オフザリップのやり方|リップを当てる練習のコツ

波のリップに向かってボードを当て込むサーファー

ボトムターンからリップに向かった瞬間、板がスッポ抜けて体だけが宙に浮く。あるいはリップに届く前に失速して、波の中腹でモタッと終わる。オフザリップに挑戦し始めた頃って、だいたいこのどちらかですよね?実は筆者も、最初の1年はスプレーどころか「当てた感触」すらつかめませんでした。

でも安心してください。オフザリップは才能ではなく、手順の技です。ボトムターンからのライン取り、目線と肩の使い方、蹴り込みと引きつけのタイミング。この記事では、その一連の動きを5つのステップに分解して解説します。さらに「当て込めない」「失速する」「巻かれる」という失敗パターン別の直し方まで踏み込みました。

台風スウェルで掘れた波が増えるこれからの季節は、オフザリップ習得のベストシーズン。読み終わる頃には、次のサーフで試したくてウズウズしているはずです。

目次

目次

  • オフザリップとは?トップターン・スナップとの違い
  • 成功の8割はボトムターンで決まる
  • オフザリップのやり方を5ステップで分解
  • できない原因別の矯正法|3大失敗パターン
  • 練習に向いた波とボード、上達を早める環境選び
  • よくある質問(FAQ)
  • まとめ

オフザリップとは?トップターン・スナップとの違い

波のトップでスプレーを上げるオフザリップの瞬間
崩れる寸前のリップに当て込むのがオフザリップ

オフザリップとは、今にも崩れそうな波のトップ(リップ)にボードを当て込み、一気にボトムへ戻すアクションのことです。「リッピング」や「当て込み」とも呼ばれます。豪快なスプレーが上がる、サーフィンの花形マニューバですね。

ただ、かっこいいだけの技ではないんです。崩れてくるリップのパワーをもらうことで、失速するどころかスピードが加算されます。つまりオフザリップは「加速装置」。これが決まると、1本の波で2回、3回とアクションを重ねられるようになります。

トップターン・スナップとの違い

混同しやすい3つの技を整理しておきましょう。トップターンは波の上部でゆるやかに方向転換するターンの総称です。スナップは波のトップ付近でテールを鋭く弾いて短く返す技。そしてオフザリップは、崩れる寸前のリップそのものにボードを当ててから返す技です。

当てる場所ターンの質難易度
トップターン波の上部(フェイス)弧を描く滑らかな返し★★☆☆
スナップトップ付近テールを弾く鋭い返し★★★☆
オフザリップ崩れる寸前のリップリップに当てて跳ね返る★★★★

順番としては、トップターンで波の上まで行けるようになってからオフザリップに挑むのが王道です。ボトムターンとトップターンの基礎がまだ不安な方は、先にボトムターン&トップターンのコツと練習方法を読んでおくと、この先の内容がグッと理解しやすくなりますよ。

なぜ7〜9月が習得のチャンスなのか

オフザリップには「掘れて崩れるリップ」が必要です。日本では台風スウェルが入る7〜9月に、パワーのある掘れた波が増えます。ダラダラした厚い波では当てる場所自体が存在しないので、この時期は年間で最も練習機会が多いシーズンなんです。波情報で「頭前後・やや掘れ気味」の日を狙っていきましょう。

成功の8割はボトムターンで決まる

ボトムターンで波の斜面を駆け上がるサーファー
リップに届くかどうかはボトムターンの質で決まる

オフザリップの成否は、リップに当たる前にほぼ決まっています。決めるのはボトムターンです。ここで大事な注意点をひとつ。「深いボトムターンをしろ」という定番アドバイス、実は初中級者には逆効果になりがちなんです。

「深いボトムターン」の落とし穴

プロの映像を見ると、波のずっと沖側から深く回り込んで縦に上がっていきますよね。あれはトップスピードが出ているからできる芸当です。ボトムターンの深さはスピードに比例します。スピードが足りないまま形だけ真似て深く降りると、リップに届く前に失速してしまう。トップで速度がゼロになれば、当然戻ってこられません。

最初のうちは、ボトムまで降り切らない「浅めのボトムターン」でOKです。波の中腹から斜め45度くらいのラインでリップに向かう。当てるまでの距離が短いぶん失速せず、成功率が一気に上がります。慣れてスピードがついてきたら、少しずつ深く・縦にしていけばいいんです。

