方

バランスボードは筋力トレーニングというより「神経系」のトレーニングです。神経系の適応は筋肥大より早く、一般に2〜4週間で動作の安定が体感できると言われます。僕の場合、ローラー型に初めて乗った日は連続10秒も立てませんでした。それが1日10分を2週間続けた時点で1分以上安定して立てるようになり、3週目には目を閉じて数秒立てるようになりました。逆に言えば、1回30分を週1回やるより、1回10分を毎日やるほうが圧倒的に効きます。この性質が、後で紹介する「10分メニュー」の根拠になっています。

3タイプ比較|ローラー型・ドーム型・ロッカー型

ローラー型バランスボードに乗る女性。サーフィンの重心移動を室内で再現する
ローラー型は「左右の重心移動」の再現度が最も高いぶん、難易度と床への負担も大きい

バランスボードと一口に言っても、構造は大きく3タイプに分かれます。フィットネス系のランキング記事では「木製かプラスチックか」で分けられがちですが、サーファーが見るべきは「どの方向に、どれくらい不安定か」です。サーフィンの動きに近い順に見ていきましょう。

ローラー型(インドボード型)|最もサーフィンに近い

板の下に円筒形のローラーを置き、その上でバランスを取るタイプです。INDO BOARDが代表格で、海外のサーフスクールでも定番になっています。ローラーが左右に転がるため、足裏で板を押さえ込んで止める動きが必要になり、これがレール to レールの荷重感覚に直結します。難易度は3タイプで最も高く、初日はまず「壁に手をついて乗る」ところからのスタートになります。デメリットは、転倒リスクと床への負担、そしてローラーが転がるゴロゴロという音です。マンションの2階以上なら、厚手のマットは必須と考えてください。

ドーム型(半球・エアクッション型)|360度揺れる、入門と体幹向け

板の裏に半球状のドームが付いた一体型か、板の下にエアクッションを敷くタイプです。前後左右のどの方向にも傾くため、ローラー型のような「転がって飛ばされる」怖さがなく、初心者でも初日から乗れます。揺れが360度なので、テイクオフ直後に上体がぐらつく感覚の再現には向いていて、スクワットやプッシュアップと組み合わせた体幹トレにも使いやすいです。ただし左右への大きな重心移動、つまりターンの荷重感覚を養う点ではローラー型に劣ります。音は静かで床にも優しいので、集合住宅ならまずこのタイプが現実的です。

ロッカー型(弧を描いた木製ボード)|静か・省スペース・家族兼用

板そのものが弓なりに反っていて、シーソーのように左右に揺れるタイプです。子どものバランス遊具として売られていることも多く、揺れる方向が左右2方向に限られるため転びにくいのが特徴です。サーフィン的には「片足ずつ荷重を移す」動きの練習になり、テレビを見ながら乗り続けるような「ながらトレ」に一番向いています。負荷は3タイプで最も軽いので、中級者以上には物足りません。一方で音がほぼ出ず、壁に立てかけて収納できるので、ワンルームや家族と同居している人には強い選択肢です。

タイプ揺れる方向難易度サーフィン動作との対応音・床への負担向く人
ローラー型左右(転がる)高いレール to レールの重心移動、ターンの荷重大きい(マット必須)中級者、戸建て・1階
ドーム型360度低〜中テイクオフ直後の上体の安定、体幹全般小さい初心者、集合住宅
ロッカー型左右(シーソー)低い片足荷重の切り替え、ながらトレほぼなし省スペース、家族兼用
3タイプの比較。サーフィンの動きに一番近いのはローラー型だが、部屋の条件で選ぶのが現実的

失敗しない選び方|床の傷・音・保管場所・体重

リビングで自重トレーニングをする男性。冬の室内サーフトレのイメージ
部屋のどこに置き、どこにしまうかまで決めてから買うと「飽きた置物」にならない

タイプが決まったら、次は「自分の部屋で続けられるか」で絞り込みます。バランスボード選びで失敗する原因の大半は、性能ではなく生活環境とのミスマッチです。ここでは競合のランキング記事がほとんど触れない、床・音・保管・体重の4点を具体的に見ていきます。

