サーフブーツはいつから?水温別の切替時期と装備順

水温が下がり始めた海へ入っていくウェットスーツ姿のサーファー

「サーフブーツって、結局いつから履けばいいんだろう?」

9月に入って朝の海が少しひんやりしてくると、毎年この疑問が頭をよぎりますよね。まだ暑いのにブーツなんて早い気もするし、でも去年は足が冷えて1時間で上がった記憶もある。ネットで調べても出てくるのは「おすすめランキング」ばかりで、肝心の「いつ履くのか」には誰も答えてくれません。

この記事では、その答えを「水温◯度で◯を足す」という一枚の表にまとめました。湘南・千葉・仙台・関西・九州のエリア別水温カレンダーも載せているので、自分のホームがいつ何度になるかを確認しながら読み進められます。装備を足す順番、ブーツの厚みの選び分け、グローブがパドルに与える不都合な影響まで、正直に書きました。読み終わる頃には、今年の秋冬に何をいつ車に積むかが決まっているはずです。

目次

秋のサーフィンで最初に冷えるのは手足|寒さの入り口はどこか

秋の朝の海辺を歩くサーファー。手足から冷えが始まる季節
秋のサーフィンで最初に音を上げるのは、胴体ではなく手足の末端です

秋の海で「寒い」と感じたとき、その寒さがどこから来ているかを考えたことはありますか。多くの人はウェットスーツの厚みを疑います。でも実際に最初に限界がくるのは、ほとんどの場合で足の裏と指先なんです。

体温は「末端」から順に奪われていく

人間の体は冷たい環境に置かれると、まず手足の血管を細くします。中心部の内臓と脳を守るために、末端への血流を絞るわけです。これは自律神経の働きで、意識的にコントロールできません。つまり寒い海では、胴体がまだ平気でも足先と指先だけが先に冷える。これは構造上そうなるようにできています。

しかも足の裏は、ボードとの接点として常に水に触れ続けます。パドリング中は水面に浮いた状態で、テイクオフして立てば海水にさらされる。同じ「水に浸かっている」でも、ウェットスーツに覆われた胴体とは条件がまるで違うんです。

手も同じです。パドルは1セッションで数百回。そのたびに指先が水を切ります。水を含んだ手は蒸発熱でさらに温度を落とし、風が当たればもう一段冷える。だから「ウェットは十分暖かいのに、なぜか集中できない」という状態が起きます。あれは末端の冷えが先行しているサインです。

気温より水温、水温より「風」が効く

装備を判断するとき、多くの人は天気予報の気温を見ます。でも実際に体温を奪うのは水です。水の熱伝導率は空気のおよそ25倍。同じ15℃でも、空気の中と水の中では冷え方がまったく違います。

そして水温と同じくらい効くのが風です。海から上がった瞬間、濡れた体に北風が当たったときのあの感じ。あれは気化熱で一気に熱を持っていかれている状態です。秋から冬にかけては北寄りの風が吹く日が増えるので、水温が同じ18℃でも、無風のオンショアの日と北風6mの日ではまったく別物になります。

だから装備の判断基準は「水温を軸に、風で一段調整する」のが実用的です。水温18℃で北風が強い日は、水温16℃相当だと思って準備する。この一段のバッファがあるかないかで、セッションの長さが30分は変わります。

「まだ大丈夫」が一番損をする

秋のサーフィンでもったいないのは、装備の投入を渋って波を逃すパターンです。台風シーズンが終わって北東うねりが入り始める10月から11月は、実は1年で最も波がまとまる時期。混雑も夏ほどではありません。それなのに足が冷えて1時間で上がっていたら、いちばんおいしい季節を半分しか味わえていないことになります。

ブーツもグローブも、数千円から1万円台で買えるものです。それでセッション時間が2時間に伸びるなら、投資としてはかなり効率がいい。「まだ早いかな」と迷っているなら、車に積んでおくだけでもいいんです。現場で水に足を入れてから決められますから。

エリア別・水温カレンダー|あなたの海はいつ何度になる?