狙うのはブレイク寸前のカール部分

ボトムにいる間に、当て込むポイントを目で決めます。狙うのは、今まさに崩れようとしているリップやカールの部分。ここが波のパワーが最も集まる場所です。すでに崩れてしまったスープに当ててもボードは返りませんし、まだ崩れる気配のない厚いショルダーでは跳ね返りがもらえません。

目安として、崩れる場所の30cmほど手前に当てる意識を持つと、アクション後にスピードがつきやすくなります。「崩れる瞬間のリップと自分のボードが同じ場所で出会う」ようにタイミングを合わせる。この感覚は、波を横から観察する癖をつけると養われていきます。

タイミングは波が教えてくれる

「いつ上がり始めればいいか分からない」という声もよく聞きます。答えはシンプルで、リップが崩れ始める半テンポ前です。ボトムから上がるのに約1〜2秒かかるので、「崩れた!」と思ってから動くのでは遅いんですね。波のセクションの先を読んで、崩れそうな場所へ先回りするイメージを持ちましょう。

おすすめの練習は、入水前の10分間の波チェックです。「今だ」と思う瞬間に手を叩いてみて、実際にリップが崩れるタイミングとのズレを確認する。地味ですが、これを続けた人とそうでない人では、半年後の当て込み成功率がまるで違います。海に入らなくてもできる、最強のイメージトレーニングです。

オフザリップのやり方を5ステップで分解

リップにボードを当てて返すサーファーの動作
目線→肩→腰→ボードの順で回すのが鉄則

ここからが本題です。一連の流れを5つのステップに分解しました。ポイントは、常に「目線→肩→腰→ボード」の順で体が回ること。ボードは最後についてくるだけ、と覚えてください。

ステップ1〜2|ライン取りとアプローチ

ステップ1は、テイクオフ直後のライン取りです。波のトップにいるときはボトムを、ボトムにいるときはトップを意識して、大きな上下のラインを描きます。横に真っ直ぐ走るだけでは、リップに向かう角度が作れません。

ステップ2は、ボトムターンでのアプローチ。膝を曲げて重心を低く保ち、レールを入れながらリップに向かいます。このとき目線は当て込むポイントに固定。顔が下(ボード)を向いた瞬間に、ラインはぶれてしまいます。体感ですが、失敗の半分は目線が原因と言っていいくらいです。

ステップ3|駆け上がりと肩の開き

フェイスを駆け上がる局面では、波側の肩を大きく開きます。フロントサイドなら、進行方向側の腕を耳につけるくらい大胆に回し込んでください。腕を回すと上半身が強制的に捻られ、頭と目線も自然に先行します。この「先行動作」が、後からボードを返す原動力になるんです。

ノーズはやや上向きのイメージで、後ろ足加重のままトップへ。ここで前傾すると、リップに当たる前にノーズが刺さります。

ステップ4〜5|蹴り込みと引きつけ、リカバリー

ステップ4が当て込みの瞬間です。リップにボードが触れる瞬間、後ろ足でテールを波の裏側へ思い切り蹴り込みます。同時に前足の膝を胸に引きつけて、ボードを体の下に畳み込む。この「蹴り込み+引きつけ」がワンセットです。蹴るだけだと板が飛んでいき、引きつけだけだと回転力が足りません。

ステップ5はリカバリー。当てた後は目線をいち早くボトムへ送り、上半身からボトムに向かって降りていきます。着地はやや後ろ足加重で、ノーズの刺さりを防ぎましょう。降りた勢いをそのまま次のボトムターンにつなげられれば、コンボの始まりです。

バックサイドは「開いて戻すだけ」

バックサイドは視界が悪いぶん苦手意識を持つ人が多いですね。でも動き自体はシンプルです。ボトムターンで波側の手を水面に近づけ、親指をリップ方向へ向けると体が自然に開きます。あとはフロントサイドより少し早めのタイミングで蹴り込み、開いた体を元に戻すだけ。慣れるとフロントより得意になる人も多いんですよ。

できない原因別の矯正法|3大失敗パターン

ビーチで練習に向かうサーファーたち
失敗の型が分かれば直し方も決まる

「やり方は分かったけどできない」が、オフザリップの一番あるあるです。ここでは失敗を3パターンに分けて、それぞれの原因と矯正ドリルを紹介します。自分がどの型かを特定するだけで、練習の質が変わりますよ。

パターン1|そもそもリップに当て込めない

リップまで上がれない人の原因は、ほぼスピード不足かライン取りです。まず、深いボトムターンをやめて浅い斜め45度のアプローチに変えましょう。それでも届かないなら、そもそも波を横に走るスピードが足りていません。アップス&ダウンの練習に一度立ち返るのが、遠回りに見えて最短ルートです。