床の傷と音|マンションなら「マット込み」で予算を組む

ローラー型はローラーが硬質のプラスチックやウレタンでできていて、フローリングの上で直接転がすと細かい擦り傷がつきます。賃貸なら退去時の原状回復に響く可能性があるので、厚さ10mm以上のトレーニングマットか、ジョイントマットを2枚重ねにして使ってください。マットの上ならローラーの転がりが少し鈍くなり、初心者にはむしろ乗りやすくなります。音については、ローラー型は「ゴロゴロ」という転がり音と、降りるときに板の端が床を叩く「コン」という音が出ます。下の階に人がいる環境では、夜22時以降は避けるのが無難です。ドーム型・ロッカー型は音の問題がほぼないので、時間帯を気にせず乗れます。

保管場所|立てかけられるか、ローラーが転がっていかないか

意外と見落とすのが保管です。ローラー型は板とローラーが分離しているので、ローラーが部屋の隅に転がっていって邪魔になりがちです。ローラーを立てて置けるスタンド付きの製品か、板の裏にローラーを固定できる構造のものを選ぶと片付けが1秒で済みます。板の長さは70〜90cmが主流で、90cm以上になるとワンルームでは壁に立てかけても存在感があります。省スペースを優先するなら、70cm台のショートデッキか、ロッカー型のように板単体で完結する形が向いています。

体重と耐荷重|余裕を見て+30kg

耐荷重は製品によって80kgから150kgまで幅があります。静止時の体重だけでなく、バランスを崩して片足に全体重が乗った瞬間には体重の1.5倍近い荷重がかかるので、自分の体重に30kg以上の余裕がある製品を選んでください。特に安価な木製ボードは合板の層が薄いものがあり、体重80kg以上の人が使うとたわみが出てきます。

価格帯の目安|5,000円と20,000円の差はどこにあるか

価格はおおむね3,000円台から30,000円前後まで広がっています。5,000円以下のものはドーム一体型かエアクッション型が中心で、体幹トレ入門としては十分です。10,000円前後になるとローラー型の入門モデルが選べるようになり、デッキの反りやグリップの質が上がります。20,000円以上はINDO BOARDのような定番ブランドか、職人仕上げの木製デッキで、耐久性とローラーの精度が違います。「毎日乗る前提なら10,000円以上、まず試したいなら5,000円前後」が僕の感覚です。冬の装備全体の中でどこに予算を回すかは、秋冬サーフィン装備チェックリストも参考にしてみてください。

おすすめ7選|初心者向け・中級者向け・省スペース

ここからは、上の基準で選んだ7製品を紹介します。価格はいずれも執筆時点の目安で、セールや為替で変動します。購入前に必ず販売ページで確認してください。

1. INDO BOARD Original|ローラー型の定番、迷ったらこれ

サーフィン用バランスボードの代名詞です。米国発のブランドで、日本ではSINANO(シナノ)が取り扱っています。デッキは楕円形の木製で、ローラーは直径16.5cmほどのプラスチック製。この「太めのローラー」が特徴で、細いローラーより転がりが穏やかなぶん初心者でも立ちやすく、それでいて左右への移動幅が大きいのでターンの荷重練習にしっかり使えます。価格は本体とローラーのセットで20,000円前後が目安。高いと感じるかもしれませんが、10年使っている人も珍しくない耐久性を考えると、毎日乗る前提なら最も後悔が少ない1台です。付属のトレーニングガイドもサーフィンを前提にした内容で、買ってすぐ何をすればいいかが分かります。

