「サーフボードを買いたいけれど、どれを選べばいいのか全然分からない…」
お店に行ってみたものの、種類がたくさんあって、スタッフの説明もなんだか専門的で難しい。
ネットで調べてみても、情報量が多くてかえって混乱してしまった!なんて人も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫!
今回は、サーフィンをはじめて最初の1本を選ぶ人に向けた、サーフボードの選び方を解説しています。
あなたの「サーフボードデビューの1本」に、ぴったりのサーフボードがきっと見つかりますよ。
サーフィン初心者向けサーフボード:どう選ぶ?

初心者の人が「どんなサーフボードを選べばいいのか分からない」と悩むのは、サーフボードの種類が多く、違いが分かりづらいことが原因です。
サーフボードを選ぶ時にまず知っておきたい、「最初の1本に求めるべき大切な要素」について解説します。
どのサーフボードを選べばいいか分からない
初心者の人が選ぶべきサーフボードの条件は、扱いやすくて、浮力があり、安定性のあるサーフボードです。
この3つの条件がそろっていることで、「波に乗る」「サーフボードの上に立つ」ことが、楽になります。
扱いやすさ
持ち運びのしやすさ・海の中でのコントロールのしやすさに関わります。
たとえば8Ft(フィート)前後のソフトボードなら、程よい長さがありながらも軽いため、女性でも扱いやすいです。
浮力
浮力が高いと、波に押される力を受けやすくなり、少ないパワーでも進みやすくなります。
つまり、パドリングが楽になるということです。
浮力があると、波をキャッチできる回数も増え、上達が早まります。
安定性
幅と厚みのあるサーフボードは、重心がブレにくく、バランスを保ちやすいです。
細身のショートボードに憧れる気持ちも分かりますが、まずは安定性を優先することで、サーフィンの楽しさを確実に感じることができます。

最初の1本は、扱いやすさ・浮力・安定性が大事なんですね



まずは、波に乗れる感覚を楽しむのが1番!
波をキャッチできる回数が増えるから、上達も早いよ。
サイズ?形?素材? ショップでは聞きにくい…
サーフボードを選ぶときに、サイズ・形・素材という選択肢が出てきます。
ざっくりとお伝えすると、サイズ=長いもの、形=丸いもの、素材=やわらかいもの がおすすめです。
初心者の人は、この3点を押さえるだけで、だいぶ選びやすくなります。
まず、サイズは7〜9Ftくらいを基本として選びます。
サーフボードは長いほど安定感が増し、初心者の人でも立ちやすいです。
形は、幅や厚みがあると安定しやすく、テイクオフの成功率がアップします。
そして、ノーズ(先端)が丸いタイプがおすすめ。
ノーズがシャープな形は、ターン性能は高いけれど、安定性に欠けます
素材について、「PU(ポリウレタン)」や「EPS(エポキシ)」といったハードタイプもありますが、初心者には断然「ソフトボード」がおすすめです。
やわらかい素材でできているため、ぶつかっても怪我しにくく、ボード自体の耐久性も高いので、最初の1本にぴったりです。



はじめてサーフボードを買いに行った時に「リッター数は〜」って説明されて、何がなんだか分からなかったのを覚えています!



浮力の単位だけど、最初はピンとこないよね!
はじめの1本は、安定して浮くかどうかが大切だよ。
サーフボードの基本タイプを知る
サーフボードの種類には、ソフトボード、ロングボード、ファンボード、フィッシュ…と、たくさんの種類があって混乱してしまう人が多いのです。
この章では、初心者の人におすすめできるサーフボードのタイプをご紹介します。
それぞれの特徴やどんな人に向いているかを知ることで、自分に合うサーフボードを見つけやすくなります。
ソフトボード|扱いやすくて安心な入門モデル