「12月からブーツ」といった説明をよく見かけますが、これはあくまで関東基準の話です。仙台と宮崎では同じ11月でも水温が5℃以上違います。まずは自分のホームの水温推移を押さえるところから始めましょう。

主要5エリアの月別水温めやす

以下は各エリアの平年的な月平均水温の目安です。年によって2℃前後の変動はありますし、同じ千葉でも北と南でズレます。あくまで「自分の海の温度感」をつかむための基準として使ってください。

エリア9月10月11月12月1月2月
仙台・福島22〜23℃19〜21℃16〜18℃13〜15℃10〜12℃8〜11℃
千葉北(九十九里)24〜25℃21〜23℃18〜20℃15〜17℃13〜15℃12〜14℃
湘南25〜26℃22〜24℃19〜21℃16〜18℃14〜15℃13〜14℃
関西(和歌山)26〜27℃23〜24℃20〜22℃17〜19℃15〜16℃14〜16℃
九州(宮崎)27℃前後24〜25℃22〜23℃19〜20℃17〜18℃16〜18℃
エリア別・月平均水温の目安(平年ベース/年により変動あり)

この表を横に見ていくと、面白いことがわかります。仙台の11月と湘南の1月がほぼ同じ水温なんです。つまり東北のサーファーは、関東より2か月ほど前倒しで装備を組み替える必要があります。逆に宮崎は真冬でも湘南の12月相当。グローブなしで越冬できる年も珍しくありません。

水温は気温より1〜2か月遅れて動く

もうひとつ知っておきたいのが、水温の遅れです。気温が最も下がるのは1月ですが、水温の底は2月から3月頭。水は熱容量が大きいので、空気の変化にゆっくり追従します。

この遅れは秋にも効きます。9月から10月は「気温が下がったのに水はまだ温かい」時期。上がってからのほうが寒いという逆転が起きます。だから9月10月は、ブーツより先に上がったあとの防寒(ポンチョやお湯)を用意したほうが体感は改善します。

逆に3月から4月は「気温は春なのに水は真冬」。この時期にウェットを薄くして失敗するサーファーは毎年います。装備を薄くするタイミングは、気温ではなく水温を見て決めてください。

水温はどこで調べる?

実際の水温は、海上保安庁の「現在の表面水温図」や気象庁の日別海面水温データで確認できます。波情報サービスの多くもポイントごとの水温を表示しているので、朝チェックのときに一緒に見る習慣をつけると精度が上がります。

ただし衛星データは沖合の値なので、実際の岸際とは1〜2℃ずれることがあります。特に河口近くのポイントや、南風で沿岸湧昇が起きた日は表示より冷たいことがある。数字はあくまで目安として、最後は自分の足で確かめるのが確実です。

装備を足す順番|3mmジャーフル→ブーツ→グローブ→ヘッドキャップ

ウェットスーツを着てボードを抱えるサーファー。装備を足す順番が快適さを決める
防寒アイテムは一度に全部足すのではなく、水温に応じて順番に積み上げていきます

ここがこの記事の核心です。防寒装備には、投入すべき順番があります。この順番を守ると、余計な動きの制限を受けずに、必要な暖かさだけを手に入れられます。

【一覧表】水温◯度で◯を足す

まずは結論から。この表を車のダッシュボードに入れておけば、迷うことはほぼなくなります。

水温ウェットブーツグローブヘッドキャップ
22℃以上ロンスプ/シーガル不要不要不要
20〜22℃2/3mmジャーフル不要不要不要
18〜20℃2/3mmジャーフル車に積む不要不要
16〜18℃3/5mmフル〜セミドライ3mm投入車に積む不要
14〜16℃セミドライ3mm3mm投入風強ければ
12〜14℃セミドライ3〜5mm3mm車に積む
10〜12℃セミドライ5mm3〜5mm投入
10℃未満セミドライ/ドライ5mm5mm必須
水温別・防寒装備の追加タイミング早見表(北風が強い日は一段上を選ぶ)

湘南の平年値と照らし合わせると、ブーツの投入は12月上旬、グローブは1月上旬あたりが標準ということになります。千葉北なら2週間ほど前倒し。仙台なら11月中にブーツ、12月中にグローブです。宮崎は12月末にブーツ、グローブは寒波の日だけという年もあります。