2. INDO BOARD + IndoFLOクッション|同じ板で初心者から始めたい人へ

INDO BOARDには、ローラーの代わりに空気で膨らませるドーム状のクッション「IndoFLO」を組み合わせる使い方があります。クッションなら360度に穏やかに揺れるので、ローラーが怖い初心者でも初日から乗れます。慣れたらローラーに切り替えれば、板を買い替えずに難易度を上げられるのが最大の利点です。クッション単体は10,000円前後が目安で、板とローラーとクッションを揃えると30,000円近くになりますが、「今は初心者、でも来春には中級の練習をしたい」という人には結局これが一番安上がりになります。空気量を減らせば揺れが大きくなるので、負荷調整も自由です。

3. Revbalance 101 v2|ストッパー付きで安心して始められるローラー型

米国のRevbalance(レブバランス)は、デッキの裏にローラーの飛び出しを止めるストッパーが付いているのが特徴です。ローラー型で一番怖いのは、バランスを崩したときに板がローラーから外れて足元から消える瞬間ですが、ストッパーがあると「板が飛ぶ」事故がほぼ起きません。初心者向けの101シリーズは、ローラーが太めで転がりも穏やか。価格は15,000円前後が目安です。INDO BOARDより一回りコンパクトなデッキで、収納面でも扱いやすい1台です。

4. MTL Balance Board|職人仕上げの木製、中級者の1台

欧州発のブランドで、デッキに緩やかな反りがあり、それがサーフボードのロッカーに近い足裏感覚を生みます。ローラーには滑り止めのゴムが巻かれていて、床の上でも滑りにくく音も控えめ。1台購入ごとに植樹を行う環境活動をしているブランドで、そういう背景に共感して選ぶサーファーも多いです。価格は15,000〜20,000円が目安。ローラー型に慣れてきて「もう少し板の反りで足裏を使いたい」という中級者に向いています。

5. Fungoal バランスボードPRO|スケートデッキ形状で省スペース

デッキがスケートボードのシェイプになっているローラー型で、長さが70cm台と短いのが最大の特徴です。ワンルームでも壁に立てかければ場所を取りません。ローラーは中央が太く両端が細い卵型で、板が転がりすぎないよう工夫されています。デッキ先端にはクッション材が入っていて、床を叩いたときの衝撃と音を和らげてくれます。価格は10,000円前後が目安で、ローラー型の入門としてコスパが高い1台です。デッキが短いぶん足幅を広く取れないので、ロングボーダーよりショートボーダー向きです。

6. Land Sup Crazy mini|プロも使う国産クッション型、音がほぼ出ない

日本のブランドで、板の下にゴム製のエアクッションを置いて乗るタイプです。JPSA公認プロのオフトレでも使われていると紹介されることが多く、揺れの方向が読めないぶん体幹への刺激が強いのが特徴です。ローラー型のように板が飛ぶことがなく、音もほとんど出ないので、集合住宅で夜に乗りたい人にはこれ一択と言ってもいいくらいです。板とクッションはセパレートで収納も楽。価格は15,000円前後が目安です。左右の大きな重心移動という点ではローラー型に一歩譲りますが、「静かに毎日続けられる」ことの価値は冬の3か月で確実に効いてきます。

7. 木製ロッカーボード(StrongTek等)|静か・軽い・家族と兼用

弓なりに反った1枚板で、左右2方向にシーソーのように揺れるタイプです。StrongTekなど複数のブランドから出ていて、価格は5,000〜8,000円が目安。負荷は軽いので中級者のメインにはなりませんが、「テレビを見ながら30分乗り続ける」ような使い方には最も向いています。裏にフェルトが貼られているものを選べば床の傷もほぼ心配ありません。お子さんがいる家庭なら、平日は自分の陸トレ、休日は子どもの遊具として兼用できます。サーフィンを始めたばかりで「まず立って揺れることに慣れたい」人の最初の1台にもおすすめです。