矯正ドリルは「スープ当て」。崩れた後の白い泡(スープ)に浅い角度で当てて戻る練習です。リップより優しく、何度でも反復できます。1ラウンドで10回当てるつもりでやってみてください。

パターン2|トップで失速して技にならない

リップには届くのに、当てた後モタッと終わる型です。原因は2つ。ひとつは崩れる前の厚いショルダーに当てていること。跳ね返りがもらえる「崩れる寸前」を待つ我慢が必要です。もうひとつは先行動作の不足。腕と肩の回し込みが小さいと、ボードに回転力が伝わりません。

矯正ドリルは陸トレが効きます。スケートボードやサーフスケートで、進行方向の腕を耳に当てる勢いで回し込み、ボードを返す練習を反復しましょう。体の連動は陸で覚えるほうが圧倒的に速いです。週2回×15分でも、1ヶ月後の海での動きが変わります。

パターン3|当てた後に巻かれる・降りられない

当て込みは成功するのに、その後リップと一緒に巻かれてしまう型。これは実は一番惜しい失敗で、原因はリカバリーの遅れです。当てた瞬間に達成感で目線が止まっていませんか?目線と上半身は、当てる前からもうボトムに向かい始めているのが正解です。

また、崩れるスピードが速いホレた波で練習しすぎている可能性もあります。少し緩めの波でタイミングを体に入れてから、掘れた波に戻りましょう。カットバックの記事で解説している「パワーゾーンに戻る」感覚も、リカバリーの精度を上げてくれます。

練習に向いた波とボード、上達を早める環境選び

最後に、練習環境の話です。オフザリップは「どこで練習するか」で上達速度が2倍変わる技だと思っています。

波は「胸〜頭・やや掘れ」がベスト

理想はサイズ胸〜頭で、程よく掘れてカールがはっきり見える波です。膝腿の小波ではリップのパワーが弱く、跳ね返りの感覚がつかめません。逆に頭オーバーの掘れた波は、失敗したときのリスクが大きく反復練習に不向きです。レギュラー・グーフィー両方向に割れるポイントなら、フロントとバックを同日に練習できて効率的ですね。

ボードはいつもより「動く」設定で

浮力が大きすぎるボードは直進安定性が高いぶん、トップでの返しが重くなります。普段より少しだけロッカーが強い、あるいは短めのボードだと返しの感覚をつかみやすいです。フィンをひと回り小さくするだけでも、テールの抜け感が出て練習しやすくなりますよ。買い替えまでは不要ですが、道具で難易度を下げる発想は持っておいて損はありません。

1本の波でやることを1つに絞る

練習の質を上げるコツは、1本の波でのテーマを1つに絞ることです。「今日は目線だけ」「この1本は肩の回し込みだけ」という具合ですね。全部を同時に意識すると、結局どれも中途半端になります。海から上がった直後に、できた・できないをスマホにメモする習慣も効果絶大です。記憶が新しいうちの30秒メモが、次のセッションの課題を明確にしてくれます。

可能なら、自分のライディングを撮影してもらうのが一番です。頭の中のイメージと実際の動きのギャップに、最初は驚くはずです。「腕を思い切り回しているつもり」が、映像で見ると肘から先しか動いていない。これ、本当によくあるんです。月1回の撮影チェックだけでも、修正の精度が大きく変わりますよ。

よくある質問(FAQ)

Q1. オフザリップとスナップはどう違うのですか?

どちらも「当て込み」と総称されるトップアクションで、境界は曖昧です。あえて分けるなら、オフザリップは崩れる寸前のリップにボードを当ててその反発で返す技、スナップはリップに頼らずテールを鋭く弾いて返す技です。実際のライディングでは波の状況次第で連続的に使い分けるので、まずはリップの反発をもらう感覚から覚えるのがおすすめです。

Q2. どのレベルから練習を始めていいですか?

目安は3つです。①狙った方向へテイクオフできる、②アップス&ダウンで加速しながら横に走れる、③浅くてもボトムターンで波の上下を使える。この3つが揃っていれば挑戦OKです。逆にどれかが欠けていると、リップまでのスピードが作れず挫折しやすいです。焦らず土台から積み上げるほうが、結果的に習得は早くなりますよ。

Q3. 小波しかない日は練習になりませんか?