なぜブーツが先で、グローブが後なのか

順番の理由はシンプルで、失うものと得るもののバランスです。

足の裏は、確かに感覚が大事です。ボードのどこに乗っているかを把握するセンサーですから。でもブーツを履いても、体重の乗る位置は靴下越しにちゃんと伝わります。慣れれば1〜2セッションで違和感は消えます。一方で足の冷えは、直接的にセッション時間を削ります。得るもののほうが明らかに大きい。

対してグローブは、パドリングという行為そのものに影響します。指の間から水が抜けるか、水を掴めているかは、進みに直結する。だからグローブは「必要になるまで待つ」のが正解です。手が冷えて感覚がなくなり、リーシュを外すのに手間取るレベルになって初めて投入する。それが14〜16℃のラインです。

ヘッドキャップが最後なのも同じ理屈です。頭は放熱量が大きいので保温効果は絶大ですが、耳が塞がれて音が聞こえにくくなり、視界も狭くなる。周囲の状況把握が落ちるリスクがあるので、本当に必要な10〜12℃以下まで引っ張ります。ただしサーファーズイヤー(外耳道外骨腫)の予防という観点では、冷たい風と水が耳に入り続けるのを防ぐ意味があるので、耳鼻科で指摘を受けている人は早めに使ってください。

ウェットスーツの切替が先にくる

大前提として、ブーツより先に来るのがウェットスーツの切り替えです。20〜22℃で2/3mmジャーフル、16〜18℃で3/5mmまたはセミドライ。ここが遅れていると、ブーツを履いても胴体から冷えるので効果が薄れます。

秋のウェット選びについては秋のウェットスーツ選び方【2026】3mmジャーフルはいつから?で詳しく書いているので、まだウェットの計画が固まっていない人はそちらを先に読んでみてください。ウェットが決まってから、この記事の表でブーツとグローブのタイミングを乗せる。この順番が一番迷いません。

サーフブーツの厚みとタイプの選び分け

水辺に置かれたブーツ。厚みとタイプで足裏感覚と保温性が変わる
ブーツは厚み・ソール素材・つま先形状の3つで性格が決まります

投入タイミングが決まったら、次はどれを買うかです。ブーツ選びは「厚み」「ソール素材」「つま先の形」の3軸で考えると整理しやすくなります。

厚みは3mmが基準、5mmは遠征用

関東から西のエリアがホームなら、まず買うべきは3mmです。湘南で冬を通して3mmで問題なくサーフィンしているプロサーファーもいます。水温が12℃を下回らないエリアなら、3mm一足で越冬できると考えていいでしょう。

5mmが必要になるのは、水温が1桁になる東北・北陸・北海道、または冬に寒いエリアへ遠征する場合です。3mmと5mmの差は想像以上に大きく、足裏の感覚は明確に落ちます。逆に言えば、極寒地では感覚を犠牲にしてでも保温性を取る価値があるということです。

迷ったら3mmを買って、寒すぎたら5mmを買い足す。この順番なら3mmが無駄になりません。春先や秋口の「ちょっと冷える日」にも使えるので、結果的に稼働率が高いのは3mmのほうです。

ラバーソールかジャージソールか

ソールの素材は、耐久性と運動性のトレードオフです。

ラバーソールは靴底がゴムになっているタイプ。砂利や貝殻の混じった浜を歩いても穴が空きにくく、駐車場から海までブーツのまま歩けます。テトラや磯場のあるポイントでは安心感が違う。デメリットは足裏の感覚が遠くなることと、若干重いことです。

ジャージソール(ソックスタイプ)は、ソールもジャージ素材のもの。素足に近い感覚が残るのが最大の魅力で、パフォーマンス重視の人はこちらを選びます。ただし陸で歩くとすぐに穴が空くので、ビーチまでサンダルで行ってから履き替えるなどの運用が必要です。

タイプ足裏感覚耐久性向いている人
ラバーソール磯・砂利浜が多い/年に数十回の人
ジャージソールサンドビーチ中心/パフォーマンス重視
ソール素材による性格の違い

ラウンドトゥ(靴下型)とスプリットトゥ(足袋型)

つま先の形は2種類あります。

ラウンドトゥは靴下のように指が全部一緒になっている形。中に空気の層ができるので保温性に優れます。真冬の一番寒い時期はこちらが有利。ただしブーツの中で足がわずかにずれる感覚があり、細かいターンでは気になる人もいます。