【比較表】7製品のタイプ・価格帯・向く人

製品タイプ価格帯の目安難易度音・床こんな人に
INDO BOARD Originalローラー型約20,000円中〜高マット必須迷ったら定番。毎日乗る人
INDO BOARD + IndoFLOローラー+ドーム約30,000円(3点)低→高クッション時は静か初心者から中級まで1台で
Revbalance 101 v2ローラー型約15,000円中マット推奨ローラー型が怖い初心者
MTL Balance Boardローラー型約15,000〜20,000円中〜高ゴム巻きで静かめ反りで足裏を使いたい中級者
Fungoal バランスボードPROローラー型約10,000円中先端クッションあり省スペース、ショートボーダー
Land Sup Crazy miniエアクッション型約15,000円低〜中ほぼ無音集合住宅、夜に乗りたい人
木製ロッカーボードロッカー型約5,000〜8,000円低ほぼ無音ながらトレ、家族兼用、入門
価格は執筆時点の目安。セールや為替で変動するため購入前に販売ページで確認を

表を見て分かるとおり、「一番サーフィンに近い」のはローラー型ですが、「一番続く」のは自分の部屋で気兼ねなく乗れるタイプです。戸建てや1階ならINDO BOARD、集合住宅ならCrazy miniかIndoFLO付き、予算を抑えて試すならロッカー型。この3択で考えると、ほとんどの人は決まります。

ヨガマットの上でプランクをする様子。バランスボードと組み合わせる体幹メニュー
バランスボードの上でのプランクは、パドルで使う体幹をそのまま鍛えられる

ここが、この記事で一番読んでほしいところです。バランスボードが「飽きた置物」になる最大の理由は、メニューがないことです。ただ乗って揺れるだけだと、5分で退屈します。逆に、サーフィンの動作に対応させた10分の型があると、毎日「今日はどこまでできたか」が測れるので続きます。以下は僕が冬の3か月、実際に毎晩やっているメニューです。

0〜2分:壁に手をついてスタンス確認

いきなり乗らず、壁に片手を添えた状態で板の上に立ちます。足幅は自分のサーフボードのスタンスと同じにして、膝を軽く曲げ、視線は正面。ここで確認するのは「前足と後ろ足のどちらに体重が偏っているか」です。多くの人は後ろ足に体重が乗りすぎていて、これが海でのテイクオフ後に板が失速する原因になっています。壁の手を離しても揺れが止まる位置を、2分かけて探します。

2〜5分:フリースタンディング+視線移動

手を離して立ち続けます。最初は30秒ももたなくて大丈夫。落ちたらすぐ乗り直し、合計3分間続けます。安定してきたら、視線を左右に振ってみてください。海では常に波を見ながら乗っているので、足元を見ずに立てることが重要です。さらに慣れたら、頭上で腕を大きく回す、ペットボトルを持ち替えるなど、上半身に別の仕事をさせます。これで「無意識にバランスを取る」回路ができてきます。

5〜8分:レール to レールの荷重スイッチ

ローラー型なら、板を右端まで転がして止め、左端まで転がして止める、を繰り返します。ポイントは「転がす」のではなく「前足のつま先側に体重を落として、板が傾くのを足裏で受ける」意識です。ボトムターンからトップターンへの切り替えと同じ動きになります。ドーム型やロッカー型の場合は、左足に体重を乗せて3秒止める、右足に移して3秒止める、という片足荷重の切り替えを行います。1往復を1回として、30回を目安に。翌日、太ももの内側と足裏が筋肉痛になっていれば正しくできています。

8〜10分:板上プッシュアップ、または板上スクワット

最後の2分は筋トレです。板を床に置いたまま両手を板の端に乗せてプッシュアップを10回。板が揺れるので、テイクオフで手を突いて体を押し上げる瞬間の不安定さが再現されます。テイクオフの動作そのものを固めたい人は、テイクオフ完全マスターの手順と組み合わせると効果が倍増します。プッシュアップが難しければ、板の上に立ってゆっくりスクワットを10回。膝がつま先より前に出ないよう意識してください。

記録の付け方|「連続で立てた秒数」だけメモする

続ける最大のコツは、記録です。ただしあれこれ書くと面倒で続かないので、スマホのメモに「日付と連続で立てた最長秒数」だけ書いてください。10秒、25秒、48秒、1分12秒…と数字が伸びていくのが見えると、それだけで翌日も乗りたくなります。3週間で目を閉じて10秒立てたら、あなたの足裏はもう去年とは別物です。冬をどう乗り切るかの全体設計は、冬もサーフィンを続ける人の型でも詳しく書いています。