サーフィンを始めたばかりの人がはじめの1本として、ぜひ候補に入れてほしいのがソフトボードです。
「ソフトボードっておもちゃみたい…?」と感じる人もいるかもしれませんが、初心者の人にとって、とても頼れる相棒となります。
ソフトボードの1番の魅力は、扱いやすさです。
やわらかくて軽い素材でできているため、持ち運びや取り扱いが簡単にできます。
サーフボードを海まで持って歩くときや、海の中で方向転換するときに、ストレスがかかりません。
また、浮力があって、安定性が高いことも初心者におすすめできるポイントです。
少ない力でもスーッと進むので、「波に乗る感覚」をつかむのにぴったり。
そして、波の上でもグラつきにくい設計となっています。
実際に、サーフィンスクールでもソフトボードが多く使われていて、それだけ誰にでも扱いやすいということが分かりますね。
ボード自体がやわらかいので、転倒したときや他のサーファーと接触したときの怪我のリスクも低く、安全面でも安心できます。



最初はソフトボードって、おもちゃっぽいと思ってたんです。
でも、実際に使ってみたらすっごく安定してて、ハマっちゃいました



ソフトボードは、初心者サーファーに必要な要素が全部そろっているから、おすすめだよ!
最近はおしゃれなデザインも多いしね〜
ソフトボードのおすすめは、こちらの記事も参考にしてください


ロングボード|安定感重視で波キャッチ率◎


初心者の人におすすめなサーフボードの1つに、ロングボードがあります。
ロングボードは、高い安定感と、波に乗れる確率の高さが特徴です。
「今日は波が小さいからサーフィンできないかも…」という日でも、ロングボードなら十分に遊べるので、海に行く頻度も自然と増えます。
もちろん、長さがあるぶん、持ち運びや取り扱いに多少のコツは必要になります。
しかし、最近は軽量なロングボードも増えていて、女性でも扱いやすいモデルなども登場しています。
「ソフトボードから次の1本を考えたい」「とにかく安定して波に乗りたい」という人に、ロングボードは頼れる選択肢の1つです。



この前、初めてロングボードに乗ってみたんですけど、すっごく安定感があってびっくりしました!



安定感があって、ていねいに動きを覚えるには最高の1本だと思うよ
初心者の人におすすめのロングボードは、こちらの記事も参考にしてください


ファンボード・ミッドレングス|バランス重視の中間モデル
「ソフトボードで慣れてきたけど、もう少し動かしやすいサーフボードが欲しい」
そんな人にぴったりなのが、ファンボードやミッドレングスと呼ばれるサーフボードです。
ファンボード・ミッドレングスの特徴は、ロングボードほど長くなく、ショートボードほど短くない、ちょうどいいサイズ感にあります。
長さは7〜8フィート前後のものが多く、扱いやすさと安定性のバランスが取れているのが魅力です。
パドリングの安定感はありつつ、ロングよりも軽くて動かしやいため、コントロール性がアップします。



ソフトボードに慣れてきて「もう少しスムーズに動かせるボードが欲しい!」って思ったら、ミッドレングスに移行しても良いですか?



もちろん!ステップアップしたい人にはぴったりな1本だよ。
初心者の人におすすめのミッドレングスは、こちらの記事も参考にしてください


フィッシュボード|慣れてきたらチャレンジしたい1本


出典:nanazero 公式サイト
サーフィンに慣れてきて、「ターンしたい」「スピード感を楽しみたい」と思ったら、検討しても良いのがフィッシュボードです。
フィッシュボードは、短めな割に浮力があり、初心者から中級者へのステップアップに適したボードになります。
しかし、フィッシュボードの安定感やパドリングのしやすさは、ソフトボード・ロングボードに比べて劣るため、ある程度波に乗れるようになってからのチャレンジが理想的です。



「ターンに挑戦したい!」っていうタイミングで、フィッシュボードってどうですか?



フィッシュはスピード出やすいし、意外と浮力もあるし、ステップアップにはちょうどいいと思うよ!
サーフボードの選び方|失敗しないための3つのポイント
サーフボード選びには、形やサイズだけではなく、自分の体格やよく行く海の波質、頻度など、色々な要素を考える必要があります。
この章では、サーフボードを選ぶ時に失敗しないためのポイントを、3つご紹介します。
この3つをおさえておけば、自分にぴったりな1本を見つけることができますよ
体格とレベルに合ったサイズ選び
サーフボード選びで大切な要素のひとつが、「体格とレベルに合ったサイズ選び」です。
しかし、具体的にどのくらいのサイズが自分に合っているのか、なかなかイメージしにくいですよね。
初心者の人の場合、自分の身長+20〜30cm以上のサーフボードがおすすめです。
そして、体重が重い人ほど、浮力(リッター数)が高いサーフボードが必要になります。
体重別・初心者の人へおすすめのリッター数の目安は、こちらの記事にまとめているので参考にしてください。