スプリットトゥは親指と他の指が分かれた足袋型。ボードに力を伝えるときに足が固定されるので、ずれが少なく運動性が高い。その代わり空気層が作りにくいので、同じ厚みなら保温性はラウンドトゥに劣ります。

秋から初冬にかけての「ブーツ導入期」なら、スプリットトゥの3mmがバランスがいい選択です。真冬の底の時期だけ使うならラウンドトゥ。ここは自分のサーフスタイルと、どの時期に一番海に入るかで決めてください。個別モデルの比較はサーフブーツの選び方と人気ランキング3選にまとめてあります。

サイズ選びが保温性の8割を決める

意外と語られませんが、ブーツの暖かさを決める最大の要因はサイズです。

ネオプレンは水を通さないから暖かいのではありません。入ってきた薄い水の層を体温で温め、それを逃さないから暖かいんです。つまりブーツの中で水が入れ替わり続けると、いくら厚みがあっても冷えます。ぶかぶかのブーツは、パドリングのたびに足首から水が出入りして冷水を循環させる装置になってしまう。

だから「履くのに少し苦労するくらい」がちょうどいいサイズです。普段のスニーカーサイズより0.5cm小さいものを選ぶ人も多い。実店舗で試着できるなら、必ず両足で立って、かかとが浮かないかを確認してください。通販で買うならメーカーのサイズ表を実測値で照合し、交換条件も確認しておきましょう。

グローブを付けるとパドルはどう変わる?デメリットと慣らし方

黒いウェットスーツで海に浮かぶサーファーたち。グローブはパドルの感覚を変える
グローブは暖かさと引き換えに、パドルの感覚と細かい作業性を確実に落とします

ここは正直に書きます。グローブには、あまり語られない不都合な点があります。それを知ったうえで投入時期を決めたほうが、結果的に納得して使えます。

実際に起こる3つの変化

ひとつめはパドルの推進効率の変化です。グローブは指の間に膜のような余りができるので、水を掴む面積自体は増えます。ところが同時に前腕にかかる負荷も増え、水中での抵抗が大きくなる。結果として「1ストロークは重いが進みは変わらない」という体感になり、腕が早く疲れます。特に厚手の5mmは水を吸うと重量そのものが増すので、腕力に自信がない人ほど影響を受けます。

ふたつめはボードを掴む感覚の低下です。テイクオフで手をつく位置、レールを掴む力加減。この微調整が鈍ります。特にドルフィンスルーやローリングスルーでボードのレールを掴むとき、滑る感覚が出ることがあります。

みっつめは細かい作業ができなくなることです。リーシュの脱着、ウェットのジッパー、車の鍵。グローブをしたままだと、どれも一手間増えます。冬の海で一番イライラするのがこれで、冷えた指でグローブを外そうとして余計に体温を失うという悪循環も起きます。

だから厚みは3mmから試す

初心者がやりがちな失敗が、寒さを恐れていきなり5mmを買うことです。水温が2桁で収まるエリアなら、3mm前後で十分に足ります。真冬の水温が1桁まで下がるエリアで初めて4〜5mmの出番です。

そしてグローブこそサイズが命です。手首や指先から水が入り込むと、そこから熱がどんどん逃げます。指先に余りが出ると水を掴む感覚も鈍るので、ぴったりフィットするものを選んでください。普段の手袋サイズだけで判断せず、メーカーの実測サイズ表で手囲いと中指の長さを照合するのが確実です。

形状にはミトン型(5本指が分かれていない)、ロブスター型(2本ずつ)、5本指型があります。保温性はミトン>ロブスター>5本指、操作性はその逆。関東以西なら5本指の3mmが最も汎用性が高い選択です。詳しいモデル比較はサーフグローブの選び方と人気ランキング3選を参考にしてください。

慣らし方のコツは「小波の日にデビューする」

グローブ初日をいい波の日に持ってくると、たいてい失敗します。感覚が変わっているのに波を追いかけるので、テイクオフを外して「グローブのせいだ」と結論づけてしまう。

おすすめは、腰くらいの小波の日にデビューすることです。ゲッティングアウトとパドルの重さに1時間かけて慣れる。それだけで次のセッションからは違和感がかなり減ります。ブーツも同じで、初日は板の上での重心確認に意識を向けると馴染みが早いです。