サーフスケートとの使い分け

街中でスケートボードを走らせる男性。サーフスケートとバランスボードの使い分け
サーフスケートは「動きながらのターン」、バランスボードは「止まった状態の荷重感覚」を鍛える

「陸トレならサーフスケートのほうがいいのでは?」という質問をよくもらいます。答えは「役割が違うので両方あると最強、1つ選ぶなら環境で決める」です。

鍛えられる動作の違い

サーフスケートは、前トラックが大きく回転することで、ターン中の上半身のリード(肩と腰の先行)や、加重と抜重のリズムを「動きながら」練習できます。スピードが出た状態でのターンの練習という点では、バランスボードより圧倒的に海に近い動きです。一方、バランスボードは止まった状態で「足裏の荷重感覚」と「揺れを吸収する膝と股関節の使い方」を反復できます。サーフスケートは動作の練習、バランスボードは感覚と体幹の練習、と考えると分かりやすいです。

環境で決める|屋外に走れる場所があるか

サーフスケートには、車が来ない平らな路面か、スケートパークが必要です。冬の平日夜、仕事帰りにそれを確保できる人は多くありません。バランスボードは畳1枚のスペースで、夜でも雨でもできます。「週末はサーフスケート、平日夜はバランスボード」という組み合わせが、冬の陸トレとしては一番現実的です。サーフスケートの選び方はサーフスケートおすすめ6選に、海に繋がる練習法はサーフスケートの練習法にまとめています。

怪我のリスクと年齢

正直に言うと、サーフスケートは転ぶと痛いです。路面で手をついて手首を痛めると、そのまま海に入れなくなります。30代後半以降でサーフィンを始めた人や、仕事で手を使う人には、まずバランスボードで足裏の感覚を作ってからサーフスケートに進む順番をおすすめしています。バランスボードも転倒はありますが、マットの上で高さ10cm程度から落ちるだけなので、大きな怪我にはなりにくいです。

よくある質問(FAQ)

バランスボードは毎日乗ったほうがいいですか?

はい、短時間でも毎日乗るほうが効果は出ます。バランスボードは筋肉を大きくする道具ではなく、神経系に「揺れへの対応」を覚えさせる道具です。神経系は頻度で伸びるので、週1回30分より毎日10分のほうが早く安定します。筋肉痛が強い日は、フリースタンディングだけの3分に減らしても構いません。とにかく「板に乗らない日を作らない」ことが最優先です。

初心者はローラー型とドーム型のどちらから始めるべきですか?

集合住宅に住んでいるか、転倒が怖いならドーム型(またはエアクッション型)から。戸建てか1階で、来春にはターンの練習をしたいならローラー型からで大丈夫です。ローラー型は初日に立てなくて当然なので、壁に手をついて始めれば問題ありません。予算に余裕があれば、INDO BOARDのようにクッションとローラーを同じ板で使い分けられる製品が、結果的に一番無駄がありません。

マンションのフローリングで使っても大丈夫ですか?

ドーム型・ロッカー型なら、裏に滑り止めやフェルトがあれば直置きでも問題ありません。ローラー型は必ず厚さ10mm以上のマットを敷いてください。ローラーの擦り傷と、降りるときに板の端が床を叩く音を防げます。音の面では、ローラー型は夜22時以降を避けるのが無難です。夜しか時間が取れない人は、無音に近いエアクッション型を選ぶと時間帯を気にせず続けられます。

バランスボードだけでテイクオフは速くなりますか?

テイクオフの「立った後の安定」は確実に良くなりますが、「立ち上がるまでの速さ」はパドル力と動作の反復で決まるので、バランスボードだけでは不十分です。板の上でのプッシュアップを取り入れると、手を突いて体を押し上げる瞬間の不安定さは再現できます。パドル持久力はチューブトレーニングや水泳、立ち上がる動作は床でのテイクオフ練習と組み合わせてください。

スケートボードやサーフスケートで代用できませんか?