とはいえ、体格だけで決めるのではなく、現在のサーフィンのレベルや、今後の目標(ステップアップしたい or 安定感重視でゆっくりやりたいetc…)によっても、最適なサイズは変わってきます。
サーフショップで相談する時は、「私は〇〇kgで、今はソフトボードで立てるくらいのレベルです」などと伝えると、的確なアドバイスがもらえます。



私、身長158cmなんですけど、8Ft のサーフボードって長すぎますかね?



最初はそのくらいでいいと思う!
自分の体格に合ったサイズを選べば、成長スピードも早くなるよ♩
通う海に合ったタイプを選ぶ


どの海によく行くのかによって、選ぶべきサーフボードのタイプも変わってくるって、ご存じでしたか?
サーフポイントによって波のサイズ、力の強さ、ブレイクの速さなど、波質が異なります。
そのため、自分がよく通うことになりそうな海の波質に合ったサーフボードを選ぶことが、サーフィンをより快適に楽しくするためのカギとなります。
たとえば、波が比較的小さくて、崩れるスピードもゆるやかなポイントでは、ソフトボードやロングボードとの相性が良いです。
優しい波質の海では、長めのサーフボードが波をキャッチしやすく、上達につながります。
一方で、サイズがあり、パワーの強い波が立ちやすい海では、取り回しやすさやコントロール性が重要になります。
このような場所では、ミッドレングスなどの、軽くて反応の良いタイプがフィットするケースもあります。
もうひとつのポイントは、海に行ける頻度です。
毎週のように海に通える人は、多少チャレンジできるサーフボードでも練習を重ねられますが、月に1〜2回しか行けない場合は、浮力が高くて波をキャッチしやすい安定型ボードのほうが効率的に上達できます。



私は普段、湘南に行くことが多いので、ソフトボードが大活躍してます〜



波質に合わせてサーフボードを選ぶと、上達スピードが全然違うよね!
最初は中古 or レンタルもアリ?
「いきなり高いサーフボードを買って、続かなかったらどうしよう」
そんなふうに感じている人も、中にはいると思います。
最初は中古のサーフボードやレンタルで様子をみるのも、選択肢の1つです。
中古のサーフボードは「これからサーフィンを続けるつもりだけど、コストを抑えたい」という人におすすめです。
状態の良い中古品を取り扱っているショップも多くあり、新品に比べると安く手に入ります。
ただし、中古の場合はリペア歴や傷の有無をよく確認することが大切です。
レンタルボードは「とりあえず試してみたい」という人に最適です。
サーフスクールでは、初心者用のソフトボードを手軽に借りることができ、サイズや形もいろいろ試せます。
自分に合うサーフボードの感覚がつかめるので、購入前のお試しにぴったりです!
レンタル品や中古サーフボードでじっくり試してから、新品のサーフボードを購入する、でも全然遅くありません。



仁さんは、最初から新品のサーフボード買いました?



俺は最初、中古のサーフボードで始めたよ!



中古サーフボードからなら、気軽に試せますよね。
週末、中古が置いてあるショップを見に行ってみよう〜♩
まとめ|自分に合ったサーフボードを選ぶには?
はじめてサーフボードを選ぶ時、「どんなサーフボードを選べばいいのか分からない」と悩んでしまう人は多いです。
まずは扱いやすく、浮力があり、安定性の高いサーフボードを選ぶことが重要です。
その中で、ソフトボード・ロングボード・ファンボードなど、それぞれに特徴があるので、自分が今後どんなふうにサーフィンしたいかをイメージして選ぶと良いでしょう。
また、通う海の波質や海へ行ける頻度も、サーフボード選びにとって重要な要素です。
どこで、どのくらいの頻度で海に行けるのかも考慮に入れておきましょう。
完璧な1本を最初から見つける必要はありません。
最初は中古やレンタルで試してみて、じっくり自分に合ったスタイルを見つけるのも選択肢の1つです。
サーフボードをを探しているあなたが、最高の相棒となる1本と出会えますように!