サーフィン用語集:初心者が覚えておくべき用語

サーフィン用語集 サーフィン入門

サーフィンを始めたばかりだと、サーファー同士の会話で戸惑うことがありませんか?
「今日はダンパーな波だったね」と言われても、心の中ではクエスチョンマークがいっぱい…(笑)

この記事では、 サーフィン初心者の人が知っておくと安心なサーフィン用語を、シーン別にわかりやすく解説します。
海でよく使われる用語をしっかりカバーしているので、サーファー仲間との会話にも自然とついていけますよ!

サーフィン用語集をチェックして、あなたのサーフィンライフをもっと楽しいものにしましょう。

目次

波に関するサーフィン用語

波に関するサーフィン用語は、サーファー仲間とのふとした会話に出てきます。そんな時に「この用語の意味が分からない!」と戸惑ってしまうことがありませんか?
この章では、波に関する代表的な用語を、初心者の人にも分かりやすいように解説します。

波の大きさを表す用語

波の大きさを表す用語について、日本では体の部位を基準(腰・腹・胸・肩・頭)として表すことが多いです。
具体的には、日本人男性の平均身長(170cmくらい)の人が、平坦な海面に立った時に、波の最も高い部分が身体のどのあたりにくるかで表現しています。
日本の波情報サイトでは、この表記が一般的なので覚えておきましょう!

フラット
波が全くない、非常に小さい状態。
サーフィンは不可能。初心者の人がパドルの練習をするには良いですが、波乗りはできません。

スネ
非常に小さい波。
ロングボードやファンボードで、初心者の人や子供が波の感覚をつかむのに適しています。
テイクオフはできますが、横に走るのは難しいことが多いです。

ヒザ〜モモ
初心者の人が、テイクオフから横に走る練習をするのに適したサイズ。
ロングボードやミッドレングスでも、楽しめるサイズです。ショートボードでは少し物足りないかもしれません。

コシ〜ハラ
初心者から中級者まで楽しめる、比較的サーフィンがしやすいサイズ。
様々なサーフボードで楽しめます。ショートボードでも練習しやすく、アクションも少し入れられるようになります。

ムネ〜カタ
中級者にとって非常に楽しいサイズ。
ショートボードの醍醐味を味わえるサイズで、アクションも可能です。


中級者から上級者向けのサイズ。
パワーとスピードがあり、アグレッシブなサーフィンが楽しめます。初心者には難しいサイズです。

オーバーヘッド
上級者向けのサイズ。
波のパワーが増し、非常に速いライディングが可能です。ワイプアウト時のリスクも高まります。
ボードコントロールや状況判断能力が求められます。

ダブル
プロレベルや経験豊富な上級者向けのサイズ。
命に関わる危険を伴うこともあるため、十分なスキルが必要です。

レオナ

最初のうち、波情報でコシハラって言われても、なんだかピンとこなくって…

自分が普段よく使う波情報サイトでの波のサイズ表記と、 実際に海に入って体感した波の大きさをよく覚えておくと慣れてくるよ!

波の各部位の名称

サーフィンをしていると必ず出てくる、波の各部位の名称をご紹介します。
ここでご紹介する用語を理解しておくことで、サーフショップでスクールを受ける時にインストラクターが教えてくれる内容や、YouTubeでの解説動画が分かりやすくなります。

ピーク
波の一番高い部分/波が最初にブレイクし始める場所。
乗りやすいスタート位置でもあり、多くのサーファーが狙います。

フェイス
ピークから横方向に滑っていく面。
ライディングするメインの「壁」のような場所。波のフェイスがきれいなほど気持ちよく滑れます。

ボトム
波の下の部分。
ボトムターンなどのアクションの起点になる場所です。

ショルダー
ピークより横方向に伸びる、まだ崩れていない部分。
オープンなショルダーはロングライドがしやすく、多くのサーファーに好まれます。

スープ
崩れた後の白波部分。
初心者サーファーの練習に適した場になります。

ブレイク
波が崩れる場所のこと、波が崩れる現象そのもの。
波が崩れるポイントを「ブレイクポイント」と呼び、サーファーが波に乗る場所となります。

波のコンディションを表す用語

波のコンディションを表す時によく使われる用語を、わかりやすく解説します。
ここで紹介する用語を理解しておくことで、 波情報を見た時に「今日はサーフィンに行くべきか?」「どのサーフボードを持っていこうか?」などの判断に役立ちます。