サーフスケートは動きながらのターン練習に向いていて、バランスボードは止まった状態の荷重感覚と体幹に向いています。役割が違うので完全な代用にはなりません。ただ、屋外に安全に走れる場所があり、週に2〜3回乗れるなら、サーフスケートだけでもターンの上達は見込めます。平日夜に室内でしか時間が取れない人は、バランスボードのほうが現実的に続きます。

何週間くらいで効果を実感できますか?

個人差はありますが、毎日10分乗れば2〜3週間で「連続して立てる時間」が明確に伸びます。海での実感は、その次に入った日に「テイクオフ後の足元の怖さが減った」という形で出ることが多いです。ターンの荷重が変わったと感じるまでには1〜2か月かかります。冬の間ずっと続けて、春の最初のセッションで違いを確認するくらいの気持ちで取り組んでください。

まとめ:どれを選べばいい?

最後に、この記事の要点を整理します。

  1. バランスボードが効くのは「テイクオフ後の安定」と「レール to レールの荷重感覚」。パドル力と波を読む力は別で鍛える
  2. サーフィンの動きに一番近いのはローラー型。ただし音と床の問題があるので、集合住宅ならドーム型やエアクッション型が現実的
  3. 選ぶときは床・音・保管場所・耐荷重(体重+30kg)を先に確認する。マット代も予算に入れる
  4. 迷ったらINDO BOARD。静かに続けたいならLand Sup Crazy mini。まず試すなら木製ロッカーボード
  5. 続けるコツは10分の型と「連続で立てた秒数」の記録だけ。週1回30分より毎日10分
  6. サーフスケートとは役割が違う。週末はサーフスケート、平日夜はバランスボードの併用が理想

冬は海に入れる日が減りますが、足裏の感覚を鍛える時間は増えます。今日ポチった1台が春の最初の1本を変えるかどうかは、置き場所と10分の型を決めるかどうかにかかっています。まずは部屋のどこに置くかを決めて、壁に手をついて乗ってみてください。

関連記事もあわせてどうぞ。サーフィン陸トレ完全ガイド|体幹・持久力・柔軟性を鍛える筋トレメニュー/サーフスケートの練習法|海に繋がる陸トレメニュー/冬もサーフィンを続ける人の型|挫折しない設計7つ/サーフィン前のストレッチ10選|入水前5分で動ける体をつくる

サーファー専用LINEスタンプ誕生

サーファー必見のLINEスタンプが発売中!くすっと笑えて、日常にも使えるスタンプをこの機会に是非!

施設で切れすぎたから、自分たちで作った。citywave CORE LEASH

東京の人工サーフィン施設 citywave Tokyo では、強い水流で貸出用リーシュが頻繁に切れることが現場の悩みでした。そこで工場と直接やり取りし、施設の波・海・車での牽引テストを重ねて作ったのが CORE LEASH(6ft/7mm)です。

まず、この映像を見てください。

サーファーなら驚くテスト方法ですが、更には車で引っ張るテストまで…!

スタッフ内にもサーファーがいることから、citywaveだけでなく、海でも動きやすく、安全性の高いリーシュを作ろうと、デザイン、太さ、安全性を徹底的に追求して誕生しました。7mmレギュラー径・6ft・ダブルスイベル。初中級者の1本目や、台風シーズン前の交換用に。

仁
リーシュは安全のために1年に1回は交換しよう!台風シーズン前の今がちょうどいいタイミングだ!

4,980円(税込・送料無料)。公式ECのほか、Amazon(プライム対応)でも購入できます。
※Waves読者向けクーポン「7th-wave-100-2」は2026年9月30日で終了します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

サーフィンにハマって海の近くに移住しちゃった女の子。効率良く楽しくサーフィンするために情報集めるサーフィンマニア。

目次