もうひとつ、上がる前にグローブを外して手を海水で温めておくと、着替えが格段に楽になります。冷たい空気に手をさらす時間を短くする。この小さな工夫が、冬のサーフィンの快適さを左右します。

早すぎ・遅すぎのデメリットと、迷ったときの判断基準

ボードを抱えて浜を歩くサーファー。迷ったときは持って行って現地で決める
判断に迷ったら車に積んでおく。現地で足を水に入れてから決めるのが一番確実です

表を見ても、境界の水温では迷います。18℃はブーツを履くのか履かないのか。そういうときの考え方を整理しておきましょう。

早すぎるとどうなるか

まだ必要のない時期にブーツを履くと、まず足裏の感覚が落ちます。秋は自分のサーフィンを伸ばしやすい季節なので、この時期に感覚を鈍らせるのはもったいない。特にテイクオフの足の位置を修正中の人や、ボードを変えたばかりの人は、素足の期間をできるだけ引っ張ったほうが上達が早いです。

もうひとつ、暑すぎて逆にパフォーマンスが落ちることもあります。水温20℃でセミドライにブーツまで着ると、パドリングで体温が上がりすぎて消耗する。冬のサーフィンでは「暖かすぎる」も立派な失敗です。

そして地味に効くのが、装備の劣化です。ネオプレンは使えば使うほど気泡が潰れて保温性が落ちます。必要のない時期から履いていると、真冬の一番寒い時期に性能が落ちたブーツで戦うことになります。

遅すぎるとどうなるか

逆に投入が遅れると、失うのはセッション時間です。足が冷えると、まず集中力が落ちます。波を待つ姿勢が崩れ、判断が雑になり、テイクオフが遅れる。そして1時間で上がる。

安全面のリスクもあります。手足の感覚が鈍ると、リーシュのトラブルに対処しにくくなる。板が流れたときに泳いで戻る体力も落ちています。冬の海は人が少なく、何かあったときに気づいてもらいにくい環境です。無理な我慢は避けてください。

そして単純に、サーフィンが楽しくなくなります。寒さを我慢する時間が長くなると、海に行く頻度そのものが落ちる。冬に海から離れると、春に戻ってきたときの感覚の鈍り方は相当なものです。秋サーフィンが最高な5つの理由でも触れていますが、この季節に海に通い続けられるかどうかが、翌シーズンの伸びを大きく変えます。

迷ったら、この3つを自分に聞く

境界の水温で迷ったときは、次の3つで判断してください。

1つめ、今日は何時間入りたいか。2時間以上入るつもりなら、迷ったら履く。1時間で切り上げるつもりなら、素足でいい。冷えは時間の関数なので、セッションの長さで基準が変わります。

2つめ、風はどうか。北寄りの風が5m以上吹くなら一段上の装備にする。オフショアで晴れている日は、水温表示より2℃低いと思って準備してください。

3つめ、前回のセッションで何が先に冷えたか。これが一番信頼できる指標です。前回足の裏から冷えたなら、次は迷わずブーツ。指先が先だったならグローブ。自分の体は毎回同じ順番で冷えます。その記録を1〜2回取るだけで、翌年からは判断に迷わなくなります。

そして最後にもう一度。迷ったら車に積んでいくのが正解です。持っていって使わないコストはゼロですが、持っていかずに冷えたコストは大きい。10月に入ったらブーツを車に常備しておく。それだけで秋冬のサーフィンの質が変わります。

よくある質問(FAQ)

Q1. サーフブーツとグローブ、どちらを先に買うべきですか?

ブーツを先に買ってください。冷えは足の裏から始まることがほとんどで、投入によって失うもの(足裏感覚)よりも得るもの(セッション時間)のほうが明確に大きいからです。水温16〜18℃がブーツの投入ライン、14〜16℃がグローブのラインなので、時期としても2〜4週間ブーツが先にきます。関東以西のエリアなら、ブーツ3mmを1足買っておけば冬の大半をカバーできます。予算を分けるなら、ブーツにしっかりかけてグローブは翌シーズンでも遅くありません。

Q2. サーフブーツのサイズは大きめと小さめ、どちらを選べばいいですか?

小さめ、つまり「履くのに少し苦労するくらい」を選んでください。ネオプレンの保温は、内部に入った薄い水の層を体温で温めて保持する仕組みです。ぶかぶかだとパドリングのたびに足首から水が出入りし、冷たい水が循環して保温効果が失われます。目安として普段のスニーカーサイズと同じか0.5cm小さいサイズ。試着できるなら立った状態でかかとが浮かないかを確認しましょう。ネオプレンは履いているうちに少し伸びるので、最初がきついくらいで問題ありません。

Q3. ブーツを履くとテイクオフしにくくなりませんか?

最初の1〜2回は違和感がありますが、すぐに慣れます。足裏の感覚は確かに鈍りますが、体重が乗っている位置はブーツ越しにも十分伝わります。むしろ足が冷えて感覚がなくなっている状態のほうが、テイクオフの精度は落ちます。慣らすコツは、腰くらいの小波の日にデビューすること。いい波の日に初めて履くと、外した原因をブーツのせいにしてしまいがちです。どうしても感覚が気になる人は、ジャージソールのスプリットトゥ3mmを選ぶと素足に近い感触が残ります。

Q4. 水温が何度になったらヘッドキャップも必要ですか?

目安は水温10〜12℃以下です。頭部は放熱量が大きいので保温効果は絶大ですが、耳が塞がれて周囲の音が聞こえにくくなり、視界も狭くなるというデメリットがあります。安全面を考えると、本当に必要になるまで引っ張るのが基本です。ただし例外があり、サーファーズイヤー(外耳道外骨腫)の予防目的なら早めの着用に意味があります。冷たい水と風が耳道に入り続けることが原因とされているので、耳鼻科で指摘を受けたことがある人は水温にかかわらず使ってください。

Q5. ブーツとグローブは何年くらい使えますか?

使用頻度によりますが、週1回ペースなら2〜3シーズンが目安です。寿命を決めるのは主にソールの摩耗と、ネオプレン内部の気泡の潰れ。気泡が潰れると見た目は無事でも保温性が明らかに落ちるので、「去年より寒い気がする」と感じたら交換のサインです。長持ちさせるコツは、使用後に真水でしっかりすすぎ、裏返して陰干しすること。塩分が残ると生地が硬化します。直射日光での乾燥はネオプレンを一気に劣化させるので避けてください。

Q6. 秋のうちにブーツを買うメリットはありますか?

あります。ひとつは在庫とサイズの選択肢が多いこと。12月に入ると人気サイズから欠品し始め、選べるモデルが一気に減ります。もうひとつは、投入前に試着してサイズを詰められること。ブーツはサイズが保温性の大半を決めるので、慌てて通販で買うより、余裕のある時期に実店舗で足を入れて選んだほうが失敗しません。買ったら10月には車に積んでおいて、冷えた日にすぐ出せる状態にしておくのが理想的です。

まとめ

サーフブーツとグローブの投入時期を、最後にもう一度整理します。

  1. 判断の軸は気温ではなく水温。北風が強い日は一段上の装備を選ぶ
  2. 装備を足す順番はウェット切替 → ブーツ → グローブ → ヘッドキャップ
  3. ブーツは水温16〜18℃、グローブは14〜16℃、ヘッドキャップは10〜12℃が投入ライン
  4. 湘南なら12月上旬にブーツ・1月上旬にグローブ。仙台は1か月前倒し、宮崎は1か月後ろ倒し
  5. ブーツは3mmが基準、サイズは「履くのに少し苦労するくらい」がベスト
  6. 迷ったら車に積む。持っていって使わないコストはゼロ

秋から冬にかけては、台風シーズンが落ち着いて波がまとまり、混雑も緩む一番おいしい季節です。装備の判断を1回ちゃんと決めておくだけで、この時期の海の時間が倍になります。まだウェットの計画が固まっていない人は秋のウェットスーツ選び方【2026】を、具体的なモデル選びに進みたい人はサーフブーツの選び方と人気ランキング3選サーフグローブの選び方と人気ランキング3選をあわせてどうぞ。

今週末、車のトランクにブーツを1足入れておきませんか。冷えた朝に「持ってきててよかった」と思う日が、たぶんもうすぐ来ます。

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この記事を書いた人

サーフィンにハマって海の近くに移住しちゃった女の子。効率良く楽しくサーフィンするために情報集めるサーフィンマニア。

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