セット
周期的に押し寄せる、通常より大きな波のまとまりのこと。
10分に1度くらい、大きな波が3〜5本くらい続くような場合「良いセットが入ってきた!」のように使われます。
多くのサーファーは、セットの波を狙っています。

オフショア
砂浜から海に向かって吹く風。
オフショアが吹くと、波のフェイスがきれいに整い、波が崩れにくく、形が良くなります。
サーフィンをする上で理想的な風向とされています。

オンショア
海から砂浜に向かって吹く風。
オンショアが吹くと波の面がざわつき、波が早く崩れたり、形が悪くなったりします。
コンディションとしては、あまり良くありません。

チョッピー
風の影響などで波の面が荒れていて、スムーズなライディングがしにくい状態。
オンショアや強い風が吹いている時に起こりやすいです。

チューブ(バレル)
波が巻いてトンネル状になった空間のこと。
このトンネルの中を通り抜けることを「チューブライディング」と言い、サーフィンの中でも最もエキサイティングで高度なテクニックの一つです。

クローズアウト
沖に出るのが困難な状態、またはライディングできる波がない状態。
波が大きすぎたり、波のサイズに対して地形が適していない場合に起こりやすいです。

ダンパー
波全体が、一気に崩れる状態。
ライディングが非常に難しく、危険な場合があります。初心者の人が乗るとワイプアウトしやすい波です。

ジャンク
海のコンディションが悪く、サーフィンをするのに適さない状態。

グリーンルーム
チューブの中の空間。サーファーにとっては最高の瞬間のひとつ。

ホレた波
波の斜面が切り立っていて、垂直に近い状態の波のこと。
スピードが出やすいですが、初心者の人には難易度が高いです。

地形に関する用語

サーフィン中に覚えておきたい、地形に関する用語を解説します。
ここで紹介する用語を理解しておくことで、安全にサーフィンを楽しむ意識が高まります

サンドバー
海底に砂が堆積してできた浅瀬のこと。
ビーチブレイクの多くは、サンドバーの形によって波のブレイクポイントが決まります。
サンドバーは潮の満ち引きや波の力によって常に形が変化するため、波のブレイクする場所や形も日々変わることがあります。

リーフ
海底が岩やサンゴ礁でできている場所のこと。
リーフブレイクは、砂地(ビーチブレイク)に比べて海底の地形が安定しているため、波の形が規則的でパワフルなことが多いです。
ただし、転倒すると怪我のリスクが高いという特徴もあります。

カレント
潮の流れや離岸流のこと。
リップカレントは、沖に向かって強く流れる潮の流れで、うまく利用すればパドルなしで沖に出られます。
初心者の人は、沖に流されてしまう危険性があるため、注意が必要です。

レオナ

前に、空いている場所があると思って行ったら、一部リーフのポイントだったことがあってびっくりしたよ〜

ビーチブレイクとリーフブレイクが混じっているポイントもあるから、初心者のみんなは気をつけてね!

サーフィン中のライディングやテクニックに関する用語

サーフィン中の動きに関する用語について、分からなかったことがありませんか?
ここで紹介する用語を知ることで、スクールで教えてもらう内容や技術解説系の動画を理解しやすくなり、練習の質がぐっと上がります。

サーフィンにおける基本動作に関する用語と、主な技や失敗パターンに関する用語を紹介します。

サーフィンの基本動作

パドリング
サーフボードに腹ばいになり、手で水をかいて進む動作のこと。
サーフィンにおいて最も基本的な動作であり、沖へ出る時・波に乗る時にパドリングを行います。

ゲッティングアウト
波待ちをする沖まで移動すること。
波をかいくぐりながら沖へ向かう作業であり、パドリングやドルフィンスルーなどのテクニックが必要となります。

テイクオフ
パドリングで波を捉え、サーフボードの上に立ち上がる動作のこと。
サーフィンにおいて重要なスキルの1つであり、テイクオフができないと波に乗れません。

ドルフィンスルー
波の下をサーフボードごと潜り抜けるテクニック。
波が来る直前にボードの先端を沈め、自分の体重をボードにかけて深く潜り、波が通り過ぎたら浮上します。

サーフィンの技、失敗パターンに関する用語

サーフィン中の、主な技と失敗パターンに関する用語を解説します。
技の用語を知っておくことで、サーフィンの試合をより楽しんで見ることができます。
また失敗パターンに関する用語を知ることで、失敗した時の原因を理解して、改善できるようになります。

ボトムターン
波のフェイスを降りて、ボトムで方向転換するターンのこと。全ての技の基礎となる重要なターンです。

カットバック
波のフェイスを横に走りすぎた時・波の崩れる方向に戻りたい時に、波のパワーゾーンに戻るためのターン。

オフザリップ
波のトップにボードを当て込み、垂直に近い角度で波を切り裂くようにターンする技。
スプレーを上げることが多く、パワフルでダイナミックなアクションです。

フローター
崩れかけた波のスープの上に、ボードを滑らせるように乗っかり、波のセクションを越えていく技。

エアリアル
波のリップを利用して空中に飛び出し、着地する技。
非常に高度でアクロバティックな技であり、ボードを掴んだり、回転したりと様々なバリエーションがあります。

ワイプアウト
サーフィン中に波に乗り損ねたり、バランスを崩したりして、サーフボードから落ちてしまうこと。
波に巻かれたり、海底に叩きつけられたりすることもあります。

パーリング
テイクオフの時に、サーフボードの先端が波に突き刺さり、そのまま前方に投げ出されてしまうこと。
パドリングが遅れて波に押されすぎたり、ボードの重心が前に偏りすぎたりすると起こりやすい現象です。

レオナ

初心者の時は、私、パーリングばっかりしていました 笑

最初はみんなそうだよ!諦めずに練習しよう♩

サーフィンのルールやマナーに関する用語

サーフィンは海という公共の場所で行うスポーツだからこそ、 ルールやマナーをしっかり理解することがとても大切。安全性が高まるのはもちろん、他のサーファーと気持ちよく波を共有できるようになります。
この章では、サーフィンの基本的なルールやマナーに関する用語を用語を、わかりやすく解説します。

プライオリティ
波に乗る優先権のこと。
競技サーフィンにおいては明確なルールとしてプライオリティが存在し、波に乗る順番が定められています。
一般的に楽しむサーフィンにおいても、暗黙のルールとして「ピーク優先」という考え方があり、この優先権を尊重することがマナーとされています。

ピーク優先
波が最初に崩れ始める場所に最も近いサーファーに、その波に乗る優先権があるという基本的なルール。
波の奥から先にテイクオフした人が優先されます。

ドロップイン(前乗り)
すでに他のサーファーがライディングしているにもかかわらず、進路の邪魔になる位置から同じ波にテイクオフしてしまう行為のこと。マナー違反であり、非常に危険な行為とされています。
もし誤って前乗りしてしまった場合は、すぐにライディングを止め、相手に謝るのがマナーです。

ローカリズム(ローカル)
特定のサーフポイントを拠点とする地元サーファー(ローカル)が、その場所での優先権やルールを主張する傾向のこと。ビジターサーファーが海に入った時に、ルールやマナーを守らないと、ローカルから注意を受けることがあります。
はじめて行くポイントでは、ローカルサーファーを尊重し、マナーを守ることが大切です。

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まとめ

サーフィンに欠かせないさまざまな用語を、シーン別に解説しました。
初心者サーファーの中には周りの会話が理解できなくて不安」「ルールを知らずに迷惑をかけてしまわないか怖い」 という悩みを抱えている人も多いと思います。
でも今回ご紹介した用語を知っておくことで、安心して海に向かえるようになるはずです。

もちろん、これらの用語は1度読んだだけで完璧に覚えられるものではありません。
実際にサーフィンをしていく中で、経験と結びつけて覚えていくのが1番の近道です。

もし忘れてしまっても、またこの記事を読み返したり、海での会話から少しずつ吸収していけば大丈夫!
焦らず、楽しく、自分のペースで学んでいきましょう。

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この記事を書いた人

サーフィンにハマって海の近くに移住しちゃった女の子。効率良く楽しくサーフィンするために情報集めるサーフィンマニア。

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