むしろ活用できます。小波の日はスープ当ての反復デーにしましょう。崩れた泡に浅い角度で当てて戻るだけでも、蹴り込みと引きつけ、目線の先行という核になる動作は全部練習できます。リスクが低いぶん思い切って動けるのも利点です。頭サイズの日に月2回挑むより、小波で週2回反復するほうが上達は確実に速いです。

Q4. 陸トレだけでも上達しますか?

「体の連動を覚える」目的なら、陸トレは非常に有効です。サーフスケートで腕の回し込みからボードを返す動きを反復すると、目線→肩→腰→ボードの順番が体に染み込みます。ただし波のタイミングを計る感覚だけは海でしか磨けません。陸トレ7割・海3割ではなく、海をメインに陸で補強する配分が理想です。

Q5. 当てた後に必ず巻かれてしまいます。なぜですか?

リカバリーの遅れが原因のことがほとんどです。当てた瞬間に目線が止まると、体の回転も止まり、崩れるリップに置いていかれます。目線と上半身は当てる前からボトムへ降り始めるのが正解です。また、崩れの速い波で練習している場合は、少し緩い波でタイミングを覚え直すと改善が早いです。惜しい失敗なので、あと一歩ですよ。

Q6. 縦のオフザリップにするにはどうすればいいですか?

実は「板を垂直に当てよう」としないことがコツです。プロの強烈な縦リップも、スロー映像で見るとボードは意外と斜めに入っています。縦に見えるのは、スプレーの方向と体の返しの鋭さによるものです。垂直を意識しすぎるとラインが破綻して失速します。斜め45度の当て込みを確実に決め、少しずつ角度を立てていくのが、結局一番の近道です。

まとめ|オフザリップは手順の技

オフザリップ習得のポイントを整理します。

  1. オフザリップは崩れる寸前のリップに当てて返す「加速装置」
  2. 初中級者は深いボトムターンより浅い45度のアプローチから
  3. 動く順番は常に「目線→肩→腰→ボード」。腕は耳につけるくらい回し込む
  4. 当て込みは「後ろ足の蹴り込み+前足の引きつけ」がワンセット
  5. 失敗は3パターンに分類して、原因に合ったドリルで矯正する

派手なスプレーは、地味な手順の積み重ねの先にあります。まずは次のサーフで、腕を耳に当てる勢いの回し込みだけ試してみてください。「おっ、板が返った!」という1回のきっかけが、あなたのサーフィンを一段引き上げてくれるはずです。

土台に不安がある方はボトムターン&トップターンのコツを、オフザリップが決まり始めた方は次の技としてカットバックのやり方もぜひチェックしてみてくださいね。台風スウェルのこの季節、当て込みチャンスは目の前です。

サーファー専用LINEスタンプ誕生

サーファー必見のLINEスタンプが発売中!くすっと笑えて、日常にも使えるスタンプをこの機会に是非!

1,000円OFFクーポンGET!送料無料!驚異的なコスパのリーシュが新たに誕生

元々は東京の大井町にあった人口サーフィン施設であるcitywave Tokyoから驚異的なコスパのリーシュが発売されました

まず、この映像を見てください。

サーファーなら驚くテスト方法ですが、更には車で引っ張るテストまで…!

実際にcitywaveを体験したことならわかると思うのですが、水流が凄まじく、「貸出しているリーシュがめちゃくちゃ切れる」というのが現場の悩みでもあったとのこと。

スタッフ内にもサーファーがいることから、citywaveだけでなく、サーフィンで使っても動きやすく、安全性の高いリーシュを作ろう、ということで実際に工場と直接交渉をし、テストを行いながら、デザインはもちろん、太さ、安全性など徹底的に追及して誕生したとのことです。

レオナ
記念して7周年かつ、Waves限定のクーポンをご用意いただきました!

リーシュは安全のために1年に1回は交換しよう!送料無料もセットになる今のうちにGETがオススメだ!

ご好評で購入希望が増えたため、特別追加いたしました!
クーポンコード:7th-wave-100-2
割引金額:1,000円OFF(4,980円→3,980円)
有効期限:2026年9月末まで
先着:100名まで
※リーシュのみ利用可能。

こちらのコードは終了いたしました。
クーポンコード:7th-wave-100
割引金額:1,000円OFF(4,980円→3,980円)
有効期限:2026年6月末まで
先着:100名まで
※リーシュのみ利用可能。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

サーフィンにハマって海の近くに移住しちゃった女の子。効率良く楽しくサーフィンするために情報集めるサーフィンマニア。